ロマンス語 (英語とラテン語の関係)その1~ノルマン・コンクエスト

romance ロマンス語

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英語の単語は丸暗記しなければいけないから覚えるのが大変? そんなことはないよ!

こぼれ話「ロマンス語」

ひげおじさん
おじさんはスペイン語を勉強しようと思って本屋さんに行って、スペイン語、イタリア語、フランス語なんかが並んでるところを見ていたら、その並びに「ロマンス語」という本があったんだね。

さっちゃん
ロマンス語!?

ひげおじさん
そう。ワクワクしながらその本を開いたら、
「ロマンスとはローマのという意味であり、ラテン語の現代語に相当する」
というような内容でがっかり(^^)

クマ
ロマンス語はイタリア、フランス、スペイン、ポルトガル、ルーマニアなど。スイスで話されている「ロマンシュ語」もその一つ。そもそも「ルーマニア」という名前が「ローマ人の国」といういう意味だからね!

 ① ロマンス
romance (ロマンス) はもともと「ロマンス語で書かれたもの」という意味。
騎士道物語 (白馬に乗った王子さまがお姫さまを助けて結ばれる話) が多かったので、いつのまにか「恋愛小説」「恋愛事件」を指すようになりました。
 ② ルーマニア
ルーマニア語でRomânia (ロムニア)
英語で Romania (ロウメイニア)
日本では、ルーマニアというけど、本国の発音はかなり違いますね。

英語とラテン語の関係

英単語の45%がラテン語から来ている!

英単語の割合は、ラテン語45%、アングロ・サクソン20%、ギリシャ語15%、その他20%です。

ラテン語は印欧語族 (インド・ヨーロッパ語族) の中で、現在のイタリアの中部の「ラティウム地方」のひとつの方言にすぎなかったのですが、ローマ帝国が地中海のまわりを支配してヨーロッパじゅうに広がりました。

ノルマン・コンクエスト (征服)

ノルマン人はもともとバイキングで、フランスにやってきてノルマンディー公国を作りました。

1066年。ノルマン人はイギリスを征服し、ノルマンディー公「ギョーム2世」は「ウィリアム1世」としてイギリスを支配することになりました。
このことでフランス語 (ラテン語) が一気に英語に広がったんですね。

さっちゃん
ギョームがウィリアム?

ひげおじさん
フランス名「ギョーム」は英語では「ウィリアム」になるんだよ!

さっちゃん
ちがいすぎ!

英語ではウィリアム William、ドイツ語ではヴィルヘルム Wilhelm、スペイン語ではギジェルモ Guillermo、フランス語ではギョーム Guillaumeになります。

英語では動物と肉の名前がちがうのも

動物の名前はもともとの英語、肉の名前は食べるほうの支配者がしゃべっていたフランス語だからです!

cow (雌牛) , ox (雄牛) は英語。cattle, beef (ビーフ) はフランス語。
pig (豚) は英語。pork (ポーク) はフランス語です。

※ 現代フランス語ではありません。当時はいってきたフランス語をイギリス訛りに変化させた言葉です。
日本語のカタカナ言葉と同じです。
日本では「イギリス」というけど、イギリス人は「イギリス」とは発音しませんね。

さっちゃん
それにしても半分ちかくがフランス語におきかえられてしまったのね!

ひげおじさん
まだいいほうだよ。
ヨーロッパ人はあちこちの国を侵略しては滅ぼして、宗教も言葉もみんな変えてしまったよね。
南アメリカなんかほとんどがスペイン語とポルトガル語だし、アフリカは英語やフランス語に変えられてしまったところが多いよね。

古いゲルマン語とラテン語 (フランス語風) の混在

ノルマン・コンクエストで、45%もの単語がラテン語 (フランス語風) に置き換えられてしまったけど、それまで使われていたゲルマン語も残っていて、同じ意味を表すのに2通りの単語があります。

ここでいうゲルマン語やフランス語は、現代語ではなく、古い言葉です。

左が元々あったゲルマン語。右がラテン語 (フランス語風) です。

buy/purchase「買う/購入する」
speed/velocity「速さ/速度」<ラ vēlōcitās
drink/beverage「飲みもの/飲料」
clothes/apparel「着物/衣服」

生活に密着しているものはゲルマン語起源のもともとの英語が生き残り、改まった言い方、カッコつけた言い方に、あとから入ってきたフランス語起源のラテン語が使われるようになったようです。

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日本語も、半分以上が外国語!

日本語と中国語 (漢語) の混在。むしろ「漢語」が日本語の主体となって、「やまとことば」は駆逐されてる!

ひげおじさん
英語は45%も外国語 (フランス系ラテン語) に占領されてしまったなんて可哀想…なんて思うかもしれないけど、日本語は半分以上、外国語に占領されてしまってるんだよ!

さっちゃん
えーっ! どこが!?

ひげおじさん
たとえばお菓子の箱なんかによくこんな文句が書いてあるだろう?

「弊社の製品には万全を期しておりますが、万一不都合がございましたらお客様相談センターまでご連絡ください。代替品を送付させていただきます」

ひげおじさん
これってどこまでが日本語だと思う?

さっちゃん
全部、日本語じゃない? センターだけ英語かもしれないけど…

弊社製品には万全しておりますが、万一不都合がございましたらお相談センターまでご連絡ください。代替品送付させていただきます」

ひげおじさん
赤色の「漢字」と青色の「カタカナ」は全部「外国語」だね。
ひらがなだけが、もとからの日本語なんだよ。

もちろん、すでに「日本語」ではあるけど、もともとの日本語ではありません。

このサイトでは、「漢字」とともに入ってきた、昔の中国の言葉と、昔も現代でも存在しない中国語かもしれないけど、「漢字」をもとに作られた単語を「漢語」と呼び、「外国語」として扱います。「外国語」から取り入れた言葉を「外来語」と呼びますが、少なくとももともとの「日本語」ではありません。どこからが、もともとの日本語なのかというのも線引が難しいけど、ここでは「漢字」とともにはいってきた「音 (オン) 」を「外国語」、「訓 (くん) 」をもとからの日本語「やまとことば」と呼ぶことにします。

上に、何気なく書いたけど、もう一度書いてみましょう。
左がもともとあった「やまとことば」。右が「漢字」とともにはいってきた外国語「漢語 (中国語) 」です。

「買う/購入する」
「速さ/速度」
「飲みもの/飲料」
「着もの/衣服」
「確かめる/確認する」
「送る/送付する」
「走る/走行する」
「見聞きする/視聴する」

怖いですね。

あなたの知らない間に、日本語の半分以上が「中国語」に置き換えられてしまっているんです。
もちろん、日本は中国に侵略されたことはありません。
ただ、文字や文化を使って侵略されてたんですね。

また、英語の勉強で、日本語がおかしくなってますね。

例えば、canを辞書で引くと、「~することができる」と書いてあります。

こう書けば、「~」のところには動詞の原形 (辞書形) を入れればいいだけなので便利です。

本来、「確かめる」なら、「確かめられる」というふうに「活用 (語尾の変化) 」させていたのですが、英語の勉強の悪影響で、「活用」することをやめて、「確認することができる」という使い方のほうが主流になってしまいました。

そして、次のような「カタカナ英語 (他、ヨーロッパの言葉) 」を日本語の「てにをは」だけで繋げるようになってしまいました。

「このショップではナチュラルヘルシースローライフのため、オーガニックフードリザーブしてます」

どこの国でも、外国語をちょっと「雰囲気の違う」「オシャレな」あるいは「かっこいい」言葉として取り入れる傾向がありますが、日本語はそれがかなり激しいです。

日本語が、「てにをは」でいくらでもくっつけられる言語だったことも外来語が氾濫する原因の一つかもしれませんね。

「漢字」がもはや「新鮮さ」「かっこよさ」「オシャレさ」「頭良さそう」「インテリ」というイメージをなくして、完全に「日本語」になりきってしまったので、今度は怪しげな「外国語」を使い始めたのですが、「使ってる本人も意味わかって使ってんのかー!?」とツッコみたくなる文章が巷にあふれています。

こう見ると、英語はまだマシな方かもしれませんね(^_^;)

ひげおじさん
アパレルって何? えっ? 洋服のこと? 洋服でいいんじゃないの?
ビバレッジって何? えっ? 飲みもの? 飲みものでいいんじゃないの?

いち、に、さん…も外国語!?

ひげおじさん
おじさんは昔、モンゴルの小学校の授業風景をたまたまテレビで見ていて「えっ? 」と思いました。
「いち、に、さん…」と聞こえたからです。

モンゴルでも数字は日本と同じ発音なんだ!
日本語の授業なのかな? と思ったけど、

「いや。そもそも『いち、に、さん…』て日本語じゃないんだ」と気づきました。

(厳密には、「いち、に、さん…」とはっきり言ってたわけではなく、それに近い音に聞こえました)

クマ
みんな当たり前に使っている
「いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、きゅう、じゅう」
って、「外国語 (中国語) 」なんだよね!

現代中国語では、1から10まで次のように言います。

「イー、アー、サン、スー、ウー、リョウ、チー、バー、ジョウ、シー」

日本語の「いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、きゅう、じゅう」は、昔、漢字とともにはいってきた中国のある時代の、ある地域の発音を、さらに当時の日本人が真似たもので、現代語とは違いますがとてもよく似てます。

「漢字」なんだから「漢」の時代の「漢」の音だろうと思ったら、現代のようにテレビやネットがあるわけではないので伝わってくるのにかなり時間がかかり、さらにそれが日本で広がって定着するのに時間がかかるので、実際には「隋」「唐」の時代の音です。

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ひげおじさん
ところでさっちゃん。1から10まで言ってみて!

さっちゃん
いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、きゅう、じゅう!

ひげおじさん
じゃあ、こんどは10から1までカウントダウンしてみて!

さっちゃん
じゅう、きゅう、はち、なな、ろく、ご、よん、さん、に、いち!

ひげおじさん
なんかおかしくない?

さっちゃん
えっ!? 何が?

4 (し、よん) 、7 (しち、なな)

4 (よん) と7 (なな) だけ言い方が変わりました!

どうしてでしょう?

  1. 「し」は「死」を連想するので「よん」に言い換える。
  2. 「1 (いち) 」「4 (し) 」「7 (しち) 」は聞きまちがいが多いので言い換える。

「いち、に、さん…」は外国語と書きましたが、そもそも日本語では何というのでしょう?

「ひ (と) 、ふ (た) 、み、よ (ん) 、い、む、な (な) 、や、こ (この) 、とお」ですね。

1から数え上げるときは、全部「音読み (中国語読み) 」するのは、学校でそう教えるからだと思います。

一般に、物の個数を言うときは、4と7だけ、「よん」「なな」と「やまとことば」を使うのが普通です。

4歳 (よんさい) 、4コ (よんこ) 、4回 (よんかい) 、4階 (よんかい)
7歳 (ななさい) 、7コ (ななこ) 、7回 (ななかい) 、7階 (ななかい) など。

4歳 (しさい) とか、7コ (しちこ) とは言いませんね。

7時は「しちじ」と言うけど、4時は「しじ」とは言いません。
「7時 (しちじ) 」は「1時 (いちじ) 」と聞きまちがえやすいので、「ななじ」とも言います。

漢音 (漢字の中国語風の読みかた)

漢字には、古い方から順番に「呉音」「漢音」「唐音 (宋音) 」があります。

呉音 (ごおん)

4世紀後半~6世紀に日本に伝えられました。

主に、仏教用語に残っています。

「京 (きょう) 」「明 (みょう) 」「自然 (じねん) 」など。

中国は「南北朝時代」
長江下流の「呉」の地方が文化の中心だったので、この地方の音が取り入れられました。
王朝としての「呉」は222~280年で西晋 (せいしん) に滅ぼされています。

漢音 (かんおん)

7世紀~

漢音と言うが、中国は「隋」「唐」の時代で、遣唐使などにより伝えられました。
当時の都、「長安」で使われていた音。

儒学関係に使われるようになりました。

「京 (けい) 」「明 (めい) 」「自然 (しぜん) 」など。

王朝としての「漢」は紀元前206~紀元後220年。

唐音 (とうおん) 、宋音 (そうおん)

鎌倉・室町時代 (1185~1573年) にはいってきました。

「宋」 (960~1279年) と往来した禅僧などにより伝えられた音。
現在の「北京語」の元になる音なので、現代中国語に近い音です。

「椅子 (いす) 」「行脚 (あんぎゃ) 」など。

王朝としての「唐」は618~907年です。

さっちゃん
王朝と伝えられた音はかなりずれてるのね!

ロマンス語について続きを見たい方はこちら↓

ロマンス語 (英語とラテン語の関係)その2

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さっちゃん
ぜひ見てね!

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