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「いじめ」
これはあくまでおじさんの一つの経験にすぎません。
座布団がボロボロに!
中学校の時です。
地震に備えて「防災ずきん」を座布団にする決まりがありました。
ある朝、いつものように学校に行き、自分の席に着こうとすると異臭がしました。
酸っぱいにおいです。
それも強烈です。
座布団が濡れていて、触ると布がまるでトイレットペーパーのように破れました。
電池の酸
後でわかったのですが、工事現場などで使われている夜間の照明の電池の中に入っている「酸」でした。
※ 絶対マネしないでください。
人のものを勝手に持ってくること自体「犯罪」です。
鈍感が救い?
ある意味、鈍感な性格が幸いしたかもしれません。
いじめられてる自覚がなかった!
それが「いじめ」だとは思いませんでした。
じっさい「いじめ」というのはクラスなど組織全員で1人を攻撃したり、無視したりすることをいうので、いじめとはちょっと違いますね。
「面白半分」「悪ふざけ」「意地悪」というには度を超えています。
また、正面切って、何かを言うとか、暴力を振るうのではなく、誰にも気づかれないように陰でこっそりやるので「陰湿」です。
すぐにまわりのクラスメート、先生に見せた
ふだんからいじめられているわけでもなく、成績は優秀で、友達はたくさんいたし、先生との関係も良かったです。
それが一部の成績の悪い連中からは面白くなかったのかもしれません。
「ひがみ」「ねたみ」というやつですね。
ここで黙って隠して困った顔をしていたら、その後もいじめはエスカレートしたかもしれません。
でも、それが「いじめ」とか「意地悪」とかいう観念がまったくなかったので、単純に、純粋に「驚き」としてみんなに見せたんです。
「見て見て! 座布団がボロボロになってる! 」
「ほら! 紙みたいにちぎれるよ! 」
まわりのクラスメートが集まってきて触ったり、「くせえ! 」と言ったり。
教室のうしろにある棚においてあった体操着やジャージにもその液体はかけられていました。
緑のジャージは、ピンクに変色していました!
隠さない。黙らない。
これをやった連中はこの展開を予想してなかったようです。
おじさんが1人で黙って困るのを見たかったのでしょう。
でも、ふだんの私を見ていればみんなに大声で言うことはわかったはずです。
なんせ当時のおじさんのあだ名は「質問の鬼」だったんですから!
そのへんがやっぱり頭の回らない連中だったんですね。
もちろんおじさんは「誰かが意地悪で、自分を困らせるためにやった」とはこれっぽっちも思ってないわけです(^^)
すぐに先生も来て、言葉は良くないけど「犯人探し」が始まりました。
隠しようがない
ふつうはこういうことは、できるだけ表沙汰にしないで、陰で穏便に済ませたいものなのかもしれないけど、おじさんが大声で騒いで、クラス全員が事の成り行きを知ってしまったので、そうもいきません。
においや布がボロボロになっていることから「なんかの酸かもしれない」と推測した人もいました。
いま考えると恐ろしいけど、知らずに素手で触ってたんですね。
それで目をこすったりしなくてよかったです。
その日のうちに犯人はわかりました。
犯人が前に並ばされる
犯人は5人いて、工事現場の電池を盗んできて中の液体を撒いたということがそのとき初めてわかりました。
ふつうはみんなの前に並ばされるなんてことはないんだろうけど、クラス全員が状況を知っている以上、内密にというわけにもいかなかったのでしょう。
1つだけショックだったのは、その5人のうちの1人はとても仲のいい友だちだったんです!
いや、自分では友だちだと思ってたんだけど。
あとの2人はいかにもそんなことをしそうなクラスの嫌われ者でした。
もう2人は覚えてません。
実行犯ではないけど、工事現場から電池を持ってくるように言われた人が先生に名乗り出たようです。
その人も友だちだと思ってたんでがっかりです。
座布団に液体をかけてないけど、工事現場から盗んでくる時点で犯罪です。
警察沙汰にしなかっただけ感謝しなさい。
みんなが敵ではない。むしろほとんどの人は味方!
計6人のうち2人はふだんからいっしょに遊んでたのでショックだったけど、他のクラスメートはおじさんの味方だったのでひどく落ちこむことはありませんでした。
世の中でも
学校だけでなく、会社やいろんな組織でもいろんな人がいるけど、おじさんの経験からするとこんな感じです。
1割の人はあなたに好感を持っている。1割の人はあなたを嫌っている。そしてあとの8割はあなたのことを何とも思っていない!
そうなんです。
ほとんどの人はあなたのことに興味がありません。
あなたのことが好きでも、嫌いでもない人が大多数です。
でも、何を言っても、何をしても、かならずあなたのことを快く思わない人がいます。
それはあなたが「何かをしたから」でもなく「何かをしなかったから」でもありません。
犬が嫌いな人は犬が尻尾をふっても嫌い!
じっさいに犬に噛まれたり、ひどく吠えられた経験から嫌いな人は別として、ただ「犬である」だけで嫌いな人はいます。
その人には、犬がどんなに愛想ふりまいても、尻尾をふってもけっして好きになることはありません。
犬の態度や努力は関係ないんです。
「犬だから嫌いなんです」
そういう人に尻尾をふるのはやめましょう。
あなたのことを快く思わない人はかならずいます。
それはあなたのせいでもないし、その人のせいでもありません。
あなただって嫌いな人はいるでしょう=^^=
お互いさまです。
あなただって嫌いな食べ物はあるでしょう。
その食べ物が悪いんでしょうか?
そんなことはないですよね。
ただ好みの問題です。
我慢しない。みんなに言う。
通りすがりの暴走族やチンピラは相手にしないほうがいいです。
逃げるが勝ちです。
でも、学校や会社は毎日行かなければなりません。
避けられる相手や、環境なら相手にしないほうがいいです。
でも、どうしても毎日会って、毎日関わらなければならない相手なら、ひるむことなく、ためらうことなく、声高らかにみんなに伝えましょう。
それで解決しなかったとしても、あなたが「孤立無援」になることはありません。
死ぬくらいならやめる!
学校も会社も死んでまで行くところではありません!
学校も会社も掃いて捨てるほどあります。
死なないまでも、心身ともに傷つきくたびれるくらいなら、そこを離れなさい。
泥沼にしがみつき沈んでいく人を、誰も賢いとは思いません。
あなたが生きる場所は他にいくらでもあります。
あなたのことが好きとまではいかなくても、嫌いではない、何とも思っていない人がほとんどだから。
家族でも
悲しいことですが「家族は愛し合っている」「子どもを愛さない親はいない」というのは、「迷信」です。
そう信じたいんですね。
もちろんほとんどの家族はたまに喧嘩することがあっても、憎み合うことはないでしょう。
しかし、結婚したけど、どちらか、あるいは両方が相手に愛情を持っていない。
初めはあったけど当人の性格や人間性で次第に冷めていった。
現実に夫婦のどちらかが相手を殺す。
偶発的なものもあれば、計画的なものもあります。
一番の被害者は子どもです。
子どもは親の庇護がないと生きていけません。
立場が弱いのです。
力もない。1人で生きてくための知識、経験、技術はないし、経済力もない。
子どものことを愛してない親は現実にいます。
それは昨今のニュースを見ればわかりますね。
暴力を振るわれたり、食事を与えられなかったり。
むかしのように大家族であれば、他の誰かが面倒を見たり、監視の目もあるので救いもあったのですが、現在のように核家族になってしまうと完全に「密室」です。
子どもは親の愛をひたすら信じて、親を頼りに生きていくしか方法がありません。
小さい子どもはほんとにかわいそうです。
残酷なニュースを見るたびに胸が痛くなります。
まわりの人や、学校や、その他の保護施設の人が見るといっても限界があります。
家の中を四六時中、監視するわけにもいかないし、他人の家のことについてあまり口を出すことはできません。
家庭内暴力
少なくとも大人は自分の意志で自分の行動を決めることができるので、相手と相性が悪いとか、いつも喧嘩しているとか、まったく愛情がないとか暴力を振るわれるというなら「決別」して、自分の足で生きていきましょう。
世間体や、ありもしない「愛」という幻想に縛られて、どちらかが殺されてしまうような悲劇的な結末は避けるべきです。
執着、依存心を捨てる
学校や会社のような組織。
そして、家庭。
肉体的にも、精神的にもダメージを受けているのにそこにいつづける心理。
それは
執着、依存です。
「ほんとは私のこと愛してくれてるのよね」とか
「私のためにあえてやっているにちがいない」とか思おうとします。
「あなたのため」といって相手を縛りつけようとする人もいます。
あなたは相手に依存しているだけです。
もう一度言いましょう。
死ぬくらいならやめる!
あなたが生きる場所は他にいくらでもあります。
あなたが今いる、学校、会社、家庭が世の中のすべてではありません。
外に出れば、いかに狭くて、異常な集団・関係だったことに気づくでしょう。
出る杭は打たれる
目立つこと、人とちがうことをすると、かならずやあなたのことを快く思わない人が現れます。
だいたい、自分では何もできない、しない人が他人のことを「羨んだり」「妬んだり」するんですが。
自分が人の上に出ようとしないで、人を自分のところまで引きずり下ろすことを考えるんですね。
じっとしていても雨は降る
じゃあ人目につかないように静かに大人しくしていれば災難は降りかからないかというとそんなことはありません。
雨は万人に降ります。
地震や大雨などの災害も、目立つ、目立たないとか、善人、悪人にかかわらず降りかかります。
好きなことをしましょう
大人しくしていても、静かにしていても、あなたのことを快く思わない人はかならずいるし、災難は分け隔てなくすべての人にやってきます。
だから、「自分の好きなことをしたいようにしましょう」
ただ、人の道を外れないように。
心ならずも人を傷つけてしまうこともあります。
それもある程度仕方のないことです。
だから、人に傷つけられても大目に見てやりましょう。
好意を持って、良かれと思って「言ったこと」「したこと」に傷つき、迷惑に思われ、憎まれてしまうことさえあります。
現実はテレビドラマとちがって、誤解が解けて万々歳ということはありません。
おじさんは「ばか」がつくくらい「正直」なので、悪意と受け取る人もいますが、よく知れば他意はないのだとわかり、むしろ「信頼」してくれるようになります。