両感音性難聴 (りょうかんおんせいなんちょう)

「両感音性難聴」「聞こえないということ」「読唇」

この記事は専門的な医療の知識、データに基づくものではありません。
ただ、お医者さんより、じっさいにその病気にかかっている人のほうがわかっていることもあるんです。
あくまでおじさんの個人的な症状と経験について書いてます。

難聴の種類

難聴の種類は大きく2つに分けられます。

1つが伝音性難聴 (でんおんせいなんちょう) 。
もう1つが感音性難聴 (かんおんせいなんちょう) です。

またその両方があるものを、混合性難聴ともいいます。

伝音性難聴

鼓膜や、鼓膜から蝸牛 (かぎゅう) に振動を伝える耳小骨などに問題があるもの。

さっちゃん
かぎゅう?

ひげおじさん
カタツムリのことじゃよ!

※ カタツムリの形をしてるので「蝸牛」という名前がついています。

感音性難聴

蝸牛の中にある「聴神経」または「聴細胞」そのもの。
振動を音として捉え脳に伝える機能に問題があるもの。

おじさんはこちらです。

しかも「両」感音性難聴というのは、「両耳とも」ということです。

補聴器ができること

すべての音を大きくするだけ

指向性や、選択性がありません。

だから、目の前の人の声だけを大きくしたくても、ボリュームを上げると、他の人の声、まわりの雑音も大きくなってしまいます。

自分が聞きたい音と、それ以外の雑音の大きさの比率は変わらないので、ボリュームを上げるとまわりの雑音が大きくなって、けっきょく聞きたい音は聞こえません。

屋外で風が強いとき、
あるいは大勢がガヤガヤとしゃべっていて目の前の人がボソボソと小さな声でつぶやいているとき、
機械や車などの騒音に包まれているとき、
補聴器は役に立ちません。

補聴器の問題

補聴器は音を大きくするけど、かならず「音質」を変えてしまいます。

テープレコーダーで録音した自分の声を聞くとずいぶん違うのに驚きます。
人は耳からの音だけではなく、骨導といって、自分の骨を伝わる音も聞いています。
テープレコーダーには骨導の音は録音されません。
そして、音質はかなり変わっています。

さっちゃん
テープレコーダーって何?

ひげおじさん
あとで説明してあげるね(^_^;)

電話の声もかなり変わってしまっているんだけど、電話口の相手はまず「1人だけ」なので音質が変わっても聞き取ることができます。
ただ、唇の動きが見えないので聞き取りづらいのは確かです。

特定の周波数帯をカットしている

さらに補聴器は人の声が聞きやすいという考えからか、人が聞こえると言われている周波数帯だけを選び、それより上と下はカットしてます。
一般に、人は20~20000ヘルツの間しか聞こえないということになっています。
オーディオにこだわる人なら知っていると思いますが、CDもどうせ聞こえないところの音は要らないだろうと、上下をカットしてます。
レコードなどのアナログのオーディオがいいのは、ほんとは20ヘルツより下も、20000ヘルツより上も、人は聞いているからなんです。

聞いているというより「体で感じている」といったほうがいいでしょうか。
打ち上げ花火など、音だけでなく、体全体に振動が伝わってくるでしょう。

これが「生の」「自然な」音ですね。

CD、補聴器、電話等は「機械的な」音になっています。

さっちゃん
CDでも音をぜんぶ入れればいいのに。

ひげおじさん
ぜんぶ入れるとデータ量が大きくなりすぎるんじゃ! そこがデジタルの弱点じゃな。

さっちゃん
デジタルのほうがいいということはないのね!

アナログとデジタル

デジタルというシステムがあとから出てきたので、「デジタル=新しい」と誤解している人がいます。

「デジタル≠新しい」です。

デジタルはdigit (指) からできた言葉で、「1、2、3…」のように数え、ほんとは1と2の間に1.203とか1.38596とか無限の点と、連続した線があるのに、1の次はいきなり2になってしまいます。
建物に例えると、1階と2階は存在するけど、その間の階段は「ない」のです。
飛び石みたいで、「不連続」です。

いっぽうアナログは「生の」データで「連続」しています。

アナログが「実線」で、
デジタルが「点線」と考えるといいでしょう。

デジタルの場合は点線の隙間のデータはなくなってしまうので、とうぜん元のデータとは変わってしまいます。
その分、データ量が軽くなり、処理や計算が楽に早くなるという利点がありますが、人の耳はそのちがいを聞き取ってしまうほど優秀なんですね。

耳介 (じかい) 

いわゆる外に見えてる「耳」の部分です。

これにはとてもすごい機能がついているんです。

周りの音を集める機能があるのはみなさんご存知だとは思いますが、あと2つ大きな役割があります。

1つは、風などの雑音を軽減する機能

外にいるときマイクで音を拾うと、風の音はとても耳障りですね。
耳介はこの雑音を軽減してくれます。
ガサガサ、ザーザーというような音を消して、人の話し声を聞き取りやすくしてくれます。

2つめは、前後、上下を区別する機能

耳は左右に2つついているので、ステレオで、音源が右からか、左からか、方向がわかります。

しかし、左右はわかっても、前後や上下はわからないはずですよね。
でも、人はある程度、これを区別することができます。
なぜでしょう。

これが耳介の形のすぐれたところです。

耳介の非対称な形によって、人はそれが前からなのか、後ろなのか、上からなのか、下からなのか、経験しながら学習していきます。
人間はほとんど地面を這い回っているので、上下の識別はちょっと苦手です。
だから、校舎の2階の窓から呼びかけられても、キョロキョロと平面的にまわりを見ることはよくあります(^^)

補聴器には耳介の機能がない

補聴器をつけると音は大きくなるけど、マイクから直接取り込んだ音を耳に入れるので、方向性はほとんどなくなってしまいます。
片耳だけに装着する場合は、方向はまったくわからないと言っていいでしょう。
両耳につけても、左右はある程度わかっても、前後はほとんどわからなくなってしまいます。

みなさんがイヤホンで音楽を聞いたり、片耳で電話しているときを想像していただければわかると思います。

難聴について知ってほしいこと

おじさんは人の話を聞くとき、人の顔をじっと見つめます。
それは真剣に聞く気があるのはもちろんだけど、耳の聞こえが悪いことが大きく関係しています。

唇を読んでいる

これは意識してそうなったのではなく、自然に身についたことです。

耳で聞こえない部分を、視覚から唇の動きを見て、補っています。
表情からも情報を得ています。
だから、背中越しにしゃべられると聞き取る能力がかなり低下します。

なので、聞こえの悪い人には、「顔を見て」はっきり「口を動かして」しゃべっていただくと助かります=^^=
女性に多いのですが、まるで腹話術の人形のようにほとんど口を動かさずにしゃべる人がいるけど、難易度が高いです(^^)

マスクは敵(^^)

近年、困るのは「マスク」をしている人がとても多いことです。

聞こえが悪い人にとって、この「マスク」ほど邪魔なものはありません。

唇の動きがまったくわかりません。
しかもマスク越しだと音声がはっきりしません。
健康な人でも聞き取りづらいと思います。

しゃべるときはマスクを取っていただけると助かります=^^=

聞いてないのではなく、聞こえないのです

なんども聞き返すと「この人は人の話を聞いてないな」と思われることがあります。

聞いてないのではなく、聞こえないんです。

とくに後ろから声をかけられたら聞こえにくい

あなたが呼んだのに知らん顔で行ってしまいました。
あなたのことが嫌いなのでしょうか? 
そうかも知れません(^^)

いや、たいていの場合は「聞こえてない」だけです。

もっと大きな声で呼ぶか、後ろからではなく、その人の顔が見えるところに行って、声をかけてください=^^=

聞き返されたら「大きな声で」「はっきりと」

一所懸命に聞いているけど、ほとんど口を動かさず、ボソボソしゃべってると聞こえません。

何度聞き返してもボリュームが上がらない人は諦めます(^^)
それどころか、聞き返すとますます声が小さくなる人がいます。
お手上げです。
適当に応答して、その場を去ります。

おじさんは障害者認定を受けるまでに至ってないので、このような人は健常者でも聞こえないようで、毎回、何度も「えっ? 」と聞き返されていますが、それでも相変わらず小さな声でボソボソしゃべってます(^_^;)

さっちゃん
顔を見て、大きな声でしゃべってね!

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