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「筏 (いかだ) 」
筏は置いてけ!
あなたが旅をしていると目の前に大きな川がありました。
橋はありません。
そこであなたは「筏」を作って渡ることにしました。
苦労して筏を作り、なんとか川を渡ることができました。
そこから先は山道です。
あなたは手間と、時間と、労力を費やして筏を作りました。
あなたは筏のおかげで川を渡ることができました。
筏はまだ使えます。
またいつか使うかもしれません。
でも、あなたはこれから山を登るのにその筏をかついで登るんですか?
執着を捨てよ
これはたとえ話です。
あなたがしょってる「筏」は、「物質」の場合もあれば、「精神的なもの」のこともあり、「人目」「名誉」「肩書」「過去の栄光」「過去の業績」「人の期待」はたまた「家族」「友人」なども含まれます。
たとえば自分は会社の社長だったけど、倒産してしまいました。
自分は一度は社長だったのだから今さら人の下で働けないと言ってられますか?
もう社長ではないのにこの先もずっと社長の肩書だけは背負ってくんですか?
たとえば自分はオリンピックで金メダルを取り人々に賞賛された人物です。
今、収入がないんだけど元金メダリストがこんな仕事をしたら恥ずかしいとか言ってられますか?
金メダルを取ったのは過去のことなのに、この先もずっと首に金メダルをぶら下げて生きていくんですか?
ここで言う「筏」とはそういうものもさします。
過去の社長の肩書とか、金メダルなど置いていきなさい。
物を大切にすることはいいことですが、物に「執着」するのは良くないです。
「愛着」と思っているものも「執着」とあまり変わりはありません。
今、使えて、使っているものを無理に捨てる必要はありません。
でも…
今、山に登るのに「筏」は要らないでしょ?
それがどれだけ手間ひまかけて作ったか、どれだけ役に立ったか…
でも、今は要らないでしょ?
要らないどころか「大荷物」ですよね。
きっぱりと捨てて、身軽になりましょう(^^)
また、川が現れたら?
また筏を作ればいいんです✌
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筏は置いてけ!