目次をご覧になりたい方はクリックしてください→
「アクセント辞典」「見かた」
理想的な書きかた
低いところは下線、高いところは上線。
一目瞭然。
説明は要りません。
しかし、これには難点があってタイプできないので線を引いてから画像として保存して貼りつけなければなりません。
1つ2つ例として書く分にはいいですが辞書となると大変です。
この書きかたをしているのがこちらです↓
今までの書きかた
NHKアクセント辞典ではこのように書いていました。
以前の辞書や、サイトではまだこの書きかたなので見かたを説明します。
アクセントは上とおなじなんだけど、とてもわかりにくいです。
最初の「ツ」と最後の「ジ」には記号がついていないので高いのか低いのかわかりませんね。
これを解読するには、まず日本語のアクセントの規則を知っていなければなりません。
- 1番めと2番めの音はかならず高さが変わる
- 1度落ちたら2度と上がらない
「ツツジ」の例だと、2番めの「ツ」の上に線があるので1番めは低いことがわかります。
そして、その上線の後ろがカギのように下に折れ曲がっているのでそこで落ちることがわかります。
落ちたら2度と上がらないので、つぎの「ジ」は低いことがわかります。
アクセントの規則についてはこちら↓
Japanese beat and pitch accent 日本語の拍と高低アクセント (日本語)
Japanese accent pattern アクセントの型 ~ 日本語
でも慣れるまではわかりにくいですね。
この書きかたでもタイプできないので、書いて画像を保存しなければなりません。
「¬」こんな記号も出せますが文字の上にはつけられません。
ちなみに「ひてい」で変換すれば出てきます。
複数のアクセント
最初のアクセントを見て「あれっ?」と思った人も多いのではないでしょうか?
おじさんもその1人です。
「ツツジ」を見るとこのように「平板型」のアクセントも載っています。
最後がカギのように折れ曲がっていないので上がったままです。
「ツツジが」のように助詞がついても上がったままということです。
この書きかたをつかっているのがこちら↓
「みんなの日本語」の単語が載っています。
検索窓の下の「発音」を選びます。
おまけにじっさいの音声も聞くことができます。
無声化
日本語では条件により母音の「無声化」が起きます。
点線の○で囲ってあるのが無声化した音です。
Japanese voiceless sound 日本語の無声音 (化) ~ 日本語
新しい書きかた
2016年に改訂されました。
これまたわかりにくいので、今までの書きかたと対比させておきます。
頭高 (箸)
👇
中高 (ツツジ)
👇
尾高 (橋)
👇
平板 (端)
👇
これらのアクセントの型はもういちどこれを見てくださいね。
Japanese accent pattern アクセントの型 ~ 日本語
辞書によってはアクセントの型を数字で書いてあるものもあります。
つかう辞書の手引きをよく読んでください。
おじさんの書きかた
おじさんはブログで書くのにいちいちペンタブレットで線を引いて画像として保存してから貼りつけるのはめんどうなので、標準のキーボードでタイプできる方法を考えました。
「 / 」上がる
「 \ 」下がる
「ツツジ」なら「ツ/ツ\ジ」です。
カンタンでわかりやすいでしょ。
自分の名誉のために言っておきますがNHKの新辞典の書きかたを見る前に自分で考えたんですよ。
はじめは「↗」「↘」なんかも使ってみたんだけど、表示する媒体によっては単語より矢印のほうが主張が強すぎたり、機種によっては表示されない可能性もあるのでただの斜線にしました。
¥ \ back slash バックスラッシュ
ちなみに「\」はキーボードの右下、「/」の右隣にある「ろ」のキーなんだけどワードプレスで押すと「¥」マークになってしまいます。
でも安心してください。
これは編集画面だけで、じっさいの画面ではちゃんと「\」で表示されます。
あっ、半角ですよ!
全角をつかうとほんとに「¥ (円) 」マークになってしまうので気をつけてください。
「/」「 \」
半角だとめんどうですが全角なら両方の斜線があります。
「ななめ」「しゃせん」などで変換すれば出てきます。
おじさんは「め」と「ろ」に単語登録したので一発で出せます。
あっ、これは「かな入力」でないとできません。
アクセントの滝の位置を示す方法
¬ のような記号はテキストでは打てないので画像の貼りつけというめんどうなことをしなければなりません。
そこで簡易的な辞書では、
アクセントの滝が「何拍 (文字、モーラ) 目」にあるか数字で書いてあるものがあります。
[1] 頭高。1拍目 (語頭) にアクセントの滝があるので頭高です。
アクセントの滝の位置を太字で書きます。
は\し。か\らす。 [2~] 尾高と中高。
たとえば2拍の単語でアクセントの滝が2拍目 (語尾) にあれば尾高。
アクセントの滝の位置より単語が長ければ中高になります。
尾高:は/し (\が) [2] 。お/とうと (\が) [4]。
中高:あ/な\た [2]。こ/うこうや\きゅう [5]。
上に「何拍 (文字、モーラ) 目」と書いたのは、「きゅ」は2文字だけど音の長さ (モーラ) としては1拍だからです。
また「ー」「っ」も1拍として数えます。
この数字はあくまで「アクセントの滝の位置」を示すもので、アクセントの型を示すものではないので注意。
アクセントの揺れ
言葉は生きているので乱れと呼ぶなかれ。
言葉は文法学者が決めるのではなく生きている人間がつかうものです。
何が正しいかと言えば、その時代でいちばんつかわれている用法やアクセントです。
心配しなくてもMK5のような言葉はすぐ消えてなくなります。
たぶん今の人はもう知らないだろうな😅
複数のアクセントを掲載したり、あらたに加えられたアクセントもあります。
正直「ツツジ」のアクセントも驚きました。
おじさんは平板派なので。
🐻クマ
近ごろ人里や民家にまでクマが現れるようになりました。
ニュースになります。
おじさんは違和感をおぼえました。
アナウンサーはこう発音します。
「ク/マ\が出ました」
えっ?「ク\マ」じゃないの?
そういえば「クマ」なんてふつう会話に出てこないからあまり聞いたことがない。
聞くとすれば「ク\マちゃん」とか「シ/ロクマ」とか「ホ/ッキョクグ\マ」
この「ク\マちゃん」から「ク\マ」だと思ってたのかな?
でも安心してください。
「ク\マ」のアクセントも加えられました。
やはり、おじさんだけではなくほかにもこう発音する人が大勢いたんですね👏
ほかにも「ナ/レ\ーター」と「ナ/レーター」もあります。
これはよくある外来語の平板化です。
「バ\イク」→「バ/イク」、「ギ\ター」→「ギ/ター」、「ク\ラブ」→「ク/ラブ」など。
その他
NHKの公式サイト↓
こちらも面白いです↓
おじさんも気になっている
「が~くださる」と「に~いただく」の混同なども書かれています。
こちらはおじさんのブログです↓
敬語 honorific word ~ 日本語
わたしは日本語教師をしています
プロフィール・レッスン予約はこちら。
表示名はToshiです。