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「地球の歩き方」「詐欺」
2003年3月のことです。
詐欺事案
まだ携帯電話も携帯してなかった時代。
世間にはあったようだけど。
地球の歩き方といえばインターネットがなかった時代にはバイブル的存在でした。
だからおじさんもその名前があるだけで100%信用しきっていました。
このツアーに参加するまでは。
パークレンジャーといっしょにグランドキャニオン国立公園のボランティア
こんな触れ込みでした。
ただの観光ツアーはつまらない。
パークレンジャーといっしょに仕事ができるなんてちょっと面白そうじゃない?
まあ金払ってボランティアというのがそもそもおかしいんだけど、コアな部分にはいれるのかもしれないという期待がありました。
もちろん地球の歩き方もそれが狙いでこの企画をしたのでしょう。
1週間で40万円
たしかこのくらいの金額でした。
公園の整備をするような触れ込みでした。
現実は?
行ってみてびっくり。
現地の日本人のガイドが車で迎えに来ました。
あっ、ちなみに参加者はおじさんともう1人大学卒業記念旅行の若者です。
かれは海外旅行はじめてです。
昼飯
お昼はわたしが決めますか?それとも10ドル渡しますか?
?
なんのこっちゃ?
ふつうツアーって航空運賃、ホテル、現地の移動、食事、施設の入場料ぜんぶはいってるだろう。
あまり食べないでくださいね
というのもふつうのツアーはメニューもすべて向こうで決めています。
こちらは何もすることがありません。
ところがレストランにはいると自分でメニューを選ぶんです。
なんか変だなと思ったのでわざと高いものを多めに注文してみました。
すると、このありえない言葉が。
「あまり食べないでくださいね」
「えっ?ツアーって食事代金もぜんぶはいってるでしょ?」
お昼はわたしが決めますか?それとも10ドル渡しますか?
するとつぎの昼食時にこの訳のわからんセリフが。
ふつうはツアー会社がぜんぶ前もって決めとくだろう。
それで経費と儲けを計算してツアー代金として請求するだろう。
40万円に昼食代ははいっとらんのかい?
訳わからんけど、自分で好きなものを食べられるならそっちのほうがいいから10ドルもらうことにしました。
っていうか、それもともと俺の金やん。
ていうか観光地で昼飯に10ドルって少なすぎるやろ。
昼飯を安くすませば自分のポケットにはいるらしい
これはあとで想像したことだけどそういうことでしょう。
ふつうはツアー会社がぜんぶ払っているのでガイドがポケットマネーで出すことなどありえません。
また建て替えたとしても、それはすべてツアー会社に請求できます。
下請けの下請け
やっとからくりがわかりました。
地球の歩き方は丸投げ。無責任
これも最終日になってようやくわかったことだけど、地球の歩き方は100%丸投げ。
地球の歩き方というネームバリューだけ貸して、100%旅行代理店に丸投げです。
地球の歩き方は何も企画も運営もしていない。
いっさい関知してません。
旅行代理店も丸投げ
この旅行代理店も日本で日本人の客と契約するだけで、随行はもちろんないし、向こうで何をするかも把握してません。
ありえねー。
現地の個人ガイドに金だけ渡してあとはよろしくってことですね。
定額をもらってるだけなのでできるだけ安く上げれば自分の儲けになる
昼飯の件もおかしいなと思ったけどそういうことだったんですね。
いや、納得はしてないですよ。
もちろんツアーの契約で最初から昼は自分持ちだということなら文句はありません。
でもそんな話はいっさいありませんでした。
ここは初めて来ました。前から来たかったんだよねえ
おいおい。
おまえガイドだろ?
最初からツアーの行程にはいっとらんのかい?
まあかりに地球の歩き方がその行程を組んで、自分が初めてだったとしてもそれは客の前で言わないだろう。
それに責任感がある、というかおじさんだったら1回は現地に行ってみる。
ここは入場料かかるからはいるのやめましょう
おーい💢
そんなこと事前にわかろうが。
ていうかコースは決まっとらんのかい?
只だったらはいるとか、入場料がかかるからはいるのやめるとか、今日は休みみたいですねとか、友だちと旅行に来てるんじゃないぞ。
ツアーだ。
おまえに半端でない金額を払っとるんだぞ。
午後3時にホテルにはいってガイドは1人で酒を飲みはじめる
なんか先住民のインディアンを知ってるから紹介してやるとか言って、ずいぶん早い時間にホテル入り。
しばらくしても部屋に呼びにも来ないし、連絡もないのでガイドの部屋に行った。
「インディアンに会わせてくれるという話はどうなった?」
いや、驚いたのはこの時点ですでに自分の部屋で酒飲んで酔っ払ってたんですよ😮
まだ午後3時。
「いやあ、電話したみたいだけどいないみたいだねえ。ははは」
こうしてツアー客は午後3時からすることもなくホテルの部屋で時間を潰すことになりました。
最初から友だちなんかいないだろう。
そもそもパークレンジャーとグランドキャニオンはどうなった?
やっとグランドキャニオン
いよいよパークレンジャーのところに行くことになりました。
いろいろあったけど。
ワクワク。
おまえ誰?
ところがとんでもはっぷん (古い😅)
パークレンジャーの事務所のようなところに行って、ガイドが二言三言話したら、早々に追い払われました。
「おまえ誰?」
ていうことです。
パークレンジャーと公園の整備というのが今回のツアーの最大の触れ込みと目的。
地球の歩き方も旅行代理店もそんなこと関知してないし、このガイドも知り合いなどいない。
「なんか今日は知り合いがいないみたいですねえ」
もともといねえだろ💢
いやはや現代ならここに来る前にとっくに電話やインターネットで日本の旅行代理店や地球の歩き方に文句を言ってやるところだけど、そういうものがなかった。
もちろん電話する方法はあったけど、なんで自分で国際電話かけなきゃいけないんだ?
いちおうグランドキャニオンは観光したけど、ただのふつうの観光客です。
グランドキャニオンを底まで降りることもできるといいながら、熱中症がどうのこうのと言って行かない。
それが事実だとしても、このクソガイドが、できるだけ金を使いたくないし、自分も動きたくないということはもう嫌と言うほどわかっている。
迷子になっちゃいました😄
ふつうにグランドキャニオンを眺めながら、ただこれだけの観光なら40万円も払わなくても来られたと腹立たしくてなりません。
お金もそうだけど、この時間ももったいない。
晩飯もツアーでは考えられない、ガイドは1人で食べに行き、われわれ客は2人で食べに行きます。
するとそこに酔いが回って上機嫌のクソガイドがいました。
そして放った言葉におじさんは堪忍袋の緒が切れました。
いや遅すぎ。
「あれえ、ホテルの帰り道がわからなくなっちゃった。ここ来たの初めてなんでえ。連れてってもらえますう?」
初めて来た客のわれわれでさえ、自分の足で歩いてここまで来られた。
もちろんスマホもGPSもGoogleマップもない時代に。
ガイドのおまえがなんで迷子になるんだよ。
ふざけるのもたいがいにせえ💢
旅の雰囲気を壊したくなかったから
ここまでガイドに文句を言わなかったのは、せっかくの旅の雰囲気を壊したくなかったからです。
それもこのガイドは承知の上でしょうか?
また1人だったら文句を言ったかもしれないけど、若い相棒がいたからやっぱり雰囲気を壊したくなかったというのがありました。
旅行代理店にコレクトコールした
携帯は持ってないし、あったとしてもなんで自分の金で国際電話かけなきゃいけないんだと思い、ホテルから旅行代理店にコレクトコールしました。
幸い、この旅行代理店は悪意はなかったようです。
でも無責任です。
翌日、べつのツアーでうちの添乗員がそっちに行くから、そちらに寄ります、という話になりました。
翌日の夜、約束通り旅行代理店の添乗員が来る
われわれの話を聞いて、現地ガイドに問い詰めたところすべて事実なので認めざるを得ない。
そして、明日はアメリカ最終日。
明日はあなたたちの行きたいところに行ってください。
いえいえ、これもありえないセリフなんだけど。
これツアーでしょ?
そもそもパークレンジャーといっしょに仕事するのが謳い文句であり目的だったんだけど。
おじさんはこの旅の前にも飛行機の免許を取りにアメリカに来たことがあるのでいいけど、初めての人だったら「好きなところに行け」と言われても困るよね。
いちおう旅行代理店の人は現地ガイドがこんなことをやっていたなんてまったく知らなかったようだけど、無責任です。
そして、いちおうわれわれのためを思って自由行動にしたんだとは思います。
ありえないけど。
ほんとありえない。
おじさんも貴重な時間と金を使ってここに来たけど、相棒は卒業記念旅行です。
初めての海外旅行でこんなことになるなんてかわいそう。
まあ最終日の費用は向こうですべて出してくれることになった (当たりまえ) けど、ネットもない時代、いきなり好きなところに行けと言われても途方に暮れるわ。
そのへん現金を渡されたのか、あとで請求するようにしたか忘れたけど、カジノで大枚はたくほどはもらいませんでした😄
ラスベガス
最終日はグランドキャニオンとはまったく関係なくラスベガスの観光です。
もちろんガイドはいない。
おじさんはカジノなんか興味ないし、観光案内所で (だからツアーだろ😄) めぼしいところを探し、ビルの屋上にあるアトラクションに乗りました。
屋上の外までブランコみたいな椅子で回るやつ。
名前は忘れた。
それから、こんなところに来てまでと思うけど町に興味はないので、現地の乗馬ツアーを見つけてそこに行きました。
いちおう帰りの空港まではあのクソガイドが送ってくれました。
もう顔も見たくなかったけど。
それよりタクシー代渡してくれたほうがよかった。
帰国
ということで這々の体で帰国しました。
空しさとこの上ない腹立たしさを抱えて。
現代だったら、お昼に10ドル渡しますか?のあたりでとっくにSNSに投稿してるんだけどね。
旅行代理店
帰ってきてから再度、電話して、謝罪と返金を求めました。
謝罪はしました。
それからあのクソガイドは2度と使わないと。
当たりまえ。
それより、現地で何をしてるか把握しろよ。
けっきょく1万円だけ返ってきました。
安すぎ。
40万円だぞ。
地球の歩き方は無視
地球の歩き方にもメールと電話したけど無視を決めこみました。
地球の歩き方はいっさい企画も運営もしてないかもしれないけど、「地球の歩き方のツアー」だから参加したんです。
そのことを真摯に受け止めてくださいね。
もう当時の担当者はいないだろうけど、これは会社の問題です。
今からでも謝罪と返金と慰謝料を受けつけますよ😄
冗談ではありません。
みなさんはこんな悪徳ツアーに引っかからないように。
地球の歩き方なんてネームバリューに騙されないように。
今はスマホがあるから、行ってすぐにちょっとでも様子が変だったら遠慮せずにためらわずにすぐ連絡しましょう。
いやあ、ほんとに40万円ドブに捨てた。