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モノスキーの滑りかた。トップページ・目次はこちら
ターン
さあ、やっとモノスキーの真髄。ターンです。
これができれば「モノスキーはできた」ことになります。
・進入
まず上で練習したように、斜滑降ではいってきます。
「腰と膝は谷へ。頭と上体は山へ」です。
エッジが寝ているのに注目!
・ターンの準備
- 体全体を縮め、沈みこみます。
- 重心の移動。頭と上体を谷へ移動します。
- ひねる。上体をターンしたいほう (ターンの内側ですね) にひねります。簡単にいえば「谷の方」を向けば自然にこの姿勢になります。
1.2.3同時ですよ。
膝と腰がおもいっきり曲がっています。
胸は膝につくくらいかがみます。
ここまでしないとモノスキーは曲がりません。
エッジはすでに谷側に倒れ、雪面 (斜面) と平行になっているのに注目!
・抜重。伸び上がり。ひねりの解放→板がまわる。
ジャンプするくらいのつもりで伸び上がります。
板が雪面と平行になってエッジが引っかからなければ、ためていた「ひねり」がもどされて、いともかんたんに板が回ります。
・エッジの切りかわり
抜重して、板が回ったあと、ターン内側のエッジに切りかわっています。
板の裏がすこし見えてます。
2本足スキーでは外足のインエッジなんだけど、モノスキーでは内足のアウトエッジになっています。
ややこしいですね。
・ターン後半
ふつうの2本足スキーとちがうのは、やはり膝がターンの外側に出て、板を寝かせ、エッジが立たないようにしているところです。
もちろんスピードが乗ってくればもっと板が立ってエッジが効いた状態になります。
それは意識しないでも自然にそうなるので考えなくていいです=^^=
ここで重要なのは、つぎのターンに向けて、すでに
「頭 (顔) と上体 (胸) が谷を向いている」ことです。
スキーの物の本、ネットのサイト、動画などでは外向傾などという言葉が出てきますが、これはわかりにくく誤解を生みます。
おじさんもこの言葉のおかげでどれだけスキーで苦労したことか(^_^;)
外を向いているわけではなく、
「いつも谷を向いている」
↓
結果的に、「ターンの外側に顔と胸が向いている状態になることがある」
です。
外向傾は忘れてください。
どうも人に物を教える人は「むずかしい専門用語を使う」ことで生徒が尊敬してくれると勘違いしているようです。
またその「専門用語を使う」といっぱしの先生になったつもりになるようです。
日本の政治家もそうですね。
辞書から死語を引っ張りだしてきて使いたがる。
そして、バカの一つ覚えみたいに本人も意味をわかってないのにくりかえし使う。
粛々ボーシとか、緊密に連携とか(^^)
まあ、この人たちはどちらかというと自分が「賢い」と見せるためより、「人を煙に巻く」のが目的かも知れませんが(^^)
アメリカの大統領の演説を聞くと、できるだけ多くの人に理解してもらうのが目的なので、「かんたんな単語」を使って、「大きな声で」「ゆっくりと」「はっきり」しゃべります。
おじさんもできるだけ「むずかしい漢字はつかわず、やさしい、わかりやすい言葉と文章」をこころがけているんだけど、どうですか? (^_^;)
おっと話がそれた…
あくまでターンするためには先行して上体をつぎにターンするほうに「ひねる」あるいは「向けておく」
一回ターンして安心しないで、頭と上体はそのまま「谷に向けておく」
そうすればつぎのターンでわざわざひねらなくても、すでに「頭と上体はつぎにターンするほうを向いている」んです。
もういちどターンの進入で縮んでる写真を見てください。
おもいっきり「ターンの内側を向いています」ね=^^=
外を向くのではなく、「谷」に向くですよ。
また、ロングターンのように、すぐにつぎのターンにはいらないで斜滑降がはいったり、止まったりするときは、上体がいっしょに回っても問題ありません。
下の写真では、雪面を捉えるとともに、つぎのターンに向けてすでに縮みはじめ、頭と上体が谷のほうを向いています。
・進入するときの斜滑降の姿勢
ふつうは、ほぼ真っすぐの姿勢です。
でも、はじめは「腰と膝は谷へ。頭と上体は山へ」を徹底してください。
ムダな動きは滑れるようになればしぜんに取れていきます。
・前のターンからつづけて、つぎのターンにうつる場合
斜滑降からスタートするときは上で説明したとおりですが
ショートターンでそのままつぎのターンにうつる場合は、この写真のように、板は右を向いてるけど、頭と上体 (顔と胸) は「谷」を向いてますね。
1.の斜滑降とは姿勢がちがいます。
この姿勢ならすでに頭と上体は谷を向いている (あらかじめ、ひねられている) ので、ターンの準備は縮むのと重心を谷に移動する動作だけになります。
つづけてターンをするには
一回でもターンができるようになりましたか?
それはおめでとうございます! 👏
つぎにあなたが思うのは「いちど回ったら終わりで、つぎに反対側にターンできないんだよな~」だと思います。
それは、ターンのときに頭と上体が板といっしょに回ってしまったからです。
はじめはそれでいいです。
らくにターンできるようになったら、ショートターンをつづけてやるためには
頭と上体をいつも谷に向けておく
です。
こう書くとむずかしそうだけど、かんたんにいえば、
いつもゲレンデの下のほうを見ている。
下にあるレストハウス、リフト乗り場を見ているようにしましょう。
動画はこちら↓
外側から見る。
片足スキーのターンとおなじです。
ただ、両足がしばられていて片足を上げることも、出すこともできないだけです。
- 体全体を縮め、沈みこみます。
- 重心の移動。頭と上体を谷へ移動します。
- ひねる。上体をターンしたいほう (ターンの内側ですね) にひねります。簡単にいえば「谷の方」を向けば自然にこの姿勢になります。
片足スキーのところで説明したのといっしょです。
1.2.3は同時におこないます。
動画を見たらわかりますが、胸が膝につくくらいしゃがんでいます。
はじめはこれくらい大袈裟にやってください。
運動でもダンスでもそうですが、自分でははずかしいくらい大袈裟に動いてるつもりでも、あとでビデオで見たり、はたから見てるとほとんど動いていないものです。
姿勢。重心位置
モノスキーではかなりしゃがむのでストックは短くしています。
おじさんはほぼ100cmにしてます。
してますというのは、おじさんは長さが調節できるストックを使っているからです。
ストックが長いとどうしても棒立ちになるので、これも極端なくらい短いものをつかいましょう。
それから、重心位置はすこし後ろのほうがターンしやすいです。
後ろにのけぞるのでもなく、おしりを突きだすのでもありません。
自分の踵 (かかと) の上に座る感じです。
コブや新雪では、踵より後ろに重心が出ることもあります。
こうなると爪先にはもはや体重は乗っていなくて、逆に爪先でバインディングを引っかけて持ち上げる力が働きます。
板のノーズ (前のほう) がパタパタと浮き上がります。
この滑りかたをしたときは、すねがパンパンになります=^^=
板の特徴 (サイドカットの大きさとか、全体の長さ、幅、板のしなり具合など) や、あなたの体型、滑りかた、もちろん雪の状態によって変わるので自分でいちばん「ここちよい」ところを見つけてください。
内側から見る。
板を回す力学
板を回す力学は「縮む」「上体をひねる」「伸び上がってひねりを解放する」なのでもういちど「ジャンプターン」を見ておさらいしてください。
じっさいに「ジャンプ」しなくていいですからね。
伸び上がって板を雪面と平行にしてエッジを解放してやれば、板は楽に回ります。
エッジが立って、引っかかったままでは、いくらひねっても、いくら伸び上がっても回りません。
次のレッスンに行く。モノスキー。転びかた
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