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「ビン」「フタ」「開かない」
ビンのフタが開かない
新しく買ってきたビンのフタが開かないことはよくあります。
ここまで締めなくても、と思うけど、輸送中に開いてしまったら困りますからね。
逆さまに持てば開く?
開きません!
こんなトンデモ科学が横行してます。
ネットってこわいですね。
しかも出どころは1つで、あとはみんなほかのサイトのコピペだったりします。
まあ、健康被害はないけど、開いた瞬間に中身がぜんぶ出てしまい大惨事になることはまちがいありません。
右利き前提で書きます。
左利きでもまったくおなじことです。
トンデモ科学の理屈はこうです。
フタより本体のほうが大きくて持ちやすく、しっかりつかめるから。
なるほど。もっともらしいです。
では、逆さまに持ってから元にもどしてみてください。
あれ?左手でフタを持ってるだけじゃん!
右利きの人ならなおさら開きません。
そもそも両手で持っている!
両手でビンの本体とフタを持っていることを忘れていませんか?
かならずどちらかの手で、本体を支え、もう一方の手でフタを持ちます。
フタを回そうとする力とおなじ分だけ、かならず本体を握りしめて逆方向に回さなければなりません。
もし左右の力がちがったら、どちらかの手が滑るか、そうでなければ、どちらかの手がビンといっしょに回って手がねじれてしまいます。
ビンが壁や床に固定されているのであれば
もしビンが壁や床に強力な接着剤などで固定されているのであれば、フタを回すより、本体を回すほうが楽です。
持ちやすいのと、いくらかでもフタより直径 (半径) が大きいので、おなじ力でも大きなモーメントがかかります。
テコの原理ですね。
ただし、フタがどこかに固定されていれば、の話です。
両手で持っている以上、どちらかの手はかならずフタを押さえなければならないということを忘れずに。
エキスパンダー
バネがついていて両手で引っ張る器具です。
右手で引っ張ったほうが力がはいる?
それとも左手で引っ張ったほうが力がはいる?
右手で50kgの力で引っ張ったら、左手も反対方向に50kgで引っ張っています。
そうでなければ、エキスパンダーは右に移動してしまいます。
あなたは右手だけに力を入れてるつもりでも、左手もおなじ力がはいっています。
ビンのフタを開ける方法
摩擦力を増やす
ビンのフタが開かないのはほとんどの場合、握力のせいではなく、「滑る」からです。
またフタは、ドアの取っ手とちがって小さいのでしっかりつかめないことが原因です。
もし、フタがドアノブとおなじくらいの大きさがあればカンタンに開くでしょう。
開ける方法
- ゴム手袋をして回す
- 台拭き、タオルなどを濡らしてからよくしぼってフタにかぶせて回す
要するに、摩擦力を増やすのと、つかみやすくすればいいんです。
ゴム手袋も乾燥してるよりすこしだけ湿ってるほうが摩擦力は大きくなります。
ビショビショではかえって滑ってしまいますよ。
軽く濡らしてから乾いた台拭きなどでよけいな水分を拭き取ります。
ゴム手袋がない人は、輪ゴムを巻くのもいいです。
まったくおなじ理屈です。
輪ゴムの場合は太いものか、なければたくさん巻いたほうがいいです。
ウォーターポンププライヤ
どうしても開かない人はこれを常備してもいいかも。
水道の配管などにつかうペンチの1種です。
金属のフタだけにつかってください。
ガラス瓶は割れます。