2月はなんで28日しかないの? 閏年はなんで2月にふやすの?~暦

intercalary leap year 閏年

「2月」「28日」「うるう年」「暦」

2月はなんで28日しかないの?

もともと西暦は3月が1年のはじまりでした。

暦はいろんな国の、いろんな人がつくったのでバラバラです。
人や国が交流するようになって暦がちがうと不便なのでだんだん統一されていったんですね。
日本も以前は、太陰暦をつかっていました。いわゆる旧暦とよばれているものです。

明治5年に西暦に合わせることになって、その年の12月はなんと2日で終わり。
ほんらい12月3日が、いきなり翌年、明治6年の1月1日にされてしまいました。

・明治の暦の変更についてはこちらをご覧ください↓

立春なのにまだ寒いです~明治の暦の変更

ところで、1年が3月からはじまるというと不自然ですよね。

そうです。
英語では、3月とはいいません。

Marchです。

おじさんの知るかぎり、1月、2月と数字で数えるところは中国と日本と韓国以外ないです。
日本もむかしは、睦月 (むつき) 、如月 (きさらぎ) と呼んでましたね。
3月は弥生 (やよい) 。
スペイン語では3月はmarzo (マルソ) 。
ラテン語ではMārtius (マールティウス) 。

2月は1年の終わりで、暦の修正をする月だった。

古い「ローマ暦」では、3月を1年のはじまり。
2月を1年の終わりにしていました。

くりかえしますが、ラテン語で3月はMārtius、2月はFebruārius (フェブルアーリウス。英語のFebruaryに相当) とよんでいたので、別に不自然ではありませんでした。
むしろその後どういう経緯で今の1月 Jānuārius (ヤーヌアーリウス。英語のJanuaryに相当) が1年のはじまりになったのかはおじさんもわかりません(^_^;)

JānuāriusはJānus (ヤーヌス) という頭の前後に顔があるという古代イタリアの神さまで、前の年と次の年を同時に見られるからという話があります。
またfebruāriusには、贖い (あがない) 祭りという意味があります。贖う (あがなう) というのは「罪をつぐなう」という意味です。


「暦」。「こよみ」とは「日読み (かよみ) 」からできた言葉。
2日 (ふつか) 、3日 (みっか) っていうでしょう。

むかしは2月24日が「うるう日」。しかもその日は1日が48時間!

ローマ暦から改良したユリウス暦ではなんと「2月24日」が「うるう日」
その日を48時間にするというものでした!

のちに48時間は半分に分けられ、1日ふやす方法に変えられました。


ユリウス暦は、ラテン名でユリウス・カエサルがつくったから。英語名ではジュリアス・シーザーでその名を知らない人はいないでしょう。

しかし! 2月のさいごに1日つけたすのではなく、2月24日!

さらに2月24日は3月1日の「6日前の日」ということになっているが、じっさいには「5日前の日」…

英語に「閏年」をあらわすbissextile year (ビセクスタイル イヤー) という舌をかみそうな言葉があります。
これはラテン語のbisextilis annus  (ビセクスティリス アヌス) からきていて、bis-は「2倍の」、sextusは「6番めの」という意味です。
「3月1日の6日前が2倍になる」という意味です。
annusは「年」。英語のannual「1年の」とか、anniversary「 (例年の) 記念日」はこの言葉からきています。

ただ一般の人はこの言葉を知らないようです。
ふつうは leap year というようです。

もう訳がわかりません(^_^;)

むかしは暦の数え方がちがっていたんだそうです。

2月に1日ふやすのは不自然だけどいまさら変えるのもたいへん。
まあ、2月29日でよかったですね。

「ことしの2月24日は48時間だからね! 」

なんていわれた日にゃかないません(^^)

ひげおじさん
ほかに31日の月があるんだから、2月に回してあげればいいのにって思うけど、いまさら変えられないんだろうね(^^)

閏 (うるう) の語源

いくつか説がありどれがほんとかわかりません。
だいたい語源とか歴史など過去のものは確かめようがないので現代人の想像にすぎません😅

言葉としては古語の「潤ふ (うるふ) 」。
発音は「うるう」。
または「うるほふ (うるおー / うるおう) 」。
現代語の「潤う (うるおう) 」です。

「おう」は「王様 (おーさま) 」のように「おー」と発音するのがふつうですが、「うるおう」は「おう」と発音します。

「うるふ」の連用形「うるひ (うるうぃ) 」のウ音便で「うるう」となった。
閏と潤うの漢字が似ているのと、潤うの「富む。豊かになる。儲かる」の意味から「うるう」と呼ぶようになったとのこと。

閏の音読みは潤うとおなじ「呉 ニン / 漢 ジュン」です。

新漢語林では「閠」と中が「玉」になったものを正しいと書いてありますが解字を見ると「王」になっています。
新漢語林は形声 (音だけで意味はない) 文字にも無理やり意味をつけていてかなり独断と偏見で書いていて奇を衒っていると思います。

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