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「自分にすること」「ひどい」「心」
自分が自分にすること
<ダンマパダ 3章 心 42><ウダーナヴァルガ 31章 心 9>
あなたを嫌う人、憎む人があなたに意地悪なことを言ったり、したりします。
不愉快です。
でも、じつはあなた自身が自分を責めることのほうが何倍も、何万倍もあなたを傷つけるのです。
人はあなたのことなど重要ではない
人は自分勝手なもんで他人のことなどほとんど気にしていません。
ほとんどの人はあなたのことを好きでも嫌いでもなく、興味もありません。
世の中のほとんどの人はあなたの存在すら知りません。
何気なく言った言葉や、した仕草や態度があなたを傷つけることもありますが、言った当人はあなたのことに興味はなく、嫌いでもなく、傷つけるつもりもなくまったく意識してないことが多いです。
あとで聞いても「そんなこと言ったっけ (したっけ) ?」くらいのもんです。
かりに嫌いな人でも
あなたのことが嫌いで意識してわざと、傷つける言葉を言ったり、不愉快な態度を取ったりする人ももちろんいます。
場合によっては直接、暴力を振るう人もいるかもしれません。
最悪なのはあなたがあなた自身を攻撃すること
人に「バカ」といわれても、それはその人の口から出たただの音。
出た瞬間に、聞こえた瞬間に消えてしまいます。
しかし、あなたが
「あいつがバカって言った!」
「バカにされた」
「悔しい」
「言い返せばよかった」
「仕返ししてやりたい」
「もしかして、わたしってバカなの?」
とずっと自分の中でリフレインしていれば、その間ずっとあなたはあなたを攻撃し、傷つけることができます。
人が何を思うか言うかするかではなく、
あなたが自分に何を思うか言うかするか
人があなたをバカといっても、あなたが自分をバカと思わなければ何とも思いません。
とくにその人のほうがよほど「バカ」と思える人から、「バカ」といわれても全然傷つきませんよね。
自分で自分をバカと思うから癪なのです。
腹が立つのです。
またそれを言った相手が、あなたの好きな人、尊敬する人だったりするとタチが悪いです。
執着
そこには
「相手に気に入られたい」
「好かれたい」
「嫌われたくない」
「自分のことを価値がある人間としてみてほしい」
という「欲」があるからです。
それは、あなたが相手に執着しているからに他なりません。
あなたは自分の価値も、自分の気持ちも捨てて、自分の評価をすべて相手に委ねてしまっています。
ハンドルを相手に手渡して、壁にぶつかるも、谷から転落するも相手任せの状態です。
ハンドルを取りもどしましょう。
そして、下手でもいいから自分の車は自分で運転しましょう。
味方はあなた自身
百万人があなたのことを
「好きです」
「尊敬してます」
といっても、あなたが自分を
「嫌いだ」
「バカだ」
と思えばあなたは不幸です。
でも、百万人があなたのことを
「嫌いだ」
「バカだ」
といっても、あなたが自分を
「好きだ」
「いいやつだ」
と思えばあなたは幸せです。
自分の車は自分で運転する
どんなに下手でも自分の車 (心と体) は自分で運転する。
他人にハンドルを預けてはいけません。
あなたの主人はあなたしかいません。