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「見るな」「見たな」「トヨタマビメ」「ウガヤフキアエズ」「タマヨリビメ」
「見るな! 」といわれれば見たくなる。
「鶴の恩返し」を思い浮かべます。
イザナギもイザナミの正体を見て逃げだします!
さて、海彦との戦いが終わり山彦が中つ国を治めることになりました。
トヨタマビメが会いに来る!
トヨタマビメが山彦に会いにきました!
子どもができてそろそろ生まれるので来たのです。
山彦はおおよろこびで子どもを産むための産屋 (うぶや) を立てはじめます。
でも、屋根が葺きあがるまえに産気づいてしまいます。
見るな!
トヨタマビメはいいます。
「わたしたち海のものは子どもを産むときもとの姿にもどって産みます」
つづけていいます。
「けっして中を見ないでください! 」
見たな!
でも、「見るな! 」といわれると「見たくなる」いや「見てしまう」のが人間も神さまも逃れられない宿命。
山彦はすき間から中をのぞいてしまいます!
巨大なサメが!
なんと中にいたのは巨大なサメ!
サメがのたうち回って出産しているのです!
山彦はビックリして大声をあげて逃げ出します!
さよなら!
トヨタマビメは自分の姿を見られたことをとても恥ずかしく思い、生まれた子どもをのこして故郷のワタツミの国へひとり帰っていきます。
ウガヤフキアエズ
子どもの名前は鵜葺草葺不合命 (ウガヤフキアエズ) といいます。
「屋根を葺きおわらない」うちに生まれたのでこう名づけられました。
タマヨリビメ
ワタツミの国へ帰ってしまったトヨタマビメですが、子どものことが心配でなりません。
そこで、自分の妹のタマヨリビメを使いに出し、子どものめんどうを見てもらうことにしました。
でも、トヨタマビメは2度ともどることはありませんでした。
後日談
山彦は580歳まで生きたそうです。
ウガヤフキアエズは自分の世話をしてくれたタマヨリビメと結婚して4人の子どもをもうけます。
ひとまずここでこの話は終わります。
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