「は」「が」「注目」
「は」と「が」のちがいについては一言では言えないのでその都度書きます。
他でもない注目の「が」
これが一般的に世間で言われている強調の「が」でしょう。
強調というよりは、注目の対象、論点、視点 (focus) などと言ったほうがいいかもしれません。
「は」と比べたほうがわかりやすいので例を書きます。
英語ではこう言います。
no other than (他でもない)
長ったらしいですね。
ここが日本語のすごいところですよ。
「が」一言で言い表せる。
例:
わたしは大統領だ。
ただ、自分の職業、自分のステータスを述べているだけ。ここには「他の人は知らないが、私について言えば」という枕詞がつく。
視点・論点は「わたし」にある。
「わたし」について述べている。
わたしは先生です。
わたしはサラリーマンです。
わたしは医者です。
わたしは学生です。
ああ、そうですか。で?
べつにどうでもいいけど。
わたしが大統領だ。
他でもない私だけがこの世で唯一の大統領だ。私の他に大統領はいない。あなたが探しているのは私だね。
視点・論点は「大統領」にある。
大統領は誰ですか?
他でもない私ですよ。
例:
アルバムを見ながら
この人は田中さん。
この人は佐藤さん。
この人は鈴木さん。
(これらはただ説明しているだけ。田中さん、佐藤さん、鈴木さんは特別な人ではなく興味もない)
この人が高橋さんです。
ああ、これが噂の高橋さんですか。
そうそう。オリンピックで金メダルを取ったあの高橋さんです。
この人がねえ。ふーん。なるほど。
例:
これはライオンです🦁 (ああ、そうですか。で?)
これはトラです🐯 (ああ、そうですか。で?)
これはクマです🐻 (ああ、そうですか。で?)
これがパンダです🐼
これがあの夢にまで見たパンダですか😮
あの噂のパンダですか。
これが見たかったんですよ。
前々から話題に上がっていたあのパンダですね。
「は」と「が」~ 従属節の中の「が」
格助詞「は」と「が」と「を」のちがい ~ 日本語
象は鼻が長い。水が飲みたい。君が好きだ! ぼくはウナギ? ~「は」「が」は主語ではない!
やまとことば ~ 一覧
わたしは日本語教師をしています
プロフィール・レッスン予約はこちら。
表示名はToshiです。
