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「ウェイクボード」「うつ伏せ」「起き上がる」
はじめに
どういうわけか何も考えなくても、何もしなくてもふつうは仰向けに引っくり返ります。
救命胴衣と板には浮力があるので自然にお尻が下に沈むのでそうなるのでしょう。
ところが何十回もやってるとたまにうつ伏せの状態になってしまうことがあります。
もちろん救命胴衣をつけているので沈むことはないんだけど、ずっと顔を上げているのがけっこう辛いです。
ボートがもどってきてラインをつかめば仰向けにもどれるんだけどボートがもどってくるまでが大変です。
仰向けになる練習をしておきましょう。
これができていると転んだときに慌てずにすみ、余裕を持って練習できます。
「ウェイクボード うつ伏せ」で検索しても動画はまったく出てきません。
「どうだ。俺様うまいだろ!」という動画ばかりです😄
そこでおじさんが実験して差し上げました。
練習場所と条件
けっして1人ではやらないでください。
かならず、いざというときに引き上げてくれる人がそばにいること。
ただの監督じゃなくて、ちゃんと泳げて力のある人。
岸から離れると波も大きく流されるので、岸に近いところで。
ラインなど絡むおそれがあるところではやらないこと。
おじさんはでんぐり返しのために水中メガネをかけていますが、じっさいにウェイクボードをやるときには外しましょう。
転んだときに目のまわりを怪我するおそれがあります。
救命胴衣はかならずつけてください。
板に浮力があるので救命胴衣がないと泳げる人でも頭が沈んでしまいます。
捻る (ひねる)
うつ伏せの状態
クロールの息継ぎの要領で肘から手を抜き空を見ます。
上げた手を勢いよく反対側に回して大の字になります。
板はまだ引っくり返ったままです。
左右に広げた手を支えに板を回します。
このとき板をすこし水から持ち上げるようにすると水の抵抗がすくなくなり回しやすいです。
板を持ち上げるというより、お尻を沈めるようにすると板が上がります。
反転終了🙌
コツ
最初に上半身を捻るときは両手をできるだけ体の軸に近いところに寄せます。
手を広げていると水の抵抗で回しにくいです。
持ち上げる手は回すというより肘から引き抜く感じ。
腕が水面から出たら今度はできるだけ体から離して大の字になります。
左右に広げた腕の抵抗で上半身がもどらないようにして今度は板を回します。
ゆっくりやってると板の抵抗に負けてしまうので勢いをつけて一気に回したほうがいいです。
でんぐり返し
前回りです。
うつ伏せの状態
反動をつけてから一気に頭を水の中に突っ込みます。
水中で平泳ぎのように腕を動かしてひたすら漕ぎます。
完全に頭が下に潜った状態
浮上
コツ
救命胴衣をつけているので潜るのはかなり大変です。
思い切って頭を突っ込み一所懸命漕ぎます。
体をできるだけくの字に曲げて板の爪先側を覗き込むようにします。
頭が真下を通り過ぎればあとは救命胴衣の浮力でかってに浮き上がってきます。
どっちがいい?
捻るほうがかんたんで楽です。
救命胴衣をつけているのででんぐり返しはかなりむずかしいです。
ただこれをやっておくと頭が下になっても怖くなくなります。
どうやっても体が浮いてしまうので頭を下にするほうがむずかしいのです。
鼻と耳に水がはいるので覚悟してください。
動画
うつ伏せにならないために
ふつうは何もしなくてもうつ伏せにはならないんだけど、バランスを崩して転ぶときにちょっと意識しましょう。
しがみつかない
最初はラインを握りしめていなきゃいけないと思って転んでもラインを手放さないけど、そうすると市中引き回しの刑になってしまいます😄
またスノーボードでもおなじですが爪先側が引っかかって倒れると顔面を水に強打します。
水だから怪我はしないけどけっこう痛いです。
ラインを離してしまえばその場で倒れるので衝撃がすくなくてすみます。
丸くなる
これはスキー、スノーボードにかぎらず、倒れるときはいつでもどこでもそうですが、できれば板の上にしゃがんでできるだけ丸くなりましょう。
まっすぐ立った状態だと身長160cm (おじさんの場合) から頭を地面や水面に叩きつけることになるけど、バランスを崩した瞬間にその場でしゃがむと半分の80cmぐらいの高さになるし、お尻、腰、背中の順番に倒れていくので頭にかかる衝撃が小さくなります。
また不思議なことに「危ない!」と思った瞬間にしゃがむとバランスを取り戻して転ばずにすむこともあります。
しゃがんで丸くなった状態だとお尻が出っ張っているので重いお尻が沈み、救命胴衣と板が上に浮き上がるので自然に仰向けになります。
うつ伏せになってしまうのは、ラインにしがみつき顔面から体をまっすぐにした状態のまま倒れたときですね。
かりに前に倒れても体を丸くすれば、やはり水の中でお尻が沈み救命胴衣と板が浮いて仰向けになるはずです。
注意する人
おじさんみたいに椎間板ヘルニアの人。
捻る練習をしたら背中を傷めてしまいました😅
ほどほどに。
そもそも背中に問題がある人はウェイクボードはおすすめしません。
とくに引き出しのときの背中と腰の負担が大きいので。
ウェイクサーフィンなら抵抗が小さいのでこちらをおすすめします。
緊急時
水の中でブーツを脱ぐ練習もしとけば怖いものなしです。
仰向けの状態では訳ないけど、うつ伏せの状態だとかなり厳しいです。
おまけ
別の記事にするほどのことはないのでここに書きます。
板の角度 (迎え角)
スキー・スノーボードをやっている人ならわかりますが、板を立てる (つまりエッジを立てる) と抵抗が強くなり食い込みます。
反対に板を寝かせる (雪面・水面と平行に近くしてエッジを解放する) と抵抗が小さくなり横にずれていきます。
スタート時
引き出しのときに水面に対して板を立てていると水の抵抗がものすごく大きいです。
ハンドルを握る力も必要だし腰や背中にかかる力もとても大きいです。
だから、引き出しのときはすこし足首を伸ばして爪先を進行方向 (船のほう) に向けます。
船が走りはじめて自分が引きずられていくと自然に水面に浮かび上がってきます。
飛行機の翼のようなものです。
それに合わせてすこし爪先を上げて踵に力を入れると水に引っかかって、今度は上半身が引っ張られて自然に起き上がります。
こうすれば腕力も必要ないし、腰や背中にかかる負担もすくないでしょう。
最初にあまり爪先を伸ばしていると突き刺さります。
このへんはじっさいにやって、いろいろ実験してみてください。
ハンドルの握りかた
両手を揃えて真ん中に
ハンドルは30センチぐらい幅があるけど真ん中に両手を揃えて握ります。
おじさんは知らないので目一杯開いて持っていました。
脇を締める
真ん中を持つと自然に両脇が締まります。
肘を脇腹につける
脇が開いていると不安定だし腕力で抑えるのですぐ疲れます。
脇を締めようとするより、肘を脇腹につけることで自然に脇も締まり安定します。
疲労もすくないです。
なんであんなに幅広いの?
回転技をするときに手を持ちかえなければならないので掴みやすいように広くしています。
両端を持つためじゃないんですね。


バランス感覚を養うにはこれがいいかも。
モノスキーの滑りかた。トップページ~これを見ればあなたもモノスキーが滑れる! (スノーボードじゃないの? 「目次」「練習メニュー」)
飛行機の翼についてはこちら↓




