目次をご覧になりたい方はクリックしてください→
「Sunrise Aviation」「John Wayne」「Lomcevak」「Extra」
John Wayne Airport 2003年3月25日~27日
カリフォルニア州オレンジ郡にある空港です。
おなじ空港で「空中戦ごっこ」もできます。
Extra 300L
車でもそうですが高性能機は意外とあつかいやすいんです。
それは思ったとおりに動いてくれるからです。
そして、丈夫なのでよほどのことをしないかぎり壊れる心配がない。
ハイパワーのマシンでも手放しでまっすぐ飛ぶ (走る) ようにできています。
これがつねに操縦桿やハンドルを握りしめていなければならないマシンは高性能機ではなく、ただ馬力があるだけのポンコツです。
ここにきた理由
Extraに乗りたかったからです。
そして、lomcevakとtumble (でんぐり返し) をしたかったからです。
Decathlonではできませんからね。
Lomcevak (ラムシェバク)
チェコ語で「頭痛」「酔っぱらい」という意味だそうです。
正しくはLomcovákらしいです。
なぜチェコ語か?
最初にやったのたのが、チェコのアクロバットチームだからです。
Zlinという機体です。
ジャイロ効果とトルク、オート・ローテーションなどを組み合わせた技で、いくつか種類があります。
いちばんカンタンなのは上昇しながら背面スピンに入れて、あとは成り行きまかせ。
主翼がストールしているので空中に放り上げた石ころのような動きをします。
器械体操なら月面宙返りみたいな動きをします。
そのまま舵を保持していると最終的には背面スピンで安定します。
もみくちゃになるけど、見た目よりはGがかからないので、グルグル回ることが平気な人にはわりとやさしいマヌーバーです。
Tumble (タンブル。でんぐり返し)
飛行機が真横に飛びながらでんぐり返しします。
加速して45°で上昇
左ラダー、右エルロンからフルダウン
ジャイロ効果で機首はさらに左に向きます。
惰性で横に飛びながら、前回りをします。
一般的に前回りで行いますが、後ろ回りでもできます。
その場合は、すべての舵を逆につかいます。
タイミングが命。
タイミングが合わないと、進行方向にフルダウンになってしまうのでただ強烈なネガティブGがかかる不快極まりない動きになります。
前席がきつい理由
機体はほぼ重心を中心にして前回りをします。
後席は主翼の付け根、重心の近くにあります。
なので自分を中心に前回りするだけです。
鉄棒ならふつうの「前回り」
ところが前席は重心から離れた前方にあるので、背中に紐をつけられて振り回されるような力が働きます。
重心からの距離の分だけ遠心力がはたらきます。
大車輪を手ではなく、足で鉄棒につかまってやったらこんな感じが味わえるのではないでしょうか。
いっさい乗り物酔いをしたことがなく、アクロバットも何をやっても平気でしたが、生まれてはじめて酔いました!
これが「乗り物酔い」というのか!
Torque Roll (トルク・ロール)
垂直上昇してエルロンを切るだけです。
時計回りのプロペラ機なら、左に。
むずかしいのはロールしながら機首を上に向けつづけることです。
フルエルロンのまま、操縦桿と、ラダーをつかって、ピッチとヨーを保たなければなりません。
速度が落ちてくると、プロペラ後流の影響で姿勢が変わってきます。
それを微調整します。
空しか見えないので、翼端と地平線を見ます。
ほぼ空中に停止したらエルロンは中立にもどす。
それでもプロペラの反トルクで機体はロールしつづけます。
ピッチとヨーのコントロールはさらにシビアになります。
そして、バックしはじめる。
舵は逆にならない!
舵が逆になると思うかもしれないけど、そのままです。
プロペラ後流が尾翼に当たりつづけるからです。
これがグライダーとちがうところ。
グライダーはエンジンがついてないのでバックするとすべての舵が逆になります。
バックしながらも真上を向けつづけるのは、箒を逆さにして手に乗せてバランスを取るのに似ています。
回復操作ではエンジンをアイドルにするので舵が逆になります。
Gはかからないので体にはやさしいマヌーバーです=^^=
タンブルで堪えた体を癒やすのにちょうどいいです。
Tail Slide (テール・スライド)
飛行機がバックする状態をこう呼びます。
wheels up
操縦桿を押します。
舵が逆になるので車輪が上を向きます。
後ろに倒れる感じですね。
wheels down
操縦桿を引きます。
車輪が下を向きます。
前に倒れます。
飛行機の免許とアクロバット ~ 一覧
海外旅行 ~ 一覧
<Sponsored Link>
p>