今、お経がおもしろい! (一覧) ~ ブッダのつぶやき

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「お経」「ダンマ・パダ (法句経) 」「スッタ・ニパータ (経集) 」「ウダーナ・ヴァルガ」

お経がおもしろい!

ほんらい「お経」はパーリ語という古代インドの口語で書かれています。
外国語 (死語) →中国語→日本語という変遷を経て、修行したお坊さんだけが唱える呪文みたいになってしまいましたが、もともとは簡単な日常の言葉日常的なことが書かれています。

意味のわからない外国語はみんな呪文みたいに聞こえますよね=^^=

既存のお経の焼き直しや修正、手を加えたり、繰りかえしおなじことが書かれるので、べつのお経にまったくおなじことが書かれていることも多いです。
重複するものはメインのほうにまとめています。

青い文字はリンクになっているので気になったらクリックしてみて!

ダンマ・パダ (法句経。ほっくきょう) 

ダンマは「真理、道理、法」、パダは「句、語句」。
つまり「真理の言葉」という意味です。
漢訳仏典 (中国) では「法句経 」と訳されています。

「人は勝手なことばかり言うもんだ」ダ17章227、228。ウ29章45、46

ブッダ
・たくさんしゃべると
「おしゃべり」と言われ、
・黙っていると
「無口」と言われ、
・ほどよくしゃべっても
「何か裏があるにちがいない」と言われる。

人にされることよりも、自分が自分にすることのほうがひどい!

・自分が自分を傷つける。

みすぼらしい老人にならないように ~ 人は年取っただけで立派になるのではない! 19章260

・長く生きた、頭が白くなったというだけで人として立派になったわけではない。

自分を放ったらかしにしたらダメだよ!

・自分は自分自身に責任を持つべし!

ウダーナ・ヴァルガ (感興のことば。自説集) 

ウダーナヴァルガはダンマパダ他いくつかのお経にたとえ話が書き加えられたものです。
なのでダンマパダと重複する話がたくさんあります。
感興は「かんきょう」と読みます。

雨は覆われたものに降る。6章14

・隠すと人は見たがる。

スッタ・ニパータ (経集。きょうしゅう)

ただ行いを見よ! 1章136、142。3章648-655

・名前や生まれなんかどうでもいいじゃないか。人は行いのみによって決まる。

ただ1人歩め。犀の角のように。嫌いな人といっしょにいる訳 ~ 依存心を断ち切れ! 1章35-75

・ふさわしい人がいないなら1人で歩め。

人は口の中に斧を持って生まれてくる。3章657

・口をつつしむ。悪口は自分自身を傷つける。

地獄と、とてつもなく長い時間。3章657-678

・聞いたことのない地獄の名前がたくさん。アハハ地獄って? 

天に向かってつばを吐く。自業自得。因果応報。3章662、666

・人にしたことはかならず自分に返ってきます。

マンガラ・スッタ (吉祥経。きっしょうきょう)。吉祥 (いいこと) が起こる心がけと行動

愚かな人と一緒にいない (吉祥経)

・怠け者や欲にまみれた人と一緒にいるとあなたもそうなってしまいますよ。誠実で聡明な人と一緒にいるようにしましょう。もし、今あなたのまわりにふさわしい人がいないなら「一人でいるほうがマシ」

サンユッタ・ニカーヤ (相応部教典) 

Saṃyutta Nikāya (結びつけられた集まり) 漢訳では「相応部」と呼ばれる。
Sagātha Vagga (詩句をともなった集)

「ほどほどに (中道) 」

・なにごとも「ほどほど」がいい。

ケチケチするな! 惜しみなく分け与えよ!

・物惜しみするのはよくない。人に分け与えれば心が豊かになる。

どこに行くかでなく、誰と行くかでしょ!

・大事なのは場所ではなく、人。

物を持つと喜びとともに心配が生まれる!

・持てばなくす心配が生まれる。

怒りの料理には手をつけない

・怒りの料理は手をつけなければ、出した当人が食べることになる。

大パリニッバーナ経 (ブッダ最後の旅) 

ブッダの遊行の旅から入滅までが書かれています。

ブッダは豚肉料理を食べてお腹をこわした

・スーカラ・マッダヴァとは?ブッダは肉食を禁じてはいない!

ブッダ最後の食事と、チュンダへの思いやり

・チュンダの食事は尊い!

北枕は縁起が悪い?

・北枕を気にする人がいるけどどうなの?

 その他 (おじさんが出典を把握してないもの。ブッダにかかわること。エピソードなど)

ブッダが目指したもの

・今すぐ幸せになろう! 死んでからでは遅い(^^)

王子から聖人に (ブッダの生涯)

・王子に生まれ何不自由なく暮らしていたのに出家。そのわけは? …

「苦」に耽るのは、「快楽」に耽るのと同じくらい愚か。

・「苦」に耽る人なんているの? 意外とあなたかも…

筏は置いてけ!

・山に登るのに筏をかついで行くつもりじゃなかろうね?

自灯明。法灯明 (自らを拠りどころとせよ)

・他人や物に依存してはいけません。自分自身を頼りにしなさい。

死ぬことは珍しいことではないよ。

・死ぬことは特別なことでも、珍しいことでもない。子どもを亡くした女性の話。あなただけではありません。

君はまだあの女性を背負っていたのかい? ~現実は事実ではない。

・事実は1つなのに人の思考や、感情で現実は人それぞれによって変わってしまう。現実とはあなたの思考にすぎない。

観音さま ~ 観世音と観自在どっちが正しいの?

・日本では観音さまが一般的ですが、観自在という言いかたもあります。

the mortal 死すべきもの=人間!

・西洋人の死生観!

ブッダの世界

超現実的。合理的

ブッダの話はとても現実的で、現代の日本人の感覚からはすこし「冷たい」感じを受けることもあります。

2500年前のインドの社会で書かれたものなので、現代の日本にはそぐわない部分があるのも確かです。

しかし、2500年前のインドなのに、「いまの日本とおなじじゃん!」というところもたくさんあります。
時代や国がちがっても人間て変わらないんだなと思います。
ある意味、「すこしは成長しろよ!」と思うこともあります。
むかしから幼稚なことをやってきて、いまも変わらず幼稚なことをやっている。
それが人間。

刹那主義

今この瞬間を生きろ

これが全体を通して書かれていることです。

刹那主義ではないかと否定的に捉えられることもあるでしょう。

でも、ブッダはどうせ死ぬんだからどんちゃん騒ぎをしようよとは言ってません。
おなじように全体を通して書かれているのは「つつしむ」ことです。
自分を自分でコントロールすることです。

あした死ぬんだからとどんちゃん騒ぎをする人は自分をコントロールできていません。
もはや自分を捨ててしまった人です。

ほんとの自由とは?

よく「本能のままに生きる」という人がいますが、「本能のまま」は「自動実行プログラムのまま」であって、「自由」ではありません。

「自由」とは「自分の思いどおり」

自分の意志で、自分をコントロールできることです。

食べたいだけ食べるのは「本能 (自動実行プログラム) のまま」
「これくらいにしておこう」とコントロールできるのが「自由 (自分の思いどおり) 」です。

参考図書

ブッダの人となり

  • 「ブッダ全12巻漫画文庫」手塚治虫。潮ビジュアル文庫。手塚治虫さんのマンガです。脚色したり、内容や登場人物を変えてるところもあるけど、入門にはうってつけです。
  • 「ブッダ入門」中村元。春秋社。ブッダってどんな人? 生まれてから死ぬまで。逸話など。
  • 「図解 ブッダの教え (普及版) 」田上太秀。西東社。ブッダの生まれから死まで。逸話など。絵入りでわかりやすく解説。

ブッダがほんとに言いたかったこと (お経というと堅苦しいけど、現代日本人にも通用する幸せになる方法。生きるための知恵が散りばめられています)

  • 「ブッダの言葉」中村元。新潮社。ブッダの言葉をわかりやすく現代語にして、インドの風景に載せてある。これも肩こらず、入門としておすすめです。
  • 「超訳 ブッダの言葉」小池龍之介。ディスカヴァー・トゥエンティワン。超訳すぎてかえってわかりづらい部分もあるけど、取っつきにくい「お経」というイメージを取り去り、「お経」に興味を持つ導入として読んでみては?
  • 「超訳仏陀の言葉」白取春彦。幻冬舎。まったく同じ題名ですが別の著者と本です。どちらが先かはわかりません。読みやすいので「ブッダ入門」にいいと思います。
  • 「ブッダの真理のことば 感興のことば (ダンマパダ/ウダーナヴァルガ)」中村元。岩波文庫。超訳でなく、原語に近い訳が知りたくなった方。ちょっとむずかしいですが上記の超訳のように訳者の私見があまりない公平な訳だと思われます。
  • 「ブッダのことば スッタニパータ」中村元。岩波文庫。超訳でなく、原語に近い訳が知りたくなった方。上の書と同様、ちょっとむずかしいですが上記の超訳のように訳者の私見があまりない公平な訳だと思われます。
  • 「ブッダ最後の旅 大パリニッバーナ経」中村元。岩波文庫。ブッダは遊行の末、80歳で亡くなります。その前後のことが書かれています。
  • 「日常語訳 ダンマパダーブッダの<真理の言葉>」今枝由郎。トランスビュー。中村元さんより、もう少し噛みくだいた現代語に。
  • 「ブッダ 神々との対話」中村元。岩波文庫。サンユッタ・ニカーヤの1~3篇。
  • 「ブッダ 悪魔との対話」中村元。岩波文庫。サンユッタ・ニカーヤの4~11篇。

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