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「Aerobatic」「Competition」「Sequence」「Manoeuver」
Sequence (シークエンス)
辞書を引くと「ひと続きのもの」と書いてあります。
アクロバットでは「指定された演技の順番」のことをいいます。
Aresti Catalog (アレスティ・カタログ)
スペインの飛行家 (あえてこう呼ばせてもらいます)
José Luis Aresti Aguirre (ホセ・ルイス・アレスティ・アギーレ)
この人がアクロバットのマヌーバーを図案化・記号化してまとめました。
これが今のアクロバットの世界でつかわれています。
Competition box
基本的に各辺1kmの立方体の中でやります。
箱の中をさらに3等分
だいたい3等分になっているけど、とにかく外にはみ出ないことが最優先です。
真ん中でやる演技は真ん中でやらないと、つぎの演技で外にはみ出す可能性大です。
風向きがとても大事!
風下にどうしても流されるので調整が必要です。
地上の風と、上空の風は、向きも強さもちがうので、待機しているときにどちらにどれくらい流されるか見て風向・風速を判断します。
風上に向かう演技は直線部分をいつもより伸ばしてあくまで「対地的に」おなじ距離を飛ぶようにします。
とうぜん風下に向かうときは早く終わらせないとあっという間に箱の外に出てしまいます。
4000ftまで上がる
箱の上限 (天井) は3500ftですが、4000ftまで上がります。
ここだけの話ですが、下からはわからないのでできるだけ高度に余裕を持ちます。
ここだけの話ね。
これで減点、失格になってもおじさんは責任を持ちません=^^=
まあ暗黙の了解みたいです。
開始と終了
○と番号ではじまり、縦棒 (斜めのこともある) で終わりです。
Manoeuver (演技、科目)
- Two point roll (ツー・ポイント・ロール)
- Split S (スプリット・エス)
- Loop (ループ。宙返り)
- Immelmann (インメルマン)
- Turn 360 (three sixty)
- Spin (スピン)
- Hammerhead (ハンマー・ヘッド)
- Turn 90 (ninety)
- Half cuban 8 (ハーフ・キューバン・エイト)
- Shark tooth (シャーク・トゥース)
- Turn 270 (two seventy)
- Roll (ロール)
① Two point roll (ツー・ポイント・ロール)
Aileron rollを180°つまり背面で1回止めてから、残りの180°回ってもとの水平飛行にもどります。
機首が上下左右にブレないこと。
背面でしっかり止めること。
② Split S (スプリット・エス)
Half roll/Half loop (ハーフ・ロール/ハーフ・ループ) です。
ハーフ・ロールで背面にします。
すぐループの残り半分をやって水平飛行にもどります。
水平飛行から背面にして、さらに降下するので速度が出すぎないようにパワーを絞ります。
あとで出てくるインメルマンの逆です。
Split S は S を真ん中で上下に切り離した形を意味します。
③ Loop (ループ。宙返り)
これも風の影響を考えて風上に向かうときは伸ばします。
3Dの「偏流」ですね。
あくまで地面にいる人が見て「正円」にならなければなりません。
④ Immelmann (インメルマン)
インメルマンという人がさいしょにやったからこの名前がつきました。
というのは多分あとづけで、名もない無数の戦闘機パイロットが知らずにこれをやっていた可能性が高いです。
Half loop, Half rollです。
ループを半分やって背面になったら、
すぐハーフ・ロールしてもとの水平飛行にもどります。
⑤ Turn 360 (three sixty)
ふつうの360°水平旋回です。
まん丸だとループになってしまうので、つぶれた円になっています。
ただ、インメルマンの直後なので速度が落ちています。
急旋回をするとストールしてしまいます。
かといって15°バンクの旋回なんてありえない。
速度がないけど高度を下げないようにしなければなりません。
ジェフにはバンクをつけても操縦桿を引かず、バック・プレッシャーをかける代わりに、あえてトップ・ラダーを踏んでナイフ・エッジの状態で飛ぶようにいわれたけど、それをやったらカートには「Terrible!」といわれました💦
4~5がつながってないけど、それは単に紙に書けないからです。
⑥ Spin (スピン)
もともと速度が抜けてるのでやりやすいです。
でも、前の360°旋回が終わるか終わらないうちにパワーを絞ってやらないと箱の外に出てしまいます。
忙しいです💦
白い直角三角形はスピン1回転 (360°)
白はpositive G、黒はnegative G。
白は操縦桿を手前に引くほう。
黒は操縦桿を前に押すほうです。
姿勢によってはかならずしも「背面」とはいえません。
線の横にくっついてる小さな三角は1回転未満のスピン。
ここでは1/4と書いてあるので4分の1。
つまり90°です。
1回転と1/4回転 (450°) のスピンです。
正確に1と1/4回転で止めること。
回転が止まったときに、機首が真下を向いていること。
上下左右にズレていてはいけません。
回転を止めて垂直降下の姿勢になったらすぐ「フル・パワー」にします。
ガバナーがついているアクロバット機ではエンジンがオーバーレブすることはありません。
操縦桿を引いて水平になってからパワーを入れればいいと思いますよね。
それだと舵の効きが悪くフラフラした感じになります。
パワーを入れると尾翼にプロペラ後流が当たるので舵の効きがよく、安定します。
また、つぎの演技がハンマー・ヘッドなのでやさしく引いて、速度を維持します。
終わりの線が斜めになっているのは、90°向きが変わっていることを表しています。
3Dなら紙に垂直方向なんだけど書けないから斜めにしています。
どちらに回るか?
これは風向きによってその場で瞬時に決めます。
終了が風上になるように、スピンの初動も風上にします。
あるいは地上の白線を見て、自分がいま中心より右にいるなら左に、左にいるなら右に回ります。
こうしないとつぎの演技で箱の外に出てしまいます。
紙の裏のほうに行っても、手前に飛び出すほうでもどちらでもOKです。
⑦ Hammerhead (ハンマー・ヘッド)
考えてる時間はありません。
すぐ引かないと速度も出ているので、あっという間に箱の外に出てしまいます。
しつこいようだけど、箱の外に出ると減点されてしまいます。
⑧ Turn 90 (ninety)
ふつうの90°水平旋回です。
点線が書いてあるのは「水平旋回ですよ」という意味です。
90°と書いてあるのでわかりますね。
どちらに回ってもいいけど、とうぜんながら箱の中にはいるほうに回りましょう。
まちがっても外に出るほうに回らないように=^^=
つぎがハーフ・キューバン・エイトなので速度を殺さないようにやさしく引きます。
⑨ Half cuban 8 (ハーフ・キューバン・エイト)
ループを半分と45°やって止めて、背面で45°降下の状態でハーフ・ロール。
また45°降下してから水平にもどります。
左右やれば垂直面での8の字ですね。
なぜキューバなのかは知りません💦
点線は「背面」または「negative G」を表します。
タイミングの目安
背面で45°降下で3秒。
ロールして45°降下で2秒。
はじめが3秒であとが2秒なのは、はじめのほうが速度が遅いから長い時間にしてやらないと見た目の長さ (距離) が短くなってしまうからです。
地面に向かって加速していくので、人間としてはどうしても早くロールしてもとにもどりたいのですが、心を鬼にして待ちます!
おじさんはさいごまでロールの開始が「早すぎる」といわれました💦
そうするとハーフ・ロールの上の部分が短くなってしまうんですね。
⑩ Shark tooth (シャーク・トゥース)
鮫の歯です。
はじめはreverse cuban 8 (リバース・キューバン・エイト) とおなじように45°上昇。
ハーフ・ロールで背面の45°上昇。
頂点で円弧ではなくいきなり引いて垂直降下に移ります。
といっても速度が抜けているのでグイッと引っ張るとスピンにはいる可能性があるので注意。
垂直降下から水平飛行にもどります。
⑪ Turn 270 (two seventy)
ふつうの270°水平旋回です。
270°なので紙の向こうか、こちらに出てくるかどちらかの方向になります。
やはり、風向きと自分の現在地でどちらに回るか決めます。
初動と反対方向に抜けるので、風下、あるいは自分が左にいるなら左に、右にいるなら右に回ります。
⑫ Roll (ロール)
ふつうのエルロン・ロールです。
2本線で終了!
Dutch roll 3回忘れずに!
ああ終わったとホッとして忘れがちです。
最低高度 (下限)
最低高度は1500ftです。
けっしてこれより低くなってはいけません。
これは安全のために設けられているので、1500ftを割ると即失格になります!
仮想上の箱の中で墜落したくらいに思ったほうがいいでしょう。
1500ftを割りそうなら、演技が残っていても終了の合図をして箱を出ます。
ちなみにUnlimited (いちばん上のクラス) では下限は100mです。
メモを計器盤に貼っておく
あくまでスペースがかぎられるし、紙を見ている時間はないので、忘れたときの保険ぐらいに考えて、しっかり暗記しておきましょう。
心配なら、最初と最後に「Dutch roll」と書いておくのもいいです。
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