「すごい」「副詞化」すごい、おいしい
もうこの言葉がつかわれるようになってずいぶんになる。
かくいうおじさんもつかってしまう😄
単に言葉の乱れと言う勿れ。
厳密に言えば、「すごい」はイ形容詞。
後ろに用言 (動詞、形容詞) がつくときは連用形「すごく」をつかわなければならない。
だから「すごい、おいしい」ではなく「すごく、おいしい」だ。
たしかにそうなのだがこの使いかたが広がり定着したのにはそれなりの理由がある。
程度を表す形容詞が他にない
ほとんどの場合
「すごい、おいしい」
「すごい、痛い」
「すごい、うまい」
のようにうしろに形容詞が来る。
もちろん後ろが名詞であれば問題ない。
「すごい味」
「すごい痛み」
「すごい技術」
イ形容詞を強調するイ形容詞がない
上の表現をべつの言葉にしたらどんな言葉があるかな。
「とても、おいしい」
「大変、痛い」
「非常に、うまい」
というようにどれもイ形容詞ではなく、副詞かナ形容詞だ。
だからほかのイ形容詞ではこういうことは起こらない。
「すごい」をつかってしまう理由
これは
「おいしい」というイ形容詞を修飾してるのではなく、とっさに感嘆の言葉としてまず
「すごい😮」というイ形容詞が口から出てくるのだ。
そして「何がどうすごいのか?」ということで2番目のイ形容詞「おいしい」「痛い」「うまい」などが口から出てくる。
つまり「すごい」が「おいしい」を修飾しているわけではなくて
「すごい」
「おいしい」
と2つの言葉は切れているのである。
独立した2つの形容詞なのだ。
副詞化
おそらく「すごい」はイ形容詞と同時に活用しない「副詞」として辞書に載るようになるだろう。
みんな自分が教育を受けてきたことが正しいと信じているが、50年ぐらい、つまり親の世代ぐらい遡ればそれは「まちがった」使いかただということはめずらしくない。
近頃の若いもんは
何千年も前の古代文明からもこの言葉が出てくるそうだ😄
たとえば「とても」は現代では程度を表す言葉として当たりまえにつかわれているが、もともとは
「とても〇〇すぎて△△できない」というように否定の言葉としてつかわれていた。
たとえば
「とても多すぎて食べきれない」
「とても重くて持てない」
のように。
それがいつの間にか単に「程度が甚だしい」という意味でつかわれるようになった。
もともと「とてもかくても」の省略だ。
「何をしても」「どうにしても」ということだ。
「すごい、おいしい」はまちがいだ、などと偉そうに言っているあなたも「まちがった」日本語を大量につかっているのですよ。
現在では「です」「ます」はていねいと言っているがこれも省略された言葉で、遡れば「乱れた」「まちがった」「汚い」言葉だ😂
言葉が乱れているというのなら、上代に遡って古代人がつかっていた日本語をつかってくださいね。
「です」「ます」って丁寧なの?~ 日本語
やまとことば ~ 一覧
わたしは日本語教師をしています
プロフィール・レッスン予約はこちら。
表示名はToshiです。
