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「自分」「責任」「管理」
自分を疎か (おろそか) にしてはいけない
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<ダンマ・パダ 13章166>
自分は自分自身に責任を持つべし
他人のことはどうでもいい。
自分のことに力を尽くす。
これだけ聞くと利己的に感じるかもしれないけどそうではありません。
すぐ早とちりして極端に走ったり、否定したりする人がいますがこれから説明します。
人に親切にするのも思いやりを持つのもいいこと
人に親切にするのはもちろんいいことです。
思いやりを持って人に接し、できることがあるならしてあげることもいいことです。
問題はそこじゃありません。
他人にかまけて自分をなおざりにするのは無責任
あくまであなた自身が一個の人間として「自立して」、その上で人のことを気にしたり、面倒を見たりするべきです。
自分の面倒も見られない人が、他人の世話をできるでしょうか?
仮にあなたが「人のため」という名目で、じっさいそう思いながら何かをしていても、自分を放ったらかしにしていたら、他の誰かがあなたの面倒を見なくてはならなくなります。
それでは本末転倒です。
人のために善意でしているつもりが、あなた自身が社会のお荷物になる可能性があります。
あなたの心と体を管理するのはあなたより他にいない
あなたの心と体の状態をいちばんよく知っているのはあなた自身です。
あなたは、あなた自身の心と体を管理してより良い方向に持っていく責任があります。
一人ひとりが自分に責任を持ち、自分を管理すれば、社会全体として良くなるでしょう。
もちろん物理的な障害 (目が見えないとか、腕がないとか) を持つ人は、物理的にできないことがあるので人の助けが必要です。
それでもあなたが自分のことをほっぽりだして、人にかまっていたら、あなた自身がもっと人に面倒をかける存在になってしまいます。
人を助けられる存在になるためにも、まず自分を管理しましょう。