ドイツ語の冠詞は「てにをは」~ 自由な語順 ~ おじさんバージョン

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「ドイツ語」「冠詞」「てにをは」「語順」

ドイツ語の冠詞は「てにをは」!

ドイツ語の冠詞は「格」によって変化します。
これは日本語の「てにをは」にとてもよく似ています。

ドイツ語の格の分けかた

ドイツ語では目的格といわずに1~4格といういいかたをします。

1格=が=主格
2格=の=所有格
3格=に=与格 (目的格)
4格=を=対格 (目的格)

日本語の「てにをは」の役割

英語ならa (an), theしかないのに、ドイツ語は冠詞が複雑に変化するので大変です。

しかし、見方を変えれば冠詞によって、主語なのか、目的語なのかわかるので便利です。
まさに日本語の「てにをは」とおなじです。

日本語の「てにをは」が後ろにつくのに対して、ドイツ語は前につくと思えばいいんです。

自由な語順

日本語は「格助詞」がつくことで、主語か目的語かわかるので語順を入れ替えても意味は変わりません。

pudding 720

「わたしは、プリンを、お兄ちゃんに、食べられた」

という文章は、

「プリンを、わたしは、お兄ちゃんに、食べられた」

といっても意味は変わらないし、通じます。

極端な例だと、

「たべられた、プリンを、お兄ちゃんに、わたしは」

でも意味は通じます。
変な日本語ではあるけど。

英語は語順を変えられない

たとえばこのような文章があります。

A cat takes a rat.
猫がネズミをつかまえる。
🐈→🐁

語順を入れ替えると意味が変わってしまいます。

A rat takes a cat.
ネズミが猫をつかまえる。
🐁→🐈

ドイツ語のような冠詞の変化や、格助詞「てにをは」を持たない英語は、語順で「格」が決まるので語順が命です。

このような言語を「孤立語」といいます。

Call me a taxi.

また、直接目的語 (対格) 、間接目的語 (与格) と補語が曖昧なのでこんなジョークも生まれます。

この文章は

「わたし、タクシー、呼んでください」
とも
「わたし、タクシー、呼んでください」
とも取れます。

もちろんふつうに考えれば「タクシーを呼んでください」なのですが、ふざけて

「Hey! Taxi!」なんて言ったりします。

まちがいを防ぐにはこう言います。

Call a taxi for me.

forをつけることで、meは間接目的語 (与格) であることを揺るぎないものにします。
「わたしを」ではなく、「わたしに」であることを宣言するのです。

中国語

中国語も英語と同じ構造です。

我愛你はI love you.

ひっくり返すと

你愛我はYou love me.
になってしまいます。

ドイツ語は入れ替え自由

上に書いたように冠詞が「格」を表すので日本語とおなじように、かなり自由に入れ替えられます。

たとえば、

Er gibt 「das Essen」「 dem Hund」.
彼は「食べものを」「犬に」与える。

Er gibt 「dem Hund」「 das Essen」 .
彼は「犬に」「食べものを」与える。

demは「与格 (~に) 」なので、「食べものを」の前でも、後ろでもかまわないのです。
日本語とまったくおなじです。
日本語訳もどちらでも自然ですね。

もう1つの例、

Wir geben 「das Buch」「 einem Mann」.
わたしたちは「本を」「男の人に」あげる。

Wir geben 「einem Mann」「 das Buch」 .
わたしたちは「男の人に」「本を」あげる。

einemが「与格 (~に) 」なので、「本を」の前でも、後ろでもかまわないのです。

さっちゃん
でも、日本語は「て」「に」「を」「は」って1文字だし形は変わらないのに、ドイツ語はdemとかeinemとか覚えきれないわ!
ひげおじさん
そう。かなり複雑だね。しかも、男性、女性の別の格でおなじ形を共用したりするからさらに混乱する。
クマ
ただ冠詞をまちがえても、「本に男の人をあげる」なんてことはありえないから意味はわかってくれるよね。
ひげおじさん
そうじゃ。日本語の「てにをは」がメチャクチャでも、ぜんぶ抜いてしまってもだいたい意味はわかる。

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