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「大陸移動説」「プレート・テクトニクス」「マントル対流」「プルーム」
プレート・テクトニクス
英 tectonics
<ラ tēctonicus 建築の、建築術の
英語のarchitecture (建築) 、architect (建築家) の「-tect-」も「建築」を表します。
大陸を動かす原動力
マントル対流
地球の中は高温でドロドロに溶けていて、大陸は鍋の上に浮いた豆腐、油揚げ、ネギなどの具みたいなもの。
長い目で見ると硬い地盤も「流体」のような動きをします。
鍋は「地球」
中の味噌汁やスープが「マントル」
上に浮いてる具が「地殻」
鍋の底 (コア。核) で熱せられた味噌汁 (マントル) は上昇します。
表面まで上がると空中には飛び出せないので横に広がっていきます。
やがて表面で冷やされた味噌汁は鍋の底に沈んでいきます。
そして、熱せられて…また上昇。
部屋の床においたストーブと空気もおなじ動きをしますが目に見えないのでわかりにくいですね。
もし、空気に色があればグルグル回っているのが見えるんですが。
地殻 (われわれが偉そうに乗っかって大地、陸地、大陸などと呼んでいるところ) は味噌汁 (マントル) の上に浮いてる「具」です。
われわれは豆腐や、ネギの上に乗って天下を取った気分になってるんです😄
味噌汁と具は別物ですが、マントルと地殻はおなじ「岩石」なので、熱せられると溶けて、冷えると固まります。
海とその上に浮いてる流氷をイメージしたほうがいいかもしれません。
ホット・プルーム (上昇帯)
plume (プルーム)
「羽毛」の意味もありますが、ここではまちがいなく「柱」の意味です。
海嶺
文字どおり「海の中の嶺 (みね) 」です。
熱せられたマントルが上昇するところです。
マントルが上昇して、熱を運んでくるのでその部分の地殻は薄く、しかも盛り上がります。
冷えて固まったマントルは地殻 (プレート) として左右に広がっていきます。
とうぜんこの付近はマグマが吹き出して海底火山や、大きなものになれば海上に姿を現し、火山島になります。
ホット・スポット
地殻の割れ目からマグマが吹き出し、絶えず噴火を繰りかえし、プレートが移動していっても同じ場所で噴火を繰りかえします。
海底火山生産機みたいなところです。
ハワイがいい例です。
コールド・プルーム (沈降帯)
海溝
沈み込む場所
表面で冷やされてマントルが沈む場所です。
まわりのプレート (大陸) を引き寄せ、集めます。
風呂や洗面台の排水口みたいなものです。
台所の流しといってもいいでしょうか。
さいわい上に乗ってる具は軽いのでいっしょに鍋の底に引きずりこまれることはないのですが、1カ所に集められてきます。
海洋プレートは大陸プレートより比重が重いので大陸プレートの下に沈みこみます。
ウィルソン・サイクル
現在、コールド・プルームがアジア大陸の下にあるので、インド、オーストラリア、アメリカ大陸までが集まってきています。
2億5千万年後までには、かつてのパンゲアのようなアメイジア大陸という超大陸ができる予定です。
Amasia (アメイジア) は「America (アメリカ) 」と「Asia (アジア、エイジア) 」の造語です。
ブランケット (毛布) 効果
大陸が集まって地表にフタがされると、熱が逃げないのでその下が温まりやすくなります。
すると、鍋の底の熱はそこを目指して上がってくるようになります。
ホット・プルームは大陸の下にできるのです。
するとまた大陸を四方八方に引き裂きはじめます。
反対側に集まる
地球は平面ではなく球なので、バラバラになった大陸は結果的に地球の反対側に寄せ集められることになります。
そして、また新たな超大陸が完成します。
そして、その下にホット・プルームができて大陸を引き裂く。
その繰りかえしです。
提唱者の名前をとって、ウィルソン・サイクルといいます。
日本列島の誕生につづく…