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「華氏」「摂氏」
華氏・摂氏って何?
華氏
華氏は1724年、ドイツのダニエル・ガブリエル・ファーレンハイト(Daniel Gabriel Fahrenheit) さんが考案しました。
中国語には日本語のようなひらがながないので人の名前でも国の名前でもぜんぶ漢字で書きます。
こう書きました。
華倫海特
これでファーレンハイトと読むんですね。
0℃=32℉
100℃=212℉ です。
摂氏
摂氏は1742年、スウェーデンのアンデルス・セルシウス(Anders Celsius) さんが考案しました。
中国語でこう書きます。
摂爾修斯
これでセルシウスと読むんですね。
centigrade
はじめはcentigradeと言っていました。
centiはセンチメートルで使うように、1/100の意味です。
centiを使うと混乱するからCelsiusにしたということですが、温度の話をしているときに長さとまちがえることはないと思います。
説明するまでもありませんが
0℃ 水の凝固点
100℃ 水の沸点 です。
℉→℃
だいたい変換するのはこちらですね。
アメリカ人と会話していて今日は80℉だと言われてもピンと来ません。
じっさいにはPCで「華氏 摂氏」などと入れて変換してもらったほうが早いけど、物好きな人は手計算してください。
公式通りに計算すれば正確な数字は出るけど、およその数をなるべくかんたんに計算してみましょう。
℃=\frac{℉-32}{1.8}
℉から32を引いて1.8で割るだけですが、1.8で割るのがむずかしい。
\frac{1}{1.8}=\frac{10}{18}=\frac{10}{2 \times 9}=\frac{1}{2} \times \frac{10}{9}
\frac{10}{9}=1.11111…
1.11111…をかけるということは1桁ずつずらして足すということです。
これではわかりにくいので具体例を書きます。
80℉は何℃?
まず32を引く
80-32=48
半分にする
48 \div 2=24
1.11111…をかける
24 \times 1.11111…≒24+2.4+0.24+0.024+…≒26.666…
実生活でこんな細かく言いませんね。
体温でも小数点以下1桁。
気温なら小数点以下は四捨五入。
1桁ずらして足す
24+2=26
2.4は、2と3の間なので、おおまかに26℃か27℃くらいです。
32引いてから、2で割って、1割増しすればいいです。
℃→℉
℉=1.8 \times ℃+32
℃に1.8をかけて、32を足す。
1.8=2 \times 0.9
なので2倍して、0.9をかけます。
0.9ということは1割引です。
つまり1/10を引けばいいのでこちらのほうがかんたんです。
1/10を引くということは1桁ずらして引くということです。
そして32を足します。
これも具体例を書きます。
30℃は何℉?
2倍する
30 \times 2=60
1割引く
60-6=54
32を足す
54+32=86
ということで86℉になりました。
こちらの計算のほうがかんたんだけど残念ながらあまり使う機会はないと思います
むすび
実用性はあまりないけど、この1.8や0.9の掛け算・割り算は灯油の値段やノット (kts) ・時速と秒速の変換、方位などで使うことが多いので覚えておくと役に立つかもしれません。
計算~裏ワザ! 役に立つもの、どうでもいいもの (^^)
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