自灯明。法灯明 (自らを拠りどころとせよ)~ブッダのつぶやき

自灯明

「自灯明 (じとうみょう) 」「法灯明 (ほうとうみょう) 」

あなたが頼りにするのはあなた自身です!

ブッダ
自らを「島」とし、自らを拠りどころ (よりどころ) とせよ。

ちょっとわかりづらいですね。
順を追って説明していきます。

ブッダが言わんとしたことはこういうことです。

自分を頼りにして、自分の足で歩きなさい!

本来は「灯 (ともしび) 」ではなく、「島 (しま) 」の意味

原語 (dīpa。ディーパ) を中国人が同音異義語の「灯明」と訳しましたが、ブッダが言いたかったのは「島」のほうです。

それも「海の島」ではなく、「川の中洲 (なかす) 」のようなもので「州」とも「洲」とも書きます。

いずれも訓読みは「しま」です。

「州」の「川」の中の「丶」は川の中にできた「しま (なかす) 」を表しています。

eyot 洲

象形文字「川」と「州」

ブッダは「煩悩」や「欲望」さまざまな「苦」などを「激しい川の流れ」にたとえることがよくあります。

人々は「自分で考え、自分で選び、自分で行動している」と思っているけど、ほんとは「自動実行プログラム」によって「突き動かされている」だけで、川の流れのまま、もみくちゃにされながら流されていくだけの流木や木の葉のようなものだと言ってます。

またインドでは洪水がよくあるので、そのときに水面に残るわずかな高台を「島」と見立て、避難所、頼る場所としてたとえているとも言われています。

ブッダは遊行の旅の最後に80歳で息を引き取ります。

そのとき弟子たちは言います。

どうか死なないでください。ブッダが死んだらわたしたちは何を頼りに生きていったらいいのですか?

このときブッダが言ったのが、「自灯明」「法灯明」です。

ブッダ
何ものにもすがってはいけない。他人にはもちろん、私にもすがってはいけない。私はもうすぐこの世を去る。自分自身を「洲 (しま) 」として、自分自身を拠りどころ (頼り) にして生きていきなさい。

ブッダ
そして「私」ではなく「法 (正しい教え) 」を頼りに生きていきなさい。

弟子たちは聞きます。

世の中にはたくさんの教えがあります。何が正しい教えなのかどうやって見分けるのですか?

ブッダ
その教えにしたがって「苦」が生まれるなら間違い。
その教えにしたがって「幸せ」になるなら正しい教え。

もちろん、このほんとの「幸せ」というのは一時的な「快楽」のことをさすのではありません。

酒、薬、賭けごとなどに溺れれば一時的には気持ちよくなった気がしますが、そのあとに「苦」がやってくるのはだいたいみなさん想像がつきますよね。
軽いところで飲みすぎた翌朝の二日酔い(^^)

現実に引き戻されるのがこわいので、さらに悪業を積み重ねる。
お金がかかるので盗む。そのために人を傷つける。
でも、ほんとに傷つけているのは自分自身。
「苦」のスパイラルに落ちていきます。

かといって厳しい禁欲的な生活や苦行も愚かであるとブッダは言ってます。
自分を傷めつけても幸せにはなれないよと。

信仰すら捨てよ!

ブッダは、何かに「しがみつく」ことを徹底的に否定します。

一切の「執着」を捨てなさいと言ってます。

物や他人はもちろん、教えを説いているブッダ自身にさえ「依存するな」「しがみつくな」と言ってます。
そして、「信仰すら捨てよ」と言ってます。

すべての「苦」は「執着」から生まれる。
すべてを手放せば「楽」になれるよと。

矛盾するようですが、究極、「自分にもしがみついてはいけない」「自分も手放せ」と言います。
「自分がかわいい! 」も「苦」を生んでるんですよね。
この辺はいわゆる「禅問答」のようですが別の記事でまた掘り下げたいと思います。

ブッダの教えは宗教ではなく、「幸せになる方法」なのです。

リンク

ブッダの他の話も読む→「今、お経がおもしろい! (一覧)」

・現代に通じるブッダのさまざまなつぶやき

入滅 (涅槃) 。寝釈迦

・ブッダが亡くなるときのお話。ときどき見かける頬杖をついて横になっている仏像はお昼寝してるの?

「苦」に耽るのは、「快楽」に耽るのと同じくらい愚か。

・「苦」と「快楽」について

「ほどほどに (中道) 」

・なにごとも極端はいけない。ちょうどいい「あんばい」を見つけよう。

さっちゃん
見てね!

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