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「ギター」「弦」「交換」「チューニング」
ギターの弦の張りかた
弦を全部外しました。
このときとばかり、ふだん掃除できない弦の下の表面板をきれいに拭いてあげましょう。
もちろん、切れた弦だけ交換してもいいです。
初心者のうちは、ぜんぶ外すと張るのも大変、調弦も大変なので1本ずつ交換して、落ち着いたらつぎの弦を交換したほうがいいです。
3弦はカポの紐として取っておく
いちばん左のタイプ。
ナイロンの紐が切れるので外した3弦をつかいます。
ナットとサドル
左手、糸巻き側にあるのがナット。
右手、胴のほうについてるのがサドル。
弦を外すと外れることがありますが不良品ではありません。
ただ、溝にはまっているだけなので取れます。
弦を張れば固定されるので心配いりません。
向きがわからなくなったら表面の傷を見ればわかります。
6弦のほうが深い傷がついています。
新しい弦
1つずつ袋から出して張っていきましょう。
いっぺんにぜんぶ出すとどの弦かわからなくなります💦
太さを比べればわかりますが。
張る順番
外側1、6弦から張ります。
理由はナットに近いほうだからです。
先に内側 (棹の先端の方) の3、4弦を張ると、それが邪魔で1、6弦が張りにくくなります。
1→6→2→5→3→4の順番がいいですね。
1と6で、1を先に張る理由は、6のほうがテンションが強いので先に張るとナットが横にずれることがあるからです。
ブリッジ
まずブリッジからはじめます。
金属の巻弦はすき間が空いていて色がついてるほうが糸巻き側です。
ナイロン弦は滑って抜けてしまうので端っこに玉をつくっておくとやりやすいです。
弦を通します。
すき間がないほうです。
輪っかをつくります。
輪っかに端っこを通します。
端っこをつる草のように絡ませて、もういちど輪っかを通します。
2回くぐらせなくても、1回でもテンションがかかれば抜けませんが、糸巻きのほうを通してるうちに抜けてしまうので2回くぐらせましょう。
やってみればわかります。
糸巻きをいじってるうちに外れて、なんどもやり直すくらいなら2回ひねったほうがいいです。
抜けないように端っこを右手でしっかり持って、左手で長いほうを引っ張ります。
糸巻き
ブリッジ側を固定したら、糸巻き側に行きます。
どの弦がどの穴かわからなくなっちゃった人のために番号をつけておきます。
穴に通します。
輪っかをつくります。
輪っかに端っこを通します。
端っこをしっかり引っ張ります。
ふつうの結び目の作りかたとおなじです。
コツはできるだけ弦を奥まで通して結び目を糸巻きの近くでつくることです。
そうすれば最初から張った状態なので、糸巻きを何回もグルグル巻かなくてすみます。
結び目をつくったらすぐ巻きます。
緩まない程度でいいです。
調弦はあとでします。
ナット
弦を通して結び目をつくるときはナットに乗ってなくてOKです。
ほどけないようにすこし糸巻きを回したら、ナットの所定の位置に乗せましょう。
ナットのオフセット
おじさんはナットをすこしだけ6弦側 (写真の下のほう) にずらしています。
こうすると1弦でスラー (プリング・オフ) するときに弦が指板からこぼれずにすみます。
すこしだけですよ。
秘密兵器 ~ ストリング・ワインダー🚀
すごい名前だけど「糸巻き機」って意味です💦
日本人はなんでもカタカナ英語にしたがります。
なんとなくカッコイイから?
「糸巻き機」じゃ売れないから?
つまみにかぶせて回します。
これがあれば素早くグルグルと巻くことができます。
6本ぜんぶ張り終わりました!
弦を引っ張る
張り替えたばかりの弦はすぐ伸びて音が下がるのですこし荒療治します。
糸巻きを巻いていくとブリッジの輪っかの部分がネックのほうに引っ張られるので爪でブリッジのほうに押しもどします。
これだけでも、一気に音程が下がってしまいます。
弦をつまんで引っ張る
胴から離れる方向に引っ張ると、ブリッジを剥がす力がかかってしまうので表面板に平行に、左右に弦を引っ張ります。
これでまた音が下がります。
落ち着くまでは何日かかかります。
あえて音をすこし高めに調弦しておく方法もあります。
じつは落ち着くまでのあいだがいちばんいい音が出て、音程が落ち着いた時点でちょっと色褪せた音になってしまうのですが。
調弦
さて、調弦が初心者には大変です。
チューナー
初心者のかたはこれでやるのが無難です。
ただしこれはあくまで平均律での調弦です。
KORGの文字が逆さまになっているけど、取りつけ位置によっては逆さまでもつかえるすぐれものです。
一般的な調弦
隣同士の弦をおなじ音程のところで押さえて合わせる方法は難点があります。
たとえば5弦の5フレット (レ) と4弦の開放弦 (レ) を合わせるやりかたですね。
弦を押さえると弦が引っ張られるので音程が上がる傾向があります。
左手の指の力を入れる方向によっては音が下がる場合もあります。
糸巻きを回すためには押さえてる左手の指を放さなければならないので、リアルタイムで調弦できません。
また、6弦から1弦までこのやりかたで合わせていくと、音のズレが積み重なっていって6弦と1弦のミがまったく合わないのがふつうです。
初心者のかたはとりあえずチューナーにお願いしましょう。
調弦が終わったら、糸巻きから出てる触覚みたいなところは邪魔なのでニッパーで切ります。
巻いて輪っかにしている人もいるけど、どうせつかうことはありません。
4弦はよく切れるんだけど、切れるのはかならず2フレット (ミ) のところなので、はずしたところで長さが足りなくてつかえません。
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