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「瀬音」「箏」「和楽」「ギター」
瀬音 (箏の曲) をギターで弾く
一般的には琴 (こと) と呼ばれますが、ここでは箏 (そう) をつかいます。
また邦楽というと、ジャパニーズ・ポップもはいるので、ここでは和楽といいます。
瀬音 (せおと)
宮城道雄さんの名曲です。
箏の曲というとみなさんが思い浮かべるのは「春の海」と「さくらさくら」くらいではないでしょうか。
和楽 (日本の曲) といいながら、箏の音色を聞くのはお正月くらいのもんです。
しかし家にたまたま宮城道雄さんのレコードがあり、「瀬音」を聞いて度肝を抜かれました。
ベースのリズムからはじまり、箏がなんと「3連符」のメロディを刻みます。
その中にとつぜん「4連 (16分音符) 」がちょろっとはいったりします。
ベースは4拍子の4分、8分音符のままです。
利根川の激流下り
この曲は大正12年 (1923年) の夏に群馬県の利根川の激流下りをしたときの印象を曲にしたものだそうです。
宮城道雄さんは7歳のときに失明しているので、音や肌で感じた利根川ですが、聞いてるほうも船に乗ってるような気がしてきます。
難曲中の難曲
作曲者自身が書いていますが、箏のありとあらゆるテクニックを駆使した、難曲・秘曲です。
また「秘曲なので心して弾けよ!」と釘を刺してあります😅
2台の箏をつかった二重奏です。
ギターで弾きたい
おじさんは10歳のときからギターを弾いていたので、なんとかこれをギターで弾けないかと思いました。
しかし、当時はインターネットもなく、情報を得る手段がなくてレコードを聞いて一部を耳コピしたりしていました。
構想40年!
インターネットで楽譜を入手。
ちゃんと買いました。
暗号解読
しかし、漢数字その他が縦に並んでいる謎の文字列。
まずそれを西洋風の五線譜に翻訳するところからはじまりました。
ギターによる瀬音
十七絃パートを録音してそれに合わせて、十三絃パートを演奏。
全曲を暗譜して弾き通すのは無理 (おじさんが生きているうちには完成しない) なので、5つのパートに分けて演奏・録画して最後にまとめました。
世界に1つ。1人だけ
断言します。
瀬音をギターで弾くのはおじさんだけ。
まず箏曲に興味がある人が少ない。
その中でも瀬音を知っている人が少ない。
その中でギターを弾く人はもっと少ない。
そして、ギターで瀬音を弾こうなどと考える人はまずいない。
なのでこれを読む人はもっと少ないと思います😅
あなたは奇特な方です!
心がけたこと
ただ、その音程をギターで弾くのではなく、できるだけ原曲の味を出すこと。
そのために、なるべくブリッジ (胴の糸止め) に近いほうを弾く。
こうすると金属的な音になる。
箏は親指で弾くことが多いので、ギターでも親指で。
ギターでスケールを弾くときはmi (中指と人差指) で弾くのがふつうです。
もちろんそのほうが速く弾けますが指の力は親指のほうが圧倒的に強いです。
フラメンコ・ギターでは親指だけでメロディやスケールを弾くことがよくあります。
わざと弦を引っ張る。
箏の曲は同時に複数の弦を鳴らす「ジャラーン」という音も特徴ですが、もう1つ単音を弾くときに「ピュンピュン」というような音が聞こえます。
音程は弦の材質、太さ、張力、長さで変わります。
材質や太さは変えられないので箏なら琴柱 (ことじ) の位置で音程を変えます。
弦が短いほうが高音になるのは、ギターやピアノもおなじです。
さらに調弦した時点で張力は変わらないのですが、強く弾くと、指が離れる前に弦が引っ張られているので音が上ずります。
そして、指が離れて音が出た瞬間に元の張力にもどると元の音程にもどります。
これが「ピュンピュン」というような箏独特の音になります。
また西洋音楽の音程とはあえて変えているところもあります。
十三絃パートの前半Amの部分で、Faを引っ張って半半音くらい上ずらせるとそれっぽく聞こえます。
このへんは理屈ではなく、弾いていて、聞いていて、そうすると和楽っぽいなあ!と感じるからです。
※ 琴柱は単に、柱 (じ) ともいいます。
苦労したこと
まず楽譜の暗号解読。
五線譜に採譜。
ギター用に編曲。
そして練習、演奏。
ビデオ録画 (録音) 。
編集。
とくにむずかしかった演奏部分
後述しますが、やはり十七絃並んでる絃を弾くだけと、左手で押さえて右手で弾くのではギターのほうが不利です。
箏なら絃が並んでる順に指でなぞればスケールが弾けてしまうんだけど、ギターは一つ一つ押さえなければなりません。
また、スケールは弾けても前の音が消えてしまうので箏のような残響が出せません。
残響を出すためにハイポジションで、開放弦をはさんでその雰囲気を出しています。
サーラリン、そしてサーラリンのごとく2絃ずつ弾きながら下りてくるスケールも箏なら何でもないけど、ギターには難関です。
ここも、ふつうならmiで弾くところを親指で弾いています。
小指でセーハ (2本以上の弦を同時に押さえる) などというクラシック・ギタリストは絶対やらない奏法もつかっています。
とくにFメジャーにはいる直前のスケールは何度弾いても速く弾けず、全体のスピードを抑えざるをえませんでした。
ぜひ十七絃による原曲を聞いてみてください。
それを聞いたらギター演奏などしょぼいですが、それは楽器の制約でしかたないと許してやってください🙇
琴 (きん) と箏 (そう)
琴
琴は指で勘所 (かんどころ) という任意の場所を押さえて、右手で弾いて音を出します。
ギターや三味線みたいな弾きかたです。
ギターにはフレットという金属が埋めこんであるので場所を手探りや勘で押さえることはありませんが、三味線やバイオリンはフレットがないので「勘」に頼るしかありません。
だから「勘所 (かんどころ) 」というんですね。
箏
箏は琴柱で音程が決まっているので、右手だけで一定の音程が出せます。
弦楽器ですがピアノのような鍵盤楽器に近いです。
ハープもこの仲間ですね。
ピアノやハープとちがうのは、演奏中に琴柱を移動して音程を変えられることです。
どちらでもいい
もとは別の楽器を指しましたが、時代とともに楽器じたい変わったり消滅してしまったものもあるので厳密なものではありません。
じっさい、箏という名称をつかいながら絃の長さを調節するものは「琴柱」と「琴」の字がつかわれています。
箏の音階・調弦
いわゆる日本風の音階ですが、じつはいくつか種類があります。
調子 (音階・調弦)
瀬音は「雲井調子」です。
さらに
「一ハ五ノ乙」
「巾ハ九ノ甲」
と書いてあります。
また
「箏ノ一 十七絃ノ六 ト合ス」
「箏 第一絃=壹越」
と書いてあります。
これについてはあとで説明します。
その他、「平調子」「古今調子」などがあります。
十七絃はべつの調弦をします。
瀬音の音階
調弦は雲井調子ですが、瀬音はほぼすべての音が出てきます。
これがふつうの和楽とはちょっとちがいます。
そのために「押し手」を駆使します。
十七絃もあるのに一番下の「一 (ファ) 」は最後に1回しか出てきません。
1オクターブ上の「八 (ファ) 」は何度か出てきます。
c minor ハ短調
和楽は基本的にハ短調です。
それは日本でつかわれてた音程が、西洋の音程と比べると「たまたま」c (ド) の短調とおなじだっただけのことです。
灯油缶が18リットルという中途半端なのもそういう理由。
なので日本の古謡はハ短調 (♭3つ) で書かれていることが多いです。
ギター泣かせです。
そこで3フレットにカポをつけてAm (イ短調) で弾きます。
絃と弦
ほんらい「絃」が糸で、「弦」は糸を張る「つる」ですが、現代では「弦」に置き換えられています。
調弦、弦楽器など。
このページでも両方出てくるけど気にしないでください。
十七絃 (じゅうしちげん)
ふつうの箏は13絃ですが、宮城道雄さんは曲の可能性を広げるために十七絃を考案しました。
その名のとおり17本の絃があります。
いままでの箏の下に、ベースを4本加えたのです。
「落ち葉の踊り」でもつかわれています。
これもおじさんが好きな曲です。
箏の楽譜の読みかた
著作権の問題があるのでじっさいの楽譜をお見せすることはできません。
言葉だけではわかりにくいと思うので、興味のある方は楽譜を買ってみてください。
300円くらいのもんです。
羅列になりますがご容赦ください。
推測の域を出ないものもあります。
また流派や楽譜によっては書きかたがちがうものもあると思います。
あくまで参考までに。
指
基本、右手で弾きます。
1 親指
2 人差し指
3 中指
4 薬指 (めったにつかいません)
音程を表す漢数字の横に、算用数字 (1、2、3、4) がある場合は、その指で弾きます。
運指ですね。
付け爪をつかいます
生田流は角がとがっている。
山田流は角が丸い。
向き
生田流は縦書き、山田流は横書きです。
速さ
「一拍=一四四」
西洋音楽の4分音符=144のことだと思います。
徐
「徐行」の「徐」です。
「ゆっくり」という意味です。
西洋音楽のrit. (ritardando) です。
そう「徐に (おもむろに) 」は「ゆっくり」という意味です。
現代では「とつぜん」という意味だと思っている人が多いですが。
そもそもこの言葉じたいつかいませんね。
小節と4分音符の区切り
小節。横2重線
4分音符。横1本線
8分音符。横半分の線
音程
漢数字と算用数字で表します。
並列
おなじリズムのところに横に漢数字が並んでいることがあります。
「二三」「七八」のように。
これは隣に並んだ2つの絃をジャランと鳴らすことでしょう。
オクターブ
甲 (かん) 。1オクターブ上
乙 (おつ) 。1オクターブ下
「甲高い (かんだかい) 」はここから出ているんですね。
音符
3連符
西洋譜とおなじように「弧線に3」でくくります。
じつは「中指」で弾けという「3」もあるのでまぎらわしいです。
このへんはどちらか自分で判断するしかありません。
口唱歌 (くちしょうが)
和太鼓を学ぶときもそうですが「口唱歌」といってリズムを意味のない音で表して覚えます。
日本には五線譜がありませんでしたから。
ドドンガドンドンみたいなやつです。
この楽譜の3連符のところには、
シャシャテ、テチテ、チツテ、チテツ、テレテ、トロト、ツルツ、ツルテなどと書かれていますが、テチテとチテツのちがいはわかりません💦
おそらく宮城さんにはこのように聞こえるのでしょう。
休符
○ 4分休符 ○の中に• (てん) のことも。
△ 8分休符 △の中に丶 (てん) のことも。
• や丶がついてるのは「音を伸ばす」印ですが、休符といってもふつうは消音をしないので、そのまま前の音が響いています。
テンも、テーンもじっさいには同じ長さだったりします。
クラシックギターでは厳密に休符の場所は消音しますが。
とくに箏は残響が特色であり魅力でもあります。
不協和音でもあえて音を残す。
記号
繰りかえし
むかしの書物によく見られた、丶 (てん) と、長い「く」の字です。
arpeggiare アルペジアーレ
音程の漢数字の横に「3」と縦棒が書いてあります。
和音をバラバラと中指1本でなぞるように弾け、ということだと思います。
右左
途中から「右左」という表記が出てきます。
これは十七絃が右手と左手で弾くことを表しているんではないかと思います。
箏では右指の爪でひっかくのと、左手でつまんで放す弾きかたがあります。
あくまで推測です。
十三絃は相変わらず3連符なので関係ないです。
移調、転調
これは箏でしかやらないことでしょう。
演奏中に調弦を変えます。
ピアノのような鍵盤楽器では不可能。
もっともピアノは半音ずつすべての音が並んでいるので必要ありませんが。
ギターなら演奏中にとつぜん糸巻きをグルグルっと巻かなければなりません。
ギターもそんなことをしなくても、フレットが半音ずつ並んでいるので押さえる場所を変えるだけでいいです。
ハープにはペダルが付いてますが、あれは押し手のようなもので半音上げるペダルですね。
しかし、箏には「琴柱」という武器があるので、演奏中に左手でこれを動かします。
もちろんどのへんに移動したらいいかは「勘」です。
とくにこの瀬音という曲は何度も移調、転調を繰りかえすので、頻繁に琴柱を動かす操作が出てきます。
移調のタイミング
これがまた面白い。
移調した瞬間に変えるのでは、右手、左手とも忙しくてできないことがあります。
そこで、移調する前に、「今の調で、この絃を弾くことはもうなくなった」というところで指示が出ます。
八ヲ半音上ゲル
「八」の絃の琴柱を動かして半音上げます。
十七弦には「十絃十五絃半音上ゲル」などと書かれています。
これはオクターブでおなじ音があるためです。
2弦同時に動かさなければなりません。
ここではA♭がA♮に変わっています。
その他
稍弱ク
「稍」で「やや」です。
奏法
楽譜の表記と重なる部分もあります。
押し手 (チョーキング)
ロックギターのチョーキングです🎸
親近感わいてきましたね。
箏では13絃または17絃で音程が決まっているので、臨時記号 (急に、♯とか♭) が欲しくなったときに琴柱を動かすのは大変なので、ギターでいうネック側を左手で押さえて音程を上げます。
場合によってはダブル・シャープ (つまり全音) もあります。
ヲ
半音上げる。♯
オ
全音上げる。× (バツではなく、ダブル・シャープです)
ハ
「放す (はなす) 」のことだと思います。
スラーの1種
箏ではギターのように、左手指を横にずらしたり、左指で弦を叩いたり、引っ掻いたりするようなスラーをすることはできません。
なので押弦してからチョーキングして音程を上げます。
はじめから横に「ヲ」や「オ」が書いてある場合は、はじめからその音程で。
「九」の下に小さく「オ」が書いてある場合は、「九」を弾いてから押し手をして音程を上げます。
モルデント、トリル
曲の最後に出てきます。
「九」の下に「オ」
そのあとに「ハ」
そしてまた「オ」
とあるので、モルデント、トリルあるいはプリング・オン→プリング・オフ→プリング・オンのような効果があります。
ス
「スクイ爪」です。
ギターでもフラメンコ・ギターなどではたまにやりますが、親指を押し下げて弾くふつうの奏法とは反対に、爪の背中側に引き上げる奏法です。
ピッキングのアップ・ストロークですね。
サーラリン
トレモロのように2絃ずつ前後にこすりながら、高音弦から低音弦に下りてくる奏法です。
ギターでは厳しいです。
隣り合った音が出しにくいのと、左手で押弦しなければならないからです。
「以下二小節サーラリンノ如キ形ニテ」などと書かれます。
トレモロ
上下の「右左」とべつに、左右に「右左」が出てきます。
これは十三絃のほうで、右手でトレモロ、左手でメロディを弾きます。
「為巾丶丶丶」「チャ丶丶」
為巾の絃をトレモロします。
「人差指ニテトレモロ」と書かれているところもあります。
和楽のドレミ
十二律
壹越 いちこつ
断金 たんぎん
平調 ひょうじょう
勝絶 しょうぜつ
下無 しもむ
双調 そうじょう
鳧鐘 ふしょう
黄鐘 おうしき
鸞鏡 らんけい
盤渉 ばんしき
神仙 しんせん
上無 かみむ
中国から伝わったけど、中国式とはまたちがうようです。
現在、「ドレミ…」とか「C、D、E…」とかいってるものの漢字版です。
箏の調弦
十三絃 (ふつうの箏)
雲井調子 (改)
本来の雲井調子では、「一」は「五」と同じ高さの「レ」
「巾」は「為」の短2度上の「ラ」です。
ここで
「一は五の乙」
つまり「一 (レ) 」は「五 (レ) 」の1オクターブ下。
「巾は九の甲」
「巾 (本来はラ) 」は「九 (ド) 」の1オクターブ上。
という特殊チューニングをしています。
「箏ノ一 十七絃ノ六 ト合ス」は
第1箏 (十三絃) の「一 (レ) 」と第2箏 (十七絃) の「六 (レ) 」を同じ高さの音にするという意味です。
「箏 第一絃=壹越」
「壹越 (いちこつ) 」は「レ」のことです。
十七絃
実音は1オクターブ下です。
なので「六 (レ) 」は十三絃の「一 (レ) 」と同じ高さです。
楽譜はMuseScoreでつくりました。
むかしの音名
仁智礼義信文武斐蘭商斗為巾
じん、ち、れい、ぎ、しん、ぶん、ぶ、ひ、らん、しょう、と、い、きん
さすがにめんどくさいし、わかりにくいので10までは一、二、三…十で、その先は十一 (じゅういち) 、十二 (じゅうに) 、十三 (じゅうさん) というのも言いづらいので、斗為巾 (といきん) だけはそのまま残ったみたいです。
いまの音名
一二三四五六七八九十斗為巾
ギターの音程
じつはギターは楽譜どおりに弾くと、1オクターブ下の音が出ています。
それでいいことになっています。
実音で書くと楽譜がとても読みにくくなるので。
このへんも箏と音程を合わせるのに無理がある理由です。
五線譜に書き出す
箏からギターへ
忠実に採譜
まず漢数字の暗号解読をしてすべて忠実に五線譜に書き出します。
ギター用に移調
ハ短調 (Cm。♭系) はギター殺しなのでカポ3にして、イ短調 (Am) に移調します。
ベースの十七絃パートは低音弦の響きを残したかったのでハ短調のままにしました。
ハ短調と書いたけど、ト短調 (Gm) →ヘ長調 (F) →ハ長調 (C) →イ短調 (Am) →ハ短調 (Cm) と目まぐるしく移調していきます。
その変わり目が何ともいえずいい味を出しているんです。
Cm→Gmのところは5度上がっていますが、とつじょFメジャーが出てきます。
一瞬、あれっ?という感じがします。
あまりにも唐突だけど、Dmの平行調と考えればそんなに突飛でもないかもしれません。
F→Cはやはり5度上昇です。
C→Amは平行調なので違和感ありません。
Am→Cmはしいて言えば、平行調の同主調ですが、独特の響きがあります。
いきなり♭3つですからね。
かなり弾きにくい部分が山ほどありますが、3連符と16分音符の特殊なアルペジアーレが出てくるCmを最優先にしました。
おじさんはポジション5フレットで、2弦の開放弦をつかうことで「ラシド」という隣り合った音をスケールのプツプツという途切れた音でもなく、スラーのような曖昧な音でもなく、箏のごとく流れるように弾きました。
つもりです💦
カポ3だと
Am→Em→D→A→F♯m→Amになります。
まあまあギター向きの調性です。
音を割愛または変更
物理的にギターで出せない音域はオクターブ上下します。
箏なら味がある音もギターだと不協和音になってしまう短2度 (ようするに半音) の隣り合った和音は割愛します。
奏法上厳しいもの、親指だけの弾弦、スクイ爪などはmi (中指、人差指) に切りかえる。
細かいスケールはスラーを使う。
ギターは1つの弦を左手で押さえて右手で弾くという構造上、スケールは苦手です。
十七絃パートを先に録画 (録音) して、それに合わせて十三絃パートを弾く都合上、十七絃パートを十三絃で弾いているところもあります。
ビデオやPCはこちらの演奏に合わせて弾いてくれないからです。
また、十七絃が演奏中、ビデオの前で何も弾かずにボケっとしてるのも間抜けだからです。
箏の特徴
ギターとのちがい
ギターは手前 (抱えると上) が低音で、向こう (抱えると下) が高音ですが、箏は逆です。
和音としてではなく打楽器として
冒頭、「二三」「七八」という表記がつづきます。
ドレミで書くとどちらも「ソラ♭」で「七八」は1オクターブ上。
「ラ」は♭です。
隣り合った半音は不協和音の最たるものです。
和音上は「ソ」メインで「ラ♭」は和音外の音。
前打音やスラーともちがいます。
「ソ」のあとに「ラ♭」を引きずって弾きます。
もしかすると弾く順番は「ラ♭ソ」なのかもしれません。
これならまだ許せますが。
これを四角四面に弾くと「気持ち悪い音」になってしまうのでギター編曲では外しています。
箏では「ジャラン」という音を出すためにこのような組み合わせであえて弾いています。
YouTube チャンネル
ユーチューブで
aerobat999
と検索すればおじさんのチャンネルが表示されます。
river sound (seoto)
もしくは
瀬音 ギター
で検索すれば、「瀬音」のパート毎の動画もあります。
(seoto) を入れないと無数に川の動画が出てきてしまいます。
また「瀬音」だけだと、ちゃんとした箏の動画ばかりなので、「ギター」を添えてください。
いないと思うけど、もし練習したい方がいらっしゃれば、十七絃パートだけもあるのでどうぞ!
あっ、ギターだけでなく、箏 (十三絃) の練習の伴奏としてもどうぞ!