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肯定文と否定文
英語は肯定命令。
日本語は否定命令が多い。
言葉が先か、考え方が先か?
おそらく考え方が先でしょう。
立入禁止!
日本語では当たり前のこの言葉。英語ではkeep out! といいます。
直訳すると、「入るな! 」ではなく「外にいなさい! 」です。
いくつか例を挙げてみましょう。
左が英語。右が日本語です。
keep out! (外にいなさい) →「立入禁止」
freeze! (じっとしていろ! ) →「動くな! 」
I have no idea. (私はない考えを持っている) →「わかりません」
where seldom is heard… (ごく、たまに聞かれる) →「めったに聞かれない」
There’s little hope. (ほんの少しだけ希望がある) →「希望はまずない」
maintain seated. (座っていてください) →「立たないでください」遊園地の乗り物の降り場付近によく書いてあります。
極めつけがこれです!
You must be above this line to ride. (乗るにはこの線より上であるべきです) 「この線より (背が) 高くないと乗れません」
この翻訳、困ったのですがmustの意味自体が辞書を引くと、肯定文にもかかわらず「~ねば (しなければ) ならない」なんですよね(^^)
日本語そのものが否定文でないと文章を作れない(^_^;)
看板の下の方に書いてある
“no food or beverage”も、日本語では「飲食禁止! 」ですね(^^)
“no”はたしかに「否定語」なんですが、文としては「肯定文」のものが多いです。
No one will buy it! 誰も買わないよ!
I have nothing to do. 何もすることがない。
I went nowhere yesterday. 昨日はどこにも行かなかった。
パソコンの表現も、あちらの製品を日本に持ち込んだのでフォルダを開くと、
「0コのファイルがあります」
なんて言われたりして、ちょっと笑ってしまいます(^^)
言葉が人の考え方や行動を支配する!
人間は言葉で思考するので、その言語体系や言葉の癖が人の考え方や行動を支配するちょっと怖いものでもあります。
だから、これを利用して自分の考え方や行動を良い方へ変えましょう。
考え方や行動を変えるには、言葉の使い方を変える必要があります!
できるだけ「肯定文」で考え、話すようにしましょう。
「私はほとんど英語がしゃべれない」と思ったら、
「私はほんの少しだけ英語がしゃべれる」と言いかえましょう。
「試験に受からないと、はいれない」というかわりに、
「試験に受かれば、はいれる」と言いかえましょう。
いつも、「ないない」と言ってると、
自分は「何も持っていない」「何もできない」という自己暗示をかけてしまいますよ。
でも、嘘はいけません。
巷にあふれる自己啓発本、自己啓発サイトのように
「私は全てを持っている」「私は何でもできる」なんてのは、
しょせん、心のどこかで「ウソだ! 」と気づいているので、言葉と心が乖離してしまいます。
あくまで「否定文」を「肯定文」に
言いかえるだけです。
「ほとんどない」を「少しだけある」に言いかえるだけで、気持ちや、考えや、行動に変化が現れてきます。
これなら嘘ではないので、心が言葉についてきます。
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英語の単語は丸暗記しなければいけないから覚えるのが大変? そんなことはないよ!
「朝ごはん食べる? 」
「食べないこともない」
「? (どっちなんだ!? はっきりしろ! ) 」