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「裏」「裡」「部首」「配置」
組み合わせ漢字
漢字は会意・形声のように、複数の漢字を組み合わせて作られたものがあります。
会意 (かいい)
両方の漢字の意味を組み合わせたもの。
「明」「困」「祝」など。
「明」は「お日さま🌅」と「お月さま🌛」をあわせて「あかるい」ということは、日の目を見るより「明らか」です!
形声 (けいせい)
片方は意味を、片方は「音」だけで意味を持ちません。
漢字の中でいちばん多いのがこれです。
「池」「松」「銅」など。
たとえば「松」
木を表す「木」と音を表す「公」で、「おおやけ」という意味は微塵もありません。
ただの「音」です。
日本人はなまじ漢字を知っているため、その文字の意味から、かってに解釈しますがまちがいです!
もちろん個人的にそうやって漢字をおぼえるのはかってですが、そのかってな解釈を得意げにしゃべられると「それはちがうよ! 」とツッコみたくなります。
有名どころで「島」
海に浮かぶ「山 (島) 」の上に「鳥」が留まってる形からというけど、これからの説明を読めばそれが誤りだとわかります。
「島」は意味上の「山」と、音を表す「鳥 (チョウ→トウ) 」からなる「形声」文字です。
「鳥」には「🐔とり」の意味はありません!
もともと部首の位置に決まりはない!
組み合わせ文字が作られるようになったときに、その配置に決まりはなく「近くにあればいい」というじつに大雑把なものでした。
だから、人によってさまざま。
縦に書く人もいれば、横にならべて書く人もいる。
異体字 (いたいじ)
配置もそうだけど、漢字そのものもおなじ意味のものがいくつもあります。
読めればそれでいいんだけど、いろんな形があると、まず字を覚えるのが大変です。
人によっては読めない字もあります。
それじゃ不便だねってことで、「代表を1人だけ残してあとはつかうのやめようよ! 」という話になりました。
そして、代表に選ばれた人は「正字」と呼ばれ、ほかの人は「異体字 (いたいじ) 」とか「俗字 (ぞくじ) 」などという不名誉なレッテルを貼られてしまいました。
島 (しま)
これがいい例でしょう。
これには異体字が2つあります。
島
いわゆる「正字」です。
嶋
物としての「島」を表すときにはつかわないけど、人の名字ではあたりまえに見ます。
長嶋さんなんて超有名人もいることですし。
嶌
これはほとんどの人は見たことがないと思います。
やはり、名字につかわれます。
峰と峯
これも、人名、地名などでは異体字がよくつかわれます。
「峯」の字では、プロゴルファーの横峯さくらさんがいますね。
群と羣
これはさすがに見たことがないかな?
でも、ちゃんと活字まであります。
どちらも「むれ」と読みます。
泣き別れ篇
裏と裡
これはどちらも「うら」なんだけど、「裏技」がつかってあります💦
「裡」は、左に「衣」がいて、右に「里」がついてます。
「脳裡」とか「庫裡 (くり) 」などにつかわれていましたが、だんだん「裏」に書きかえられていくようです。
裏
よく見ると、上に「衣」の「亠」。
あいだに「里」がはいって、
下に「衣」から「亠」をはずした残りの部分があります。
ほかにも、「褒」「表」「衰」「衷」などがあります。
「ころもへん」というように、すべてが泣き別れではなく、左にいるのや、下にまとまっているのもあります。
左 (偏)
「袖」「補」「裕」「裾」「裸」など。
下に
「袈裟」「袋」「装」「裂」「製」など。
中に
「裁」
ちょっとマニアックだったかな😄
やまとことば ~ 一覧
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