「敗戦後の日本を慈悲と勇気で支えた人。スリランカのジャヤワルダナ大統領」~日本分割~ひげおじさんの書評

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「敗戦後の日本を慈悲と勇気で支えた人。スリランカのジャヤワルダナ大統領」「日本分割」「ダンマパダ」「法句経」

日本分割

第2次大戦で日本が敗戦。

連合国により、日本は分割統治される計画がありました。

具体的には、アメリカ、ソ連 (現ロシア) 、イギリス、中国の4カ国。

ジャヤワルダナの演説がきっかけとなり分割されずにすんだ

もちろん、これだけではなく他にいろいろな事情があります。

なんで4カ国だけで支配するのか? という他の国の反感。
火事場泥棒みたいに、ドサクサに紛れて終戦のたった一週間前に参戦したソ連がなんで領土を取るんだ? という反感。
ただ、これについてはヤルタ協定で「ドイツの無条件降伏から3カ月後に参戦すること」というアメリカとの約束を守っただけでソ連が突然、日本に侵攻を図ったわけではありません。

でも、ジャヤワルダナの演説が大きな影響を与えたことはまちがいなさそうです。

賠償請求の放棄

スリランカ (当時はセイロン) は日本軍の空爆により甚大な被害をこうむったにもかかわらず、賠償請求を放棄することを宣言します。

ジャヤワルダナは演説でブッダの言葉 (ダンマパダ、法句経) を引用します。

ブッダの言葉

ブッダ
怨みをもって怨みを打ち消すことはできない。怨みを捨てて怨みはやむ。 (ダンマパダ 5)

殴られたら殴り返す。
するとまた相手も殴り返す。

どちらがはじめに手を出したかそのうちわからなくなります。

やられたら、やりかえす。
怨みや憎しみを、報復とか、復讐とか、仇討ちと称して、憎しみと暴力で返すなら、怨みと憎しみは永遠に消えることなく、争いもまた永遠になくなることはない。
倍返しなんてとんでもないことです。

どちらかが怨みを捨てて、仕返しをやめない限り、憎しみと復讐の連鎖はなくならない。

相手がボールを打ってきても、打ち返すのをやめれば泥試合は終了となります。

今も続く宗教や、国の争い。
互いに、もともとここにいたのは自分たちだと言い張り、領土の奪い合い。
先に手を出したのは向こうだと言い張り、攻撃の手をやめない。
いっとき勝ったと思っても、憎しみの消えない相手はまたいつか仕返しをしてきます。

これは悲しいかな「人間の性 (さが) 」なのですね。
だから、2500年前にすでにブッダ (お釈迦さま) はこの言葉を口にしているのです。
2500年前から人はまったく「進歩していない」のです。

この本に書かれていることがすべて真実かはわからないが

演説の内容は記録されているし、ジャヤワルダナの演説が敗戦国、日本を救うきっかけの一つになったことは間違いないようです。

日本分割については、アメリカ政府はアメリカ一国で日本を占領、支配。
アメリカ軍部は一国で統治するのは負担が大きいとして「日本分割」を考えたようです。
じっさいに分割されなかったのは、アメリカ内部でも意見が分かれていたこともあります。

原爆の放射線の影響を知っていたのか、広島をふくむ西日本、長崎をふくむ九州はイギリスに、四国は中国に任せるつもりだったようです。

ジャヤワルダナは演説当時は、蔵相。
日本でいえばむかしの大蔵大臣。いまの、財務大臣に相当します。
その後、大統領になりました。

後半はまとまりのない雑然とした内容になっているが

ほとんどがヨーロッパ諸国の植民地とされていた時代に、ヨーロッパ諸国と対等に渡りあっていた日本はアジアの他の国からは一目置かれていたことは確かです。

その親分的存在が思い上がり、暴力や搾取に走ってしまったことは残念です。

けっきょく、ヨーロッパ人とおなじく資源をわがものにするだけの略奪者になりさがってしまいました。

まあ、ヨーロッパ人の暴虐ぶりはいまさら言うまでもないですが。

アジア、アフリカはほとんどヨーロッパの植民地。
アメリカ大陸では植民地どころか先住民のインディアンは駆逐されてしまいました。
だから、おじさんは西部劇が大嫌いです。
インディアンは「インディアン・レザベーション」というところに押し込まれ、補助金を与えて堕落させています。
生活の面倒は見てやるから、ここから出るなよということです。
南アメリカはほとんどスペイン語とポルトガル語になってますね。
インカ帝国はスペインによって滅ぼされました。

アジア、アフリカ、南北アメリカ大陸の公用語が、英語を筆頭にスペイン語、ポルトガル語、フランス語などになっていることが物語っています。

侵略。植民地化

想像してみてください。
これがどれだけ大変なことか。

もし、日本が植民地化されていたら…

あなたは漢字もひらがなもカタカナも書くことを許されず、学校で習うこともなく、そもそもそんな文字があることさえ知らず、カルロスとか、ルーシーという名前をつけられ、名乗り、アルファベットだけを使い、英語やスペイン語やポルトガル語やフランス語などをしゃべらされる。
大人は人生の途中で日本語を永遠に放棄し、昨日まで外国語だった言葉を母国語としなければならない。
生まれてくる子どもは、そもそも日本語なんてあったことさえ知らないのです。
日本人は宗教に関してはあまりはっきりしませんが、占領した国によって、キリスト教やイスラム教に改宗させられるのです。
神社や寺はすべて破壊され、教会やモスクが建てられるのです。

でも、こんなことが世界では当たり前のように行われています。

アフリカ人がフランス語を話す。
南米の先住民がスペイン語やポルトガル語を話す。
名前もカルロスとか、ルーシーとかいう名前になっている。

分割されて、植民地にされなくてほんとによかったですね=^^=

本について

題名:敗戦後の日本を慈悲と勇気で支えた人ースリランカのジャヤワルダナ大統領ー
著者:野口芳宣 (のぐちよしのり)
発行所:㈱銀の鈴社
発行日:2017年12月25日

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