目次をご覧になりたい方はクリックしてください→
「林道」「大ナル線」「高仙線」
① 林道は林業のための道です。たとえ通行止めでなくても、伐採作業をしてたり、木を運び出していたりしたら無理に通るのはやめましょう。もし作業しているおじさんとお話ができて、「気をつけて通ってね! 」と言われたら、にっこり笑って「ありがとう」といいましょう=^^=
② また、公道なので対向車もいます。もちろん左側通行です。ブラインドカーブでは充分スピードを落として安全に通行しましょう。事故やトラブルがあると「通行止め」になってしまいます。
③ それから四駆の車で走る人にお願い。バイクのブレーキは車のサイドブレーキくらいの効きめしかありません。道の真中を走ってくる鋼鉄の塊はバイクにとって命取りです。左側通行でブラインドカーブではゆっくり走ってくださいね。
④ 民家の近くを通るときはスピードを落として静かに。
⑤ 林道でハイカーなど人がいたらスピードを落とすか、狭いときは止まってエンジンを切るくらいの余裕を持ちましょう。
かんたんです。想像してください。
「自分が逆の立場だったら? 」
国道181号を美甘 (みかも) から南下。
神代 (こうじろ) にはいったところで左に斜めにはいる道があります。
県道321号。勝山町、本郷に抜ける道です。
せまいけど抜け道になってるのでけっこう対向車があります。
杉ガ乢 (すぎがたわ)
「乢」
これで「たわ」と読みます。
「とうげ」の意味です。
おそらく中国山地。おもに岡山県とその周辺でしか見られない文字です。
おじさんも岡山に来てこの字を見たとき「なんかの記号」かと思いました。
「たわ」は「山の撓んだ (たわんだ) ところ」という意味です。
高仙線
ちょっと読み方がわかりません。
おなじ真庭市内に「高仙」と書いて「たかぜん」というところがありますが、ここもそうとは限りません。
たとえば「大山」と書いて、関東の人なら丹沢のバカ尾根「おおやま」を思い浮かべるでしょうが、西日本の人なら鳥取県の「だいせん」を思い浮かべるでしょう。でも、岡山県内でも「おおやま」というところもあります(^_^;)
山、仙
岡山県周辺の中国山地では、「山」と書いて、「せん」と読むのがむしろふつうです。
さらに、「亻 (にんべん) 」がついて「仙」の字を使うこともしばしば。
ふれあいの森。分岐
左にも林道がのびています。
行き止まりだけど少しは走れます。
左の山の中は石切場で発破作業をすることもあるので入らないようにしましょう。
林道を走る分には問題ありません。
おじさんはここを右に行きます。
ふれあいの森。東屋 (あずまや)
高仙線。幅員。3m。延長。960m。
勝山町大字本郷地内。
あずまや。四阿? 東屋?
「四阿」と書いて「あずまや」と読みます。
もちろん「東屋」という意味です。
「阿」というのは、「棟木」をさします。
「東屋」つまり東方の建物は粗末で、まん中の柱から棟木を4本広げて屋根をかけただけなので「4本の棟木の粗末な建物」ということで「四阿」と書いて「あずまや」と読ませます=^^=
寺河内。分岐
さきほどの県道321号を杉ガ乢からこちらに入らずにもう少し行くと「寺河内」という集落があります。
歩けば抜けられそうですがバイクでは通れませんでした。
日当たりはよくなく薄暗い森です。
寺河内谷川。本郷川となって勝山の町の中心部の旭川 (あさひがわ) に注ぎ込みます。
旭川。北海道の「あさひかわ」とは別です=^^=
大ナル線。分岐
まちがい探し
上の「寺河内。分岐」からほんの10mくらい上です。
写真の左に登っていくと、「大ナル線」
勝山に抜けられます。
あとで行きますね!
ナル。なるい
岡山弁で、「平らな」ことを「なるい」といいます。
また、「平らなところ」を「ナル」といいます。
「ならす」と語源がおなじかな~?
わかりません(^_^;)
昼飯ポイント。伐採広場
皆伐してるのでスッキリしてるけど、大丈夫なんかな~?
バイクがちがうって?
そう。これは20年乗ってたTT250R Raidです✌
2017年中はまだ「星山ピーク844m」に登れました。
山頂に風船をつけて、大佐のほうから見えるか「実験」したり。
本家「星山」も見えます。
この写真ではわからないけど伯耆富士 (大山) も見えます。
左上に謎の飛行物体が2機見えるけど、虫です(^^)
下に見えるのは、湯谷、太井の坂あたりの集落と思われます。
お気に入りの場所だったんだけど、崩落がひどくて今日は登るのをやめました(T_T)
2018年4月1日
今は大草ではいることもできません。
2021年11月28日
代わりに左のほうにすこし登る道ができました。
右の黄緑色の平らなところが神代の集落です。
正面がサンフォレストゴルフクラブです。
大ナル線へ
来た道をもどり、さっきの分岐へ。
左に行きます。
春過ぎて、夏になるとこんな状態になります。
ジャングルのようです。
走れたもんじゃありません(^^)
いわゆる「藪漕ぎ (やぶこぎ) 」というやつです。
大ナル線から見える星山です。
道のあちこちにフキノトウとミツマタが生えてます。
組。勝山
勝山町の組というところに出ます。
以前はなかった柵が設置されてました。
動物よけなので通れます。
通ったら、また閉めてくださいね。
大ナル線の起点は組集落内にあります。
勝山第二発電所
暗渠と水路橋。開水路橋と水管橋
この発電所の水、龍宮岩のすこし上の新庄川から暗渠と水路橋を通ってここまで引いています。
それこそ山越え、谷越えてここから一気に落とし、発電しているのです。
管が2本見えます。
右手の管は旭川から取っています。
寺河内谷川にかかる開水路橋
上が開いているので「開水路橋」といいます。
この水路橋。なんと寺河内谷川の上をまたいでかけられています。
川の上に、川の橋がかかってるんです。
う~ん。そのまま川の水を使えばいいじゃん! と思ってしまいます(^^)
林道。寺河内線から見上げた水路橋
下谷川にかかる水管橋
こちらは山久世の下谷川にかかる水路橋です。
管なので「水管橋」といいます。
こちらは湯原第二ダムから、真庭市久世の湯原第二発電所まで水を運んでいます。
久世にあるのに、湯原ダムとはおもしろいですね=^^=
水源が湯原だからでしょうか?
その間、このように渡る川は、
釘貫川。臼井谷川。至孝川。寺谷川。下谷川。
総延長。10km以上!
けっきょくおなじ旭川にもどります。
じつは至孝川の水路橋で分岐していて、一方は久世の湯原第二発電所へ。
もう一方は、旭川に向かい、勝山第一発電所へ行きます。
このように斜面も登っていきます!
向こうから降りてるんじゃなくて、こちらから向こうへ上がってるんですよ!
これを「逆サイフォン」といいます。
サイフォンについてはこちらに書いてます。
灯油のシュポシュポはなぜ手を放してもずっと出つづけるの?「サイフォンの原理」
林道一覧はこちら