「Yes」「No」はじめに
日本語
日本語の「はい」「いいえ」は相手が言ったことが正しいかどうかで答える。
例:
「あなたはそれが好きですか?」
→はい、好きです。 (肯定)
→いいえ、好きじゃないです。 (否定)
「あなたはそれが好きじゃないですか?」
→はい、好きじゃないです。 (相手の質問に対して肯定)
→いいえ、好きです。 (相手の質問に対して否定)
これは日本人なら今さら説明するまでもない。
英語
それに対して英語は
相手の質問に対して答えるのではなく
肯定文ではYes
否定文ではNo
を使うと学校で習った。
例:
Do you like it?
→Yes, I do. / Yes, I like it.
→No, I don’t. / No, I don’t like it.
ここまでは日本語とおなじなので問題ない。
問題は否定疑問文や否定文のとき。
例:
Don’t you like it? (あなたはそれが好きじゃないですか?)
→No, I don’t. / No, I don’t like it. (はい、好きじゃないです)
ここが日本人にとってわかりにくいところ。
とにかく相手の質問に「はい」「いいえ」と言うのではなく、
肯定文ではYes, 否定文ではNo。
が、しかし
「いいえ、好きです」はこう答える。
No, I do like it.
おかしいやんか。
肯定文なのにYesと答えていない。
Noなのに、後ろはI like it. と肯定文になっている。
しかもdoまではいっている。
学校で習ったのとちがう。
先生、ちがいますよ。
もちろん答えはYes, I do.でもないし、Yes, I don’t.も存在しない。
否定疑問文に対して否定するときは日本語とおなじようにNoをつかう😮
肯定文の質問では最初に書いたように日本語とおなじで悩むことはない。
しかし、否定疑問文や否定文に対して否定する、つまり
180度翻って肯定文になるときはNoをつかう。
もう1度正しい受け答えを書こう。
Don’t you like it? (あなたはそれが好きじゃないですか?)
→No, I don’t. / No, I don’t like it. (はい、好きじゃないです)
→No, I do like it. (いいえ、好きですよ)
You don’t like it, do you? (あなたはそれが好きじゃないですよね)
→No, I don’t. / No, I don’t like it. (はい、好きじゃないです)
→No, I do like it. (いいえ、好きですよ)
強調・反論のdo
ここでわざわざdoを入れるのは、相手がdon’tと否定したことに対して
「そんなことないよ。するよ (ここでは好きだよ) 」とアピールするため。
「何をおっしゃるウサギさん🐰」てとこですな。
そもそも否定疑問文なんてふつうは使わないんだけど、相手が否定的なことを言ったときにこの言いかたになる。
じっさいポッドキャストで出てきたパターンはこうだ。
「あれ?いつもと髪型ちがうね」
「変?君はこの髪型が嫌いなんだろ」
「No, no! I do like it. いやいや、そんなことないよ。好きだよ!似合ってるよ」
否定疑問文や否定文に答えるときはどっちにしてもNoをつかうと覚えておけばいい。
