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運動アレルギー (食物依存性運動誘発アナフィラキシー) ~食べてすぐ動くと「じんましん」が出る!?

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「運動アレルギー」「運動誘発アナフィラキシー」

食べてすぐ動くと「じんましん」が出る!?

さっちゃん
運動アレルギーって、動くのが嫌いな人? (^^)
ひげおじさん
そういう意味で使う人もいるけど、運動することで起きるアレルギーがあるんじゃよ!
お断り

これは医療専門の知識やデータに基づくものではありません。
あくまで、おじさん自身の経験と私見によるものです。
でも、じっさいにこの病気にかかっていたり、症状を経験しているので、お医者さんでも知らないことを知っています。
治療や対処は病院に行って、専門のお医者さんに見てもらってくださいね✌

食物依存性運動誘発アナフィラキシー

長い名前ですね。

むかしは「食餌依存性…」といいましたが、「食餌 (しょくじ) 」じたい死語になってますね。
「食餌」は「エサ」もとい「たべもの」という意味なのに対して、「食事」というと「たべること」という意味です。
両方とも「しょくじ」と読むので紛らわしいのと、「餌 (えさ) 」という字があまりいい感じがしないので使われなくなったようです。

現在では「食餌」は「食物」に言い換えられることが多いです。

英語ではこのように言います。

Food-dependent exercise-induced anaphylaxis

直訳すると、「食べものに依存して (影響されて) 、運動が引き起こすアナフィラキシー」です。

アナフィラキシーとは?

よく知られているのは「特定の食べもの (アレルギーの原因物質をふくむ) 」を食べることによって起こすアナフィラキシーです。
そばとか、ピーナッツとかがとくに症状が重いようです。
最近は、アレルギーに関する情報が増えて (若干、過敏な気もしますが) 、食べものにはかならず「アレルギー物質」の記載がありますね。
直接、それを食べなくてもおなじ鍋で調理したり、おなじ包丁を使っただけでも反応します。

アレルギーは体の反応で、アレルギーの原因物質はただの「スイッチ」なので量は関係ありません。
少しでもアレルギーを起こす原因物質がはいっていて、「スイッチ」が押されたならば、体がヒスタミン、ロイコトリエンなどのアレルギー物質を自分の体の中で放出しはじめます。
だから、正確にいうと食べものはアレルギーの原因物質ではなく、「引き金」で、直接、体を攻撃するのは自分の体の中にある「アレルギー物質」です。

アナフィラキシーというのは、アレルギーのひどいショック状態で次のような症状を起こします。

  1. 皮膚。じんましん。血管浮腫。
  2. 循環器。血管拡張。血管透過性が大きくなる。血圧低下。心悸亢進。
  3. 呼吸器。喉頭浮腫。呼吸困難。

① 皮膚。
じんましんが出る。もちろん、かゆい。じんましんどころか、それがつながって、顔全体が腫れ上がる。指や手のひらがグローブのように腫れ上がる。血液や水分がたまるためで、それは「むくんだ」というレベルではありません。指は腫れて曲げられなくなります。

② 循環器。
心臓と血管ですね。

血管が広がるので、おなじ量の血液ならとうぜん圧力が下がってしまいます。
いわゆる低血圧、貧血になり、それにより「脱力感」が起きます。
「感」と書いたけど、「感じ」ではなく体にまったく力が入らなくなります。
疲労感ではありません。力が入らないんです。

血圧が下るので、こりゃ大変と心臓は一所懸命に血液を送ろうとして、鼓動が速くなります。

血圧が下るのは血管の拡張のせいだけでなく、血管の壁の穴も広がり、血液や水分が末端の細胞組織にどんどんあふれ出してしまうからです。

血圧低下がさらに進むと、目の前が暗くなり、もはや立っていることはおろか、椅子に座っていることさえできずに床に崩れ落ちます。
そして、意識を失います。

③ 呼吸器。
体中の粘膜や細胞に血液や水分がたまり、軽く言えば「むくみ」なのですが、それが際限なく溜まっていき、鼻はもちろん喉や気管の粘膜も腫れ上がり、気道が細くなっていきます。喘息のような症状です。おじさんはもともと喘息の症状はありません。家族にもいません。
息が苦しいです。
最終的には、気道が完全にふさがり「窒息死」します!

1.2.3と分けて書いたけど、原因はひとつ。

血液が末端の組織にあふれてしまう

ことによって起きます。

他にも消化器系などの症状 (嘔吐、下痢など) もありますが、「アナフィラキシー」で検索してみてください。

上の1.2.3はおじさんがじっさいに経験したことです。
あっ! 窒息死はしてません。まだ生きてるので=^^=
でも、とても息苦しくなりました。
死ぬかと思いました。

まわりの人間は事情を知らないので、半分笑いながら「どうした? 何やってんの? 」という反応でした。
最後はまわりの声しか聞こえませんでしたが。

ハチに刺されたときに起きるアナフィラキシーも、食べものによるものや運動誘発アナフィラキシーとまったくおなじです。
スイッチが「ハチ毒」なのか、「食べもの」なのか、「運動」なのかという違いだけです。

じっさい、血圧低下だけで死ぬことはなく、アナフィラキシーの死亡原因のほとんどが「窒息死」です😱

じんましんの謎

じんましんのとき、かゆくて体中をボリボリかきむしるんだけど、じんましんが引いたあとまったく傷が残っていないこと

脱力感。高高度 (低気圧。低酸素)+アルコール

ちょっと脱線するけど、アナフィラキシーではなくこれに近い症状が起きたことが2回あります。

  1. 国際線の機内でカクテルを1杯のんだら脱力感に襲われて死ぬかと思った。
  2. 富士山の8合目でビールを飲んで降りてきたら5合目でバスを待ってるときに脱力感に襲われ、やはりこのまま死ぬかも? と思った。

① 国際線ではアルコールが飲み放題です。
といってもドライ・マティーニかなんかを1杯だけ…それもとても小さなカップでした。
おじさんはアルコールに強いので、酔いつぶれて記憶をなくしたりすることもないし、二日酔いすることもまずありません。
だけど、このときはアルコールで酔って気持ち悪くなったのではなく、ただ脱力感だけがするんです。
椅子に座ってるんだし寝てればいいじゃない? と思うかもしれないけど、なんと言おうか、体が溶けてしまうような感じです。
椅子に座ってることさえ辛いんです。

国際線は高度1万メートルくらいを飛びます。
外の気圧は地上の28%。酸素も地上の28%しかありません。
これでは乗客もパイロットも死んでしまうので機内は与圧 (圧力を高めている) しています。
それでもおじさんが気圧高度計で測ったら標高1500mくらいに相当し、気圧は85%ほどでした。

② 富士山の8合目は3000~3400mくらいです。
気圧は地上の70%くらい。酸素も70%くらいです。
5合目はさらに幅が広いので一概にいえないけど、須走で2000mくらいです。
気圧は地上の80%くらい。酸素も然り。

脱力感が疲労感と違うのは、「酸素欠乏」であることです。

気圧が低い。すなわち酸素が少なければ体中の筋肉を動かすこともできないし、脳も働きが鈍り、酸欠の度合いがひどければ障害が起き、死に至ることもあります。
脳は酸素をとても必要とする臓器なのです。

まったく酸素が含まれない気体を2回深呼吸するだけで酸欠により人は死にます!

血管が拡張することで血圧が下がり、酸素を充分運べなくなると、体としては脱力感を覚え筋肉を動かすこともできないし、体を支えることもできなくなります。脳に酸素が行かなくなればいわゆる貧血の状態になり目が見えなくなり、耳も聞こえなくなり、最後は意識を失います。

高高度になれば、もともと酸素が少ないことに加えて、アルコールがはいることで血管が拡張して血圧が下がり、ダブルパンチで「酸欠」になるようです。
アルコールのせいで気持ち悪くなるのではなく、酸欠で具合が悪くなるんですね。

以来、おじさんは飛行機でアルコールを飲むのをやめました(^^)

食べもの+運動→アナフィラキシー

さて、いよいよ本題にはいります。

食物依存性運動誘発アナフィラキシー (長いので、以降、運動誘発アナフィラキシーといいます。これでも長いけど) は、食べただけでは何も起こりません。

また、じゅうぶん消化したあとなら、どんなに激しく動いても起きません。

「食べて」「すぐ」「激しい運動をする」という三拍子そろって初めて起きます。

もう少しいうと、それでも起きないときは起きません。

他にも、睡眠、休養 (疲労? ) 状態、気温、湿度なども影響するようです。

おじさんの場合

発症したときの状態と行動

  1. 食後、膨満感がある。
  2. 発汗、「体温上昇」を伴うような激しい運動をする。

発症の進行順序

  1. 頭が猛烈にかゆくなる。掻きむしりたくなるくらい。
  2. 手のひらがかゆくなり、グローブのように腫れてくる。表面ではなく手のひらの体の中がかゆい感じ。指も腫れてきて、指が曲げられなくなる。手も握れなくなる。何回か経験すると、このへんで「ヤバイ! 」と気づくけど時すでに遅し。ここで安静にしてもダメ。一度スイッチが押されると途中でキャンセルすることはできない。最後まで行かないと終わらないのです(T_T)
  3. まぶたが腫れてくる。
  4. 全身に「じんましん」が出る。特に脇の下や股の内側、膝の後ろなど柔らかいところ。これはアトピーが出やすい場所でもありますね。顔はブツブツのじんましんではなく、顔全体が腫れ上がります。
  5. 喉頭浮腫。気道が腫れてきて、狭くなり息苦しくなる。
  6. 動悸がする。血圧が下がる。全身の脱力感。椅子に座っていることさえできなくなります。
  7. 貧血。目の前が暗くなり、ついには床に伏せてしまいます。
  8. 呼吸困難。

症状が軽いときは

じんましんが出て、かゆくて、すこし息苦しい感じがあるだけで2時間くらいで自然に収まります。
まぶたの腫れは次の日まで残ります。
これを繰り返したせいで、皮膚が伸びてしまったんでしょうか?
おじさんは、ふだんからまぶたが腫れぼったいです=^^=

進行速度。途中で止めることはできない!

  1. 運動後30分くらいから、ゆっくり発症する時は症状は軽い。
  2. 症状が重い時は、10~15分くらいで一気に症状が進む。
  3. 頭のかゆみが始まったらそこで休んでも症状の進行を止めることはできない。一通り、症状が進行して最後まで行かないと終わらない。もう、出はじめたアレルギー物質を抑えることはできないんです。発射されたミサイルを途中で引きかえさせることはできないように。

アレルギーの原因となる食べ物

いまだにわかりません。

なぜなら、食べただけでアナフィラキシーを起こしたことは一度もないからです。
アナフィラキシーを起こしたときも、あとでいつもと違うものを食べたか考えても、何もないんです。

何十年の経験から、果物が怪しいことはわかりました。
でも、何度もいうように果物を食べただけでは何も起こりません。

アレルギー検査では世間で定番の、肉、魚介類、穀類、牛乳、卵ではいっさい出ませんでした。
リンゴだけが擬陽性でしたが、あくまで擬陽性です。

ただ、食べてすぐ動くとじんましんが出ることはわかっていたので、ある日、リンゴだけかじってテニスをしたことがあります。

出ました!

軽いじんましんで、すんだけど。

繰り返していうけど、リンゴを食べただけでは何も起きません。
リンゴはおじさんの好物で昔から食べてるけど全然、問題ありません。

ただ、食べてすぐ動くと…
それもかならず起きるわけでもありません。

デラウェアという昔ながらの小粒のブドウを食べると喉がかゆくなるけど、じんましんなどの症状は出ません。
巨峰やマスカットでは喉はかゆくなりません。
桑の実を食べたとき、喉がかゆくなったので、デラウェアとおなじ成分がはいっているのかもしれません。

シラカバ花粉症を持つ人のうち一定割合の人がリンゴやモモなどバラ科の果物を食べた際に舌や咽喉(のど)にアレルギー症状を起こすことが知られている。 (ウィキペディアより)
でも繰りかえすけど、おじさんの場合は食べただけではなりませんよ~

食べる→体温が上がり、汗をかくほどの運動→アナフィラキシー

  1. 食べる
  2. 体温が上がり、汗をかくほどの運動

この2つがそろったときだけ起こることがあります。
かならず起きるわけではありません。

春先の「昼飯後」が多いです。

朝、パンをかじって学校まで走っていたときは出たことがありません。
小麦はアレルゲンではないということもあるかもしれませんが。
山登りをしていてとちゅうでドーナツなんかちょっと食べる分には問題ないですね。

高温。多湿

気温と湿度の関係も大きいようです。

おじさんの経験から、冬の寒さがゆるんで、春がやってきて、汗かきたいんだけど体が冬仕様でうまく汗がかけない。
風がなく、体の中に熱がこもる…というようなときに起こりやすいです。

冬の寒いときとか、反対に真夏でTシャツしぼったら水がジャーっと出るようなときには発症しません。

スキーに行って、レストハウスでごはん食べてすぐ滑りはじめても起きたことはありません。

風呂は大丈夫?

不思議なことに、食べてすぐお風呂にはいっても起きたことは一度もありません。
湿度100%で、体温も上がるのに。

花粉症とはいっしょに起きない?

これも確証はないけど、今までの経験からは花粉症のときはならないですね。
そっちにアレルギー爆弾が費やされているから?

医者は?

最近では認知されつつあるようですが、どの程度まで知られているかわかりません。

わたしが発症して医者に行ったときの反応は、

「ハチにでも刺されたんだろうよ」
「食べてすぐ動くとじんましんが出る? そんなの聞いたことないよ(^^)」
「絶対なにか食べたんだろう! 」

たしかに何か食べたんだけど、ふだん食べてるものばかり。

待合室で何時間も待たされている間にじんましんが引いてしまうことも。

「さっきまで腫れてたんですけど…」
「でも今は腫れてないんだろう」
「はあ…」
「じゃあわからないね! 」

といまいましそうに言われたことも…

花粉症などという言葉が世間に広がるより前の話です。

なぜ「運動」すると起きるのか?

さあ、ここからはおじさんの推測にすぎません。

そもそもアレルギー反応ってどうして起きるの?

体にはmast cell (肥満細胞。肥満とは関係ないのにこのネーミング(^^)) というのがあって、スイッチが押されると、脱顆粒 (degranulation) というのを起こして「ヒスタミン」とか「ロイコトリエン」とかいう爆弾を放出して外部からの「侵入者」を撃退しようとします。

ヒスタミンは花粉症が広く世に出回るように? なってから有名になったのでみなさんも聞いたことがあるはず。
テレビのCMでもやってるし。

本来、自分の体を守るための装備なんだけど、これはほんとに体の中で爆発させる爆弾のようなもので、敵もやっつけるけど、自分の体も破壊するというやっかいな代物です。

例えるなら、ゴキブリ一匹のために家の中で火炎放射器や、手榴弾を使うようなもんでしょうか。
ゴキブリ退治はできるかも知れないけど、家が燃えて、ボロボロに破壊されてしまいます。
場合によっては全焼、全壊。つまりみずから死んでしまうことさえあるんです。

未消化の大きな分子が腸壁を通り抜けてしまう!

ただ食べただけなら大丈夫なのに、運動して体温が上がると起きる。
ここにヒントがあるような気がします。

ふつうに消化されて小さな分子に分解され吸収されたなら、体は栄養素として大喜びで取り入れるのだけど、充分に消化されないで大きな分子のまま腸壁を通り抜けて体内に入ると、「異物」「侵略者 (細菌やウィルス) 」として攻撃態勢にはいるのではないでしょうか。

子どものほうがアトピーなどのアレルギーを持ちやすいのは、腸が未発達で大きな分子が通り抜けやすいからだという話を聞いたことがあります。

では運動するとなぜ?

本来、消化にまわるはずの血液が筋肉のほうに回されます。
とうぜん消化はおろそかになります。

一方、胃から腸、出口へと食べものを運ぶ「蠕動 (ぜんどう) 運動」は速くなるのではないでしょうか?

本来、胃で時間をかけてゆっくり消化されたものが、またゆっくり小腸へ移動し、また胆汁や膵液などの消化液を加えて、ここでも消化されながら流れていくものが、未消化で大きな分子のまま移動していきます。

また、運動して体温が上がると、栄養素を取り込む腸壁の「穴」が広がるのではないでしょうか?

そして、ふだんなら通り抜けない大きな分子が、体内に侵入します。
いえ、けっして異物でも、侵略者でもありません。
でも、体はふだん見慣れないものが入ってきたので「警報」を発令して、ヒスタミン、ロイコトリエン爆弾を破裂させるのです。

エピネフリン

むかしは (どれくらい前までかはおじさんもわかりません) 、日本では所持が認められていませんでしたが、現在は認められています。
おもに、林業などで山にはいる人がハチに刺されてアナフィラキシーを起こしたときのために携帯します。
商品名は「エピペン」です。
自分で太ももにプスッと刺します。
怖い?
窒息死するよりはマシです。

病院に行ってから?
アナフィラキシーの進行はとても早くて、早ければ10~15分で重篤化して死に至ります。
これはおじさんも経験しています。
あっという間です。

逆に、病院に行く余裕があるときは、病院に向かう途中、あるいは待合室で待っている間に症状が収まってしまうこともあります。

じっさいにこれを携帯している林業会社はほとんどないでしょう。
おじさんが以前、仕事していたところでもエピネフリンの「エの字」も聞いたことがありません。

賞味期限 (使用期限) もあります。

ほとんどの場合は使うこともなく賞味期限が切れてしまいます。
でも、これって消火器もおなじですよね。

万が一のときのために備えているけど、永遠にもつわけではない。
使わないで賞味期限が切れてしまうことのほうが多いかもしれないけど、使わなかったらそれは幸せなことだったと思いましょう。

心配しはじめたらキリがないので限度はあります。

何ごとも「中道」です。

「ほどほどに (中道) 」~ブッダのつぶやき

エピネフリンってなあに?

エピネフリンとアドレナリン

じつはみなさんよくご存知の「アドレナリン」です!

日本、ヨーロッパでは「アドレナリン」とむかしから呼ばれてますが、アメリカでは「エピネフリン」と呼ばれます。
どちらも「副腎」という意味です。

なぜ、アメリカでは「エピネフリン」と呼ばれるのか?
それはアメリカ人が発見してつけた名前だからです(^^)

どっちが先なのかおじさんは知りません(^^)

エピネフリンまたはアドレナリンのはたらき

あとになってしまいしたが、アナフィラキシーを起こしたときなぜエピネフリン (アドレナリン) を注射するのでしょうか?

エピネフリンには、「血管収縮」「気管支拡張」というはたらきがあります。

ヒスタミンやロイコトリエンにより、拡張されてしまった血管を収縮させ、血圧を上げます。
また、細くなった気管支を広げて呼吸を確保します。

「火事場の馬鹿力」

という言葉がありますが、アドレナリンはその一翼を担っています。
危険に遭ったとき、運動能力を高めるため、アドレナリンが副腎から放出され、血管を収縮させて血圧を上げる。
気管支を広げてできるだけ酸素を多く取り込む。
他にも、瞳孔が開いて目からの情報を多く取り入れる。
心臓の鼓動を早める。などのはたらきがあります。

「武者ぶるい」

も、アドレナリンのはたらきです。
アドレナリンの過剰な分泌で筋肉が細かく震えます。

怒りでわなわなと震えるのもおなじです。

また、「振戦 (ふるえ) 」もアドレナリンの過剰で起きるのではないかとおじさんは考えます。
緊張すると震えるのもそうです。

エピペン

携帯できるエピネフリン (アドレナリン) の自己注射キットです。

頻繁に起きる人は携帯をオススメします。
お医者さんとよく相談して、いざというときに使えるようにしておきましょう。

運動後過剰ヒスタミン症 (Post-exercise hyperhistaminemia)

これは、運動したあとにヒスタミンが過剰に放出される症状です。

緊張状態がつづいたあと、リラックスさせるためにこれが起こるのではないかと言われています。
ただ、過剰はやはりいけません。

スポーツ選手が運動後、ヒスタミンの過剰放出により急激に血圧が低下して失神することがあります。

ヒスタミン、ロイコトリエンのはたらき

気管支収縮。血管拡張。血管透過性の亢進。
これで血圧が下がり、末端の毛細血管から血液がどんどん組織に出ていきます。
結果的に末端の組織が腫脹します (平たく言えばむくむ) 。

本来は、異物の吸入を抑える。
粘液を出して異物を捕らえる。
という目的なのでしょうが度を越すと自らを滅ぼします。

外側の皮膚は腫れ上がって、気道は粘膜が膨らんでいくことで細くなり、呼吸困難におちいり、最後には窒息します。

また肥満細胞から放出されるヒスタミンとはべつに、脳内で分泌されるヒスタミンもあり、こちらは睡眠・覚醒・興奮・摂食といった作用に「役立って」います。
なので抗ヒスタミン薬を服用すると、眠気や注意散漫といった副作用が出るので車や機械の運転には要注意です。

なにごとも「ほどほどに」ですね。

対処法は?

「食べたら動くな」
「動くなら食べるな」

もうこれにつきますね。

なかなか社会人になって会社づとめをはじめるとむずかしいことがあります。
食べてすぐ走らなきゃいけないような業種には就けません。
食後はどんなに急かされてもできるだけゆっくり動きます。

死にたくないから(^^)

日中は果物を食べない。もし食べてしまったらしばらく動かない。
これはおじさんの場合です。

自分のアレルギーを引き起こす食べものがわかっていたら日中、活動するときには食べないようにしましょう。

食事はゆっくり、よくかんで、空腹が抑えられるほどに食べる。満腹になるまで食べない。
ストレスを溜めないようにする。
ゆっくり休養をとる。充分に寝る。

発症例。覚えている範囲で。

① 初めて。幼稚園か小学校低学年。自宅。夕食後。

晩ごはんのあと、きょうだいで布団の上に椅子ごと倒れるという遊び(^^)をしていたら、だんだん息が苦しくなって、母に背負われて病院に連れて行かれたけど、途中で症状が収まったので病院に行かずに帰ってきた。子どものときなので息が苦しくなって泣いたことしか覚えていない。夜なのに親が病院に連れて行こうとしたということは、たぶん、まぶたも腫れ上がっていたんだと思う。

晩ごはんのあとというのは、ほとんどない。
まあ、晩ごはんのあとに激しい運動をするということがないからかな。

② 小学校低学年。放課後、校庭で遊んでいて。

放課後、友達と校庭で遊んでいておかしくなった。友達がまぶたが腫れてるという。自覚症状はなかったと思う。このときは食後ではない。けっこう暗くなっていた気がする。夕方、4時とか、5時とか。
病院に連れて行かれると先生が「ハチにでも刺されたんじゃないか」と言ったことだけ覚えているが、原因もわからず症状も軽かったので何もせず帰宅。

③ 中学生。父とテニスをしていて。

父とテニスクラブに行き、昼食後、テニスをしていて。動くと汗をかくくらいで、真夏ではなかったと思う。誰かが「日射病 (当時は熱中症とは言いませんでしたね) じゃないの? 」といって、涼しい部屋で休んでいたら治った。

このころから、毎年春先にかならず一回起きていたので、冬から春に変わる時に体に変化が起きて発症するのではないかと考えた。まだ、花粉症という言葉はなかった。
その後、花粉症という言葉が出てきたけど、春先に年一回しか起きないので花粉症ではないと思った。
しかし、いずれもまぶたが腫れ、じんましんが出るだけなので、まわりの人が騒ぐより自分は落ち着いていた。
体中かゆいのと、ちょっと脱力感があるだけで、2~3時間休めば自然に治ることも知っていた。
医者に駆け込んだこともあったが、待合室で待たされている間に症状は治まり、医者に見てもらうころには多少、腫れは残っているものの症状が出ていないので医者もわからなかった。
まあ、アレルギーの原因になる食べ物を食べたんだろうと片付けられた。
食べたものを思い出して、心当たりがあるものは食べないようにと言われるだけ。

毎年、繰り返すうちに、どうやら、「春先」「食後」「運動」が結びついてきた。
よく、気にするからなるんじゃないの? という人がいるけどそれはない。
なぜなら、かならず忘れたころに起きるからだ。
そう。覚えていれば気をつけているけど、忘れたからまた食べて、運動してしまう。
いつもなるわけじゃないし。
次の年の忘れたころに起きる。
ああ、またか。

④ 飛行機のイベントをやってるとき

龍ヶ崎飛行場で最後のイベント中だと思う。車の中で冷房を入れて寝た。やはり、ストレスや疲れもあるだろう。

⑤ 会社で。リンゴを食べてすぐのテニス。

食べてすぐ動くといけないので、弁当はあとにしてリンゴを丸ごと一個かじってテニスをしたら、まぶたが腫れた。
しばらく運動誘発アナフィラキシーがなかったので、油断していた。
まさかリンゴでなるとは。
まぶたの腫れとじんましんで済む。

⑥ 同じ会社で。生まれて初めて救急車で運ばれる。

昼食後に車で郵便局に行っただけ。たしか梅雨時で雨が降っていた。
もどってきて異変を感じ、上司にちょっと休ませてくれと言う。2階の休憩室で横になっていたが、症状の進行が早く一人でいることの不安もあって下に降りてきて椅子に座っていたが、最後には貧血のように目の前が真っ暗になって起きていられなくなり床に倒れた。意識はあったが相変わらず周りは見えなかった。声は聞こえた。
それが、まあ本当に他人事のように上司の「大丈夫か」と全然心配してない、どちらかというと「何ふざけてんだ? 」と言うような口調の声だけが。

⑦ 自宅で。

夕食後にちょっと物足りなくて、カップ焼きそばを食べたら、なりかけた。まぶたがちょっと腫れる程度。
全く運動していないが、ストレスが溜まっていて、疲労もたまっているときには、食べ過ぎでもなることがあるみたい。
ただ、症状はとても軽く初期で収まった。

⑧ どこかはっきり覚えていない。東京の町中で。

友人と晩飯を食べ、ビール1杯。町を歩き出すと発症。まぶたの腫れで済む。

⑨ モンゴル。乗馬トレッキング。

お昼を食べてすぐ乗馬開始。
最終日。
キャンプしながらの1週間のトレッキングを終えて、観光用ゲルの拠点にもどってくるとき。
現地の遊牧民と合流して楽しく駆け足をしたあと。
軽症だったのでテントで休んだら治った。
言葉もわからない、病院もないところでちょっと怖かった。

⑩ ドイツ。朝食後。

朝食のバイキングで果物がたくさんあり、どうしても旅行先では野菜や果物が不足するので、ここぞとばかり果物を食べて、町に繰り出した。気分が良くて道路を走って横断したりしたのがいけなかった。出てしまった。
ただ、これもまぶたの腫れ程度で収まった。

その後は起きていない。

年齢からすると、小学校に入ってから、高校に上がるくらいまで。その後しばらくなくて、30代に何回か起きている。
年取ってくるとアレルギーも起きにくくなるみたい。
体が鈍くなってくるのか、新陳代謝が低下するためか、抗体をあまり作らなくなるからか。

さっちゃん
とくに学校の先生。こういう体質があることを知っといてね!
ひげおじさん
そう。そして5~10分という速さで重篤化するのですぐ救急車を呼んでくれたまえ! 様子を見てる間に死んでしまうこともある!

蜂アナフィラキシー🐝 2022-07-29

おじさんは山で草刈りをしていると毎年1回はかならず蜂に刺されます🐝
でも刺されたところが腫れて、1週間くらい痛むけどアナフィラキシーはおろかアレルギー症状も起こしたことがありません。

ところが今日、「いつもにように」赤っぽい小さい蜂 (種類はわからない) に左耳の前あたりを刺されて痛みはあったけど体の異常はなかったのでそのまま草刈りをつづけました。
でも5分くらいすると瞼と唇が腫れてきて、手のひらが赤くなり腫脹してきました。
手がグローブになる状態です。
頭も痒いし、腕や背中も痒くなってきた。

これってアナフィラキシーの兆候やん😮

医療。一覧はこちら

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