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今日の一針明日の十針 vs 明日は明日の風が吹く ~ 戯れ言

「諺」「反対」「今が大事」

今日の一針明日の十針 vs 明日は明日の風が吹く

さっちゃん
どっちなん?

今日の一針明日の十針

明日に生きる派

A stitch in time saves nine.

おそらく英語のこのフレーズを日本語訳にしたものでしょう。
9針が10針になっています。
日本人が9を嫌ったからでしょうか。
それとも今日の1針と明日の9針を足して10になるということでしょうか。

どうでもいいけど😄

先延ばしにするのはよくない。
明日、明後日、その先をいつも考え、早め早めに手を打ったり準備したりしておかないと問題がどんどん大きくなって大変になる。
という意味です。

「転ばぬ先の杖」とか、
「備えあれば憂いなし」などという諺もあります。

じっさいには「備えれば備えるほどさらに不安は増す」という負のスパイラルに陥るのですが😅

将来への不安

現代の日本では先のことを考えてそれに備えるのが偉いという風潮があります。
その日暮らしは愚かとか、無責任などと言われることが多いです。

日本人の大好きな寓話に「アリとキリギリス (セミ) 」があります。
おおかたの日本人は冬に備えてアリのように働き蓄えるのが賢く正しいといいます。
夏の間、遊び暮らして冬が来ると死んでしまうキリギリスをバカにし、そんなふうに生きてはいけないといいます。

保険や年金

そしてそのために生まれた保険や年金という制度や会社。
でもどうなんでしょうか?

金をせしめるための脅しと教育

おじさんも子どものころからアリのように働くように教育されてそれを無条件に信じこまされていました。
しかし将来を不安に思い、そのために金を注ぎ込むのは保険会社や年金機構 (国、政治家) のためのような気がしてきました。

奴隷の道徳

イソップは奴隷でした。
だから寓話にはすくなからず奴隷としての道徳がふくまれています。
支配者が奴隷をつかうことを正当化して、奴隷も支配者のために文句を言わずにひたすら働いて奉仕する。

名目上は奴隷ではない国民がみんなキリギリスでは税金がはいりません。
だから道徳・倫理にかこつけて国民をアリのように働かせ税金を搾り取るのが目的です😄

宗教もおなじ手口をつかいます。
将来に不安を抱かせ、入信させて金をむしり取る。
末法思想、好きですね。

毎日、明日を心配して今日をムダに過ごす

結果的にはいつ来るかわからない、いや起こるかどうかもわからないことのために、心配し、胸を痛め、今日という1日を費やしていきます。
振り返れば、心配や不安だけの楽しくない毎日。

心配したことのほとんどのことは起きなかった

いろいろ親や先生に脅されたけど、心配したことのほとんどのことは起きませんでした。
いや皆無ですね😄
それよりまったく予想もしなかったことが次々に起きます。

そのとき大事なのは、「備え」ではなく「臨機応変」に対応することです。

人生には台本も楽譜もないので、いつもアドリブです。
それにうまいもへったくれもありません。

明日は明日の風が吹く

今日を生きる派

Tomorrow is another day.

「風と共に去りぬ」の和訳のセリフが有名ですが文字どおり訳せば、

明日は別の日、です。

1936年に小説が書かれ1939年に映画化された「風と共に去りぬ」
1958年には日活で「明日は明日の風が吹く」という映画がつくられましたがこの言葉をいただいたという感じです。

風と共に去りぬ

ヒロインのスカーレット・オハラは何か問題が起きるたびすぐに「明日考えましょ」といいます。
それは無責任と思われるくらいの頻度です😄
すこしは考えろよ!とツッコみたくなるくらい。
でもこの映画の時代背景では「明日のことを今日心配してもどうにもならない」「良くも悪くも明日はまた今日と状況が変わる」ということがあります。

一所懸命考えて準備しても明日になったらその考えも準備も無意味になってしまうくらい社会状況が変化してしまいます。

ちなみにオハラという名前は O’Hara でアイルランド系の名前です。
小原さんでも、大原さんでもありません😄

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歌舞伎

もっと遡ると1865年 (江戸時代末。明治にはいる直前) の歌舞伎にこのセリフがあるので日本ではそのころから使われていた言葉のようです。

人生30年

人生50年という言葉がありますが、平均寿命が50を越えたのは第2次大戦が終わってからです😮
縄文時代の15歳からはじまって30~40の間で推移しますが、過去のものは骨の大きさから推測したもので、平安時代は貴族だけのデータだったりするので正確ではないけど、50まではなかったのはたしかなようです。
もちろん平均なのでそれを超える人もいたでしょうがわずかです。

アシガールで「15から50の男は足軽として駆り出される」というセリフがあるけど、じっさいには50の男なんてほとんどいなかったんじゃないんでしょうか。

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やはり戦国時代や昭和の大戦中には平均寿命は30くらいに下がります。

これはいろは出版の寿命図鑑からの引用です↓

むかしの日本人の寿命

江戸っ子は宵越しの金は持たぬ

粋、つまりそれがカッコいい生きかたと言われていますがおじさんはそうは思いません。

江戸時代でも平均寿命は30そこそこ。
火事がしょっちゅうありすべて燃えてなくなってしまう。
生きても30歳。

金を貯めることに意味がありません。
平均寿命30歳では持ち家が欲しいとも思わないでしょうね。
不安に思う将来など想像しているうちに人生が終わってしまいます。

アリとキリギリスの寓話を引き合いに出せば、来年はなく冬になれば死ぬのに金や食料を貯めても意味がないということです。
それどころか金を貯めて人生を楽しむこともなく死んでしまうほうがよほど愚かなことです。
アリは死ぬとき思うでしょう🐜
バイオリン弾いておけばよかったなあ🎻

将来を心配する必要がない

ある意味、寿命が短いということは幸せです。
長い将来を案じる必要がないからです。

保険や年金も寿命が長ければ意味を持つけど、30で死ぬんだったら要りません😄
30で死ぬということは年老いてヨボヨボになって死ぬのではなく、元気なうちに事故や病気や戦争で死ぬということです。

人事を尽くして天命を待つ

諺、金言などというものはしょせん「結果論」です。
だからこの記事に持ち出したようにまったく反対のことを言っている諺はたくさんあります。

好きこそものの上手なれ⇔下手の横好き
残り物には福がある。慌てる乞食は貰いが少ない⇔明日の百より今日の五十

何かあると鬼の首でも取ったかのように「ほれ見たことか」という人がいるけど、そのようにならないこともたくさんあります。
というか、そうならないことのほうが多いかもしれません。
おじさん自身の経験から、心配したことのほとんどのことは起きないで、予想もしなかったことが起きる😄

燃え盛る炎に手を入れたら火傷します。
そんなわかりきった原因と結果ではなく、将来、隕石が地球に降ってきて地球が滅亡するかもしれないというような不安です。
過去にもあったように、これはかならずいつか起きるだろうけど何千万年~何億年というスパンで起きることです。
目下のところ、人類は早晩、自滅する可能性がいちばん高いです。
地球では今までもなんども絶滅を経験してきたので心配しなくても人類の後釜は現れます。

自分の体力や財力や時間には限りがあるので自分であるていどできる範囲でやることをやったらあとは運を天に任せます。
成り行きに任せます。
そして大事なのは、予想していない、準備していないことに出会ったときにその場で考えて対処することです。

臨機応変

起こるかもしれないことすべてに準備することは不可能です。
またすべてではなくてもそれにはコストがかかるということを知るべきです。

人はウイルスや病原菌がはいってくるとそれから抗体をつくります。
最初からつくっておけばいいのに、と思うけど、それにはコストがかかるんです。
この世のすべてのウイルスと病原菌に対する抗体を準備したらそれは膨大な種類と量になり、自分の体を維持するための栄養やエネルギーが足りなくなってしまいます。
スクーターの上に家を積んでるようなもんですね。

またタンパク質だから消費期限があります。
つかわなくてもやがて廃棄してまた新しいものをつくらなければなりません。

だから、ウイルスが侵入してもただそれだけなら問題ないし、増殖しはじめたら初めて抗体をつくります。
いつも泥縄になるけど、人間は泥棒がはいってから縄をなっても間に合うんです。

どうにもならないこと

核シェルターをつくって100年分の食料と燃料を備蓄してもそれらは100年持たないのでときどき入れ替えなければなりません。
おじさん的にはかりに核シェルターをつくってその瞬間の核爆発に耐えられたとしても、社会が崩壊してしまえばその後生き残ることはむずかしいと思います。
また生活していて人間として社会的な活動をしていればいつでも核シェルターの近くにいるわけにはいきません。
学校に行ったり、会社に行ったり、食料や燃料を買いに行ったりするので、そのときミサイルが飛んできても間に合いません。

おじさんとしては核戦争より、潰瘍性大腸炎と椎間板ヘルニアの悪化で死なないまでも生活できなくなることがいちばんの不安です😄

潰瘍性大腸炎。Ulcerative Colitis (UC) , IBD ~ トップページ

坐骨神経痛と椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症 ~ 足の痺れと痛み

なにごとも程々に

これがいちばん大事。
なにごともいい意味でテキトーに。

明日地球が滅びるか、自分が死ぬかわかっていれば、今日中に全財産をつかってやりたいことを全部やってしまいましょう。
でもそれで明日、地球も滅びないし、自分も死ななかったら困ります😅

かといっていっさい遊ばず、毎日、朝から晩まで働いて金を貯めてそれを握りしめて墓場に持っていくのは愚かです。

テキトーに遊んで、テキトーに残しておきましょう。

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長生きしすぎ

日本は世界有数の長寿国になったけどこれは幸せなことでしょうか?
そもそも長生き=幸せってだれが言ったんですか?

幸せに長生きならいいけど、不幸に長生きはまさに生き地獄です。
死んだほうがましです。

死ぬ気になれば何でもできるとか、生きてればいいこともあるよ、なんていうのはよほど運が良くて恵まれたやつです。

あなたは難病を抱え病院のベッドの上で余命宣告され、あとは死ぬのを待つだけでも同じことが言えますか?
明日がありますか?
生きてればいいことがありますか?

さっちゃん
明日死ぬかもしれないからケーキを食べとこ🍰
ひげおじさん
明日死ぬかもしれないからビールを飲んどこ🍺

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