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スペイン旅行 ~ タクシーに乗せてくれた女性

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「スペイン」「タクシー」「同乗」

ホテルでタクシーは呼んでくれない

朝9時くらいの特急を予約していてホテルをチェックアウトするときにタクシーを呼ぶよう頼みました。
すると、外のタクシー乗り場で待てと。

たしかにタクシー乗り場はあるけど、人通りも車通りもほとんどありません。
もちろんタクシーも停まっていません。
早朝といっても7時くらいです。

タクシー乗り場には白人の女性が1人立っていました。

相手が女性なので変質者と思われないかなどとよけいなことを勘繰りながらちょっと離れてそこに並びました。
まあ、大きな旅行カバンを持っているから旅行者であることはわかるだろうな。

さて、待てど暮らせどタクシーは来ません。
というか車も通りません。
通りを歩く人の姿もまばらです。

列車の出発時刻がだんだん迫ってきます。

おじさんは通りのあっちを見たり、こっちを見たりします。

タクシーは見えません。

腕時計を見る間隔がだんだん短くなっていきます。

タクシーが来た!しかし…

やっとタクシーが1台来ました!
でも、おじさんの前に1人女性が待っています。

このタクシーはこの人が乗る。

そのつぎはいつ来るのやら?

タクシーが停まりました。
当然、女性が乗りこもうとします。

そのとき!

Estación? (エスタシオン)

女性がおじさんのほうを見てこういいました。

「Estación? (駅ですか?)」
「Sí! (はい)」

即座におじさんは答えました。

日本ではありえない!

女性はすぐさま「いっしょに乗るように」言ってくれたんです!

そのときの言葉はおぼえていません。
でも、状況と表情、仕草などからそういってることはわかりました。

なんとおじさんをいっしょに乗せてくれたんです。

これはヨーロッパ旅行で忘れられない出来ごとの1つです。

朝早くホテルから大きな荷物を引きずって出てきて、タクシーを待ってる。

まあ、駅に行くであろうというのは想像にかたくありません。
おじさんがしきりに時計を気にしていたのも事実です。

でも、向こうからいっしょに乗せてくれるなんて。

さっちゃん
おじさんの全身から「タクシーが行っちゃうよ~!」オーラが出てたのかもね!
ひげおじさん
そうじゃな。困ったときはやせ我慢せずに思いっきり困った顔で「こまったあ!」というと助けてくれることもある!

相手が女性だったのでなおさらです。

そこに並んでいたのが男だったら、「どこへ行くんですか?もし、駅だったらいっしょに乗せてくれませんか?」と聞いていたかもしれません。

知ってるだけのスペイン語でお礼を!

女性は荷物も少なかったし、「Estación?」と聞いたので現地のスペイン人だと思いました。

英語ではなく知ってるかぎりのスペイン語でお礼をいいました。

さらに、女性は「何時の列車?」と聞いてきます。
時間を告げると「あら大変!」と。

けっこう時間が迫っていました。

朝のラッシュ

スペインでもいっちょ前に朝の通勤ラッシュがあります。
駅に近づくとしだいに車が増えてきて動かなくなりました。

女性は同じ駅でもバスに乗るということでした。
バス停はちょっと離れているので、運転手に先に列車の駅に向かうように言ってくれました。

タクシーが停まってからお金を精算してる暇はないので、お金を出しながら、

「あなたが助けてくれたのでわたしがタクシー代は払います」というと、

女性は

「いいのよ。そんなこと」と手を押さえます。

だいたい半額+αくらいのコインを握りしめ、腕時計と外をにらみます。

いよいよ駅に近づいたところでまったく車が動かなくなったのでそこでタクシーを降り、お金を女性に渡して、お礼もそこそこに駅に向かって走っていきました。

さっちゃん
親切な人もいるのね!
ひげおじさん
それも頼まれたんじゃなくて、自分から申し出る勇気と行動力もすごいよね!こういうところは日本人にも見習ってほしいな!
さっちゃん
おじさんはやってるの?
ひげおじさん
わりとやるほうじゃな。お節介と思われるかもしれないけど、やらないで後悔したくないんで!

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