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「ドイツ語」「形容詞」「語尾変化」
ドイツ語 ~ 形容詞の語尾変化
冠詞とおなじく性・数・格で変化します。
外国人学習者 (日本人だけでなく、ドイツ語ネイティブ以外のヨーロッパ人も) にとって厄介な壁です。
ヨーロッパの言語にはだいたい性・数・格があるので驚くことではないけど、自分の母語とは性がちがうことが間々あるので、ヨーロッパ人でも類推・応用はきかず、一から覚えなければなりません。
一覧表にしても煩雑になるので、おじさんなりに法則をまとめてできるだけシンプルにしてみました。
あくまで覚えかたで、文法的な根拠ではありません。
叙述 (述語) は何もつけない
Der Zug ist blau.
その列車は「青い」。
いわゆる「辞書形」です。
名詞を修飾するときは「-e」がつく
Der blaue Zug ist groß.
その「青い」列車は大きい。
Der große Zug ist blau.
その「大きい」列車は青い。
1格 (主格 nominative case)
定冠詞系 (der, dieserなど)
悩まずぜんぶ「-e」がつく。
不定冠詞系 (ein, meinなど)
不定冠詞に格語尾がないので、代わりに形容詞が受け持つと考えましょう。
♂ ein
定冠詞derのerがeinにはないので、代わりに形容詞の後ろに♂の印「-er」をつけると考える。
例:
Der blaue Zug ist groß.
(derで♂とわかるのでblauにはeだけつける)
Mein blauer Zug ist groß.
(meinは♂、Φ両方あるので、形容詞blauにerをつけて♂であることを示す)
Φ ein
定冠詞dasのsがeinにはないので、代わりに形容詞の後ろにΦの印「-s」をつけると考える。
例:
Das bunte Kleid ist klein.
(dasでΦとわかるのでsはつけない)
Mein buntes Kleid ist klein.
(meinは♂、Φ両方あるので、形容詞blauにesをつけてΦであることを示す)
複数
定冠詞・不定冠詞ともぜんぶ「-en」がつく。
例:
Die weißen Blumen sind schön.
Meine weißen Blumen sind schön.
名詞の複数形も語尾が「-en」であることが多いので、
後 (名詞) が「-en」なら、前 (形容詞) も「-en」くらいに覚えましょう。
もちろん複数形が「-en」でないものもあります。
2格 (所有格 possessive case) ・
3格 (与格 dative case)
すべて「-en」がつく。
超カンタン!
例:
Wir fahren mit dem blauen Zug.
Wir fahren mit meinem blauen Zug.
♂♀Φ・複数いっしょです。
2格♂Φ
des großen Tisches
形容詞の語尾変化とは別ですが、♂Φの2格だけは名詞の語尾に「-es」がつきます。
英語でも「’s」をつけますね。
日本語の「~の」くらいの感覚だと思ってください。
英語でも♂はhis (彼の) とsがつくけど、♀はher (彼女の) でsがつかないでしょう。
4格 (対格 accusative case)
♂ 定冠詞・不定冠詞とも
「-en」がつく。
den blauen Zug
meinen blauen Zug
これも「-en, -en」のセットで覚えましょう。
ほかは1格とおなじ
♀Φ・複数は冠詞も1格と4格がおなじでしたね。
形容詞も「-e」だけつけます。
例:
Ich sehe die schwarze Katze.
Ich sehe meine schwarze Katze.
(参考:duolingo 4 colors tips。ゼロから始めるドイツ語 三修社)
冠詞がついてない=定冠詞
冠詞がついてない場合は、形容詞が定冠詞の代わりを務めます。
定冠詞系 (der, dieser) とおなじ変化をします。
ややこしいのですが、上で説明した形容詞の変化ではなく、「冠詞」そのものの変化です。
例:
♂定冠詞
1 der, 2 des, 3 dem, 4 den
groß
1 großer, 2 großen, 3 großem, 4 großen
2格 (♂Φ) だけは
großen Hungers
のように、名詞のほうに「-s」がついてるので、形容詞の語尾は「-es」ではなく、「-en」になります。
♀も
1 die, 2 der, 3 der, 4 dieにならって変化します。
(参考:ゼロから始めるドイツ語 三修社。reverso context)