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「ドラッグストア」「薬局」「薬剤師」「登録販売者」
ドラッグストアは薬局ではない!
病院に行くと診察料、検査料、医学管理料、処方箋料などがかかり、半日潰れます。
目が痒いので眼科に行くと、少し前ならリンデロン、今はパタノールと出る目薬は決まっています。
時間も、お金ももったいないのでドラッグストアで買おうと思いました。
じっさい政府も医療費がどんどん膨れ上がっていくので、軽度の症状や、持病など決まった薬などを病院に行かずに買えるような方針を打ち出しました。
ドラッグストアに薬剤師はいない!
ドラッグストアでのやりとり
「すいません。パタノールとかオドメール、フルオロメトロンとかありますか?」
「薬局に行ってください」
「えっ?ここドラッグストア (薬店) ですよね」
「1類の医薬品は薬剤師がいないと販売できないんです」
「えっ?ドラッグストアには薬剤師はいないんですか?」
「はい」
「でも、医薬品を売ってますよね」
「2、3類の医薬品は登録販売者がいれば販売できます」
「あなたは薬剤師じゃないんですか?」
「ちがいます」
制服詐欺?
だって、それらしい白衣系の衣服を身にまとっていらっしゃる。
これはソフト詐欺?
おじさんのような純粋無垢の消費者に制服でそれらしい人と認識させる作戦?
それらしい白衣っぽいものを纏っているのでてっきりこの人たちは薬剤師だと思っていました。
白衣を着るのに免許は要らないですからね。
まあ、おじさんのような質問をする客もいないと思うけど。
薬局
- 調剤室があること
- 薬剤師がいること
- 薬剤開設許可を取っていること
できること
すべて
病院の医師の処方箋をもとに調剤した薬を販売することができます。
もちろん市販の薬も販売できます。
ドラッグストア
販売できるもの
一般用医薬品
処方箋が不要でみなさんが当たりまえのように買っている、風邪薬や目薬などです。
店舗販売業
一般医薬品を販売するところです。
一般医薬品の分類
第一類医薬品
一般医薬品でもこれは「薬剤師」がいないと販売できません。
毒々しい薬で副作用が大きいので軽く使ってほしくない薬です。
アメリカなどでは健康保険にはいっていなくて薬だけを購入する人が多いので、副作用や病気の悪化で死ぬ人がとても多いそうです。
もちろん薬剤師がいて薬剤開設許可を取っている薬局では販売できます。
したがって薬剤師がいて薬剤開設許可を取っていればドラッグストアでも販売できます。
薬剤師のいる「店舗販売業」です。
説明の義務
薬剤師が薬について説明する「義務」があります。
箱には算用数字を使うこと
医薬品の外装には算用数字で「第1類医薬品」と表記しなければなりません。
改竄を防ぐためでしょうか。
ローマ数字も×です。
「I、II、III」というやつですね。
日本では使わないけど。
そのくせ法規上は漢数字で「第一類」と書かれています。
う~ん。
お役所仕事。
第二類医薬品
登録販売者
登録販売者がいれば販売できます。
ドラッグストアには最低でもこの人がいます。
薬剤師ではなく、薬の勉強をして試験を受ける必要があります。
説明の義務
努力義務です。
「必須ではないけどなるべくしてね」という感じです。
「第一類ほどではないけど副作用が大きいので説明してね」という部類です。
第三類医薬品
説明の義務
義務はありません。
まあそんなに大きな健康被害とかなさそうな薬です。
処方箋医薬品
医師の処方箋と薬剤師の調合が必要です。
いわゆる病院に行ったときに出される薬。
医師の処方箋がないと薬局でも買えません。
ドラッグストアでも
ドラッグストアに薬局が併設されているところがあります。
「薬剤開設許可」を取っていて、
「調剤室」があって、
「薬剤師」がいるところです。
ここでは「薬局」という看板を掲げていなくても、処方箋医薬品や第一類医薬品を販売することができます。
ただ、薬剤師がいないと販売できないので、不在時にはカーテンをかけて販売できないようにしています。
したがって「薬局」でも、薬剤師がいないと、処方箋医薬品や第一類医薬品は販売できません。