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「天照大神」「天の岩戸」「怪力」
天照大神 (アマテラスオオミカミ) は怪力だった!
天の岩戸 (あめのいわと、あまのいわと)
天照大神がある事件をきっかけに引きこもってしまいます。
この世は真っ暗!
さあ、どうする!?
「天」は「あめ」「あま」2通りの読みかたがあります。
現在では「天の川 (あまのがわ) 」「天下り (あまくだり) 」のように「あま」と読むのがふつうですが、むかしは「あめ」と読むほうが多かったようです。
でも、「天照大神 (あまてらすおおみかみ) 」や、「高天原 (たかまのはら) 」のように「あま」と読む場合もあります。
弟のスサノオ
天照大神は言わずとしれた「太陽の女神」です。
ここでは「アマテラス」と呼ぶことにしましょう。
アマテラスには弟のスサノオノミコトがいました。
スサノオは「甘えん坊」のくせに「ヤンチャ」と手のかかる男神です。
スサノオの狼藉 (ろうぜき)
海を治めるように言われたにもかかわらず「お母ちゃんに会いたい」「根の堅州国へ行きたい」と泣くばかりで、イザナギに追放されてしまったスサノオ。
根の堅州国へ行く前にお姉ちゃんに挨拶しておこうと、天界の「高天原 (たかまがはら、たかまのはら) 」にやってきました。
誓約 (うけい) をして高天原に滞在することをみとめられましたがスサノオは暴れまくります。
田畑を踏み荒らす👣
神殿にウンコをまき散らす💩
生きた馬の皮を剥いで機織り (はたおり) 小屋に投げ込む🐴
→ビックリした機織り娘が死んでしまいます!
アマテラス、ひきこもる!
弟スサノオの暴れぶりにアマテラスは「天の岩戸」に引きこもってしまいます。
ぶ厚い大岩で入り口をふさいで誰もはいれないようにしました。
この世は真っ暗!
アマテラスは「天照」の名のとおり「太陽」の神さまなので、アマテラスが引きこもってしまうとこの世は天界も地上も真っ暗になってしまいました!
思金神 (オモイカネノカミ)
神さまたちは相談をしました。
どうやってアマテラスを外に連れ出すか。
天界随一の頭脳、オモイカネノカミが提案しました。
どんちゃん騒ぎをする
「北風と太陽」の「太陽」作戦ですね。
むりやり引きずり出そうとしてもムリなので、おびき出すことにしました。
岩戸の前に神さまが集まり宴会をはじめました。
飲めや歌えやのドンチャン騒ぎ。
何をしてるのかしら?
アマテラスは不思議に思いました。
自分がいなくなって外は真っ暗なはずなのに何でみんな楽しそうにしているのだろう?
外が気になる
アマテラスは気になってすこしだけ岩戸を開け外の様子をうかがいました。
そして、尋ねました。
「私がいなくなって真っ暗なのに、何でみんな楽しそうなの? 」
アマテラスより美しい女神!
「あなたより美しい女神が現れて、お祝いしてるのよ! 」
鏡
なんと!
わたしより美しい女神だと!?
「ほら、このお方よ」
外にいる神さまが鏡を見せました。
ちょっぴり間抜けなアマテラス
鏡に映る自分の姿を見て「なんと美しい女神! 」と思って身を乗り出しました。
天手力男命 (アメノタヂカラオノミコト)
このときとばかり、陰に隠れていた「天界随一の怪力男」タヂカラオが一気に岩戸を開け、アマテラスを外に引きずり出しました!
世の中に光がもどる!
こうして、この世はまた明るさを取りもどしました。
めでたし! めでたし!
ちなみに迷惑男のスサノオは髭を切られ、手足の爪を抜かれて、高天原から追放されてしまいます!
さて、地上の中つ国からも、高天原からも追放されてしまったスサノオ
どこへ行く?
オオゲツヒメと保食神 (ウケモチノカミ) ~ 古事記。日本書紀
古事記 ~ 最初の入口。超かいつまんだお話
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