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「チュンダ」「尊い食事」
ブッダ最後の食事
ブッダ80歳。
鍛冶工チュンダに招待され、スーカラ・マッダヴァ (柔らかい野豚) を食べてブッダは血が出るほどの下痢になってしまいます。
クシナーラー (クシナガラ) に行き、そこでお亡くなりになります。
チュンダへの思いやり
ブッダは思いました。
まわりの人はきっと「チュンダの出した食事のせいでブッダは死んだ」と、チュンダを責めるにちがいない。
チュンダ自身も「自分のせいで…」と自分を責めるにちがいない。
ブッダはアーナンダにいいます。
2つのもっとも尊いごちそう
わしが食べた中でもっとも尊いのは、悟りを開いたときのスジャータの乳粥と、入滅を迎えるにいたったチュンダの食事じゃ!
1つめは、29歳で出家して6年の苦行の末、骨と皮ばかりになっていたブッダにスジャータが出した乳粥です。
ブッダは乳粥をいただき、苦行では悟りは開けないと知り、菩提樹の下で静かに瞑想して悟りを開くのです。
2つ目は、80歳で最後の供養の食事となったチュンダの食事です。
これで入滅 (亡くなること) を迎えるのでこれを尊いといいました。
スーカラ・マッダヴァ (柔らかい野豚)
チュンダが出した食事はスーカラ・マッダヴァというものでした。
ブッダは肉食を禁じてはいないので何も問題はありません。
<大パリニッバーナ経 4章 17 臨終の地をめざして 42>
ブッダ、やさしいのね!
自分よりチュンダのことを案じたんじゃな!