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「仕舞う」「しまう」
はじめに
「しまう」を「仕舞う」と書きますがネットで調べると勝ち誇ったように知ったカブリーズもしくはコピペラーズが、
「それはね、能の最後の舞を仕舞というからだよ」と書いてありますが、ちょっと待ってください。
へえ。そうなんだ~。
と鵜呑みにせずにちょっと考えてみましょう。
ちょっと調べてみましょう。
AIでさえこの回答を持ち出してきますがそれもそのはず。
だってAIは自分で研究したり考えたりしません。
インターネット上の人間どもが書いたものを掻き集めてきて、あなたに見せているだけだから。
じゃあ仕舞って何なのか?
これはすぐ調べられます。
国語辞典でも。
仕舞 (しまい)
能の仕舞は、仕手 (シテ) が面・装束をつけずに紋付き袴で舞うこととあります。
どこにも最後に舞うとは書いてありません。
歴史
散楽 (さんがく)
奈良時代 (710-794) に大陸からやってきた大衆芸能。
おじさんは歴史が大嫌いです。
この〇〇時代はいつだかさっぱりわかりません。
とくに前後関係が。
鳴くよ鶯平安京。
だからそれがどうした?
猿楽 (さるがく)
室町時代 (1336-1573) に成立。
散楽から音が変化したという説。
申楽という書きかたもあるがおなじ系統。
物まねを中心とした滑稽な芸。
要するにお笑いですね。
以降、明治まで猿楽と呼ばれていた。
明治維新で猿楽の役者は失業した。
能楽 (のうがく)
1881年 (明治14年) 、岩倉具視らが資金を出し合って能楽社を設立。
ここではじめて能という言葉がこの世に現れます。
めちゃくちゃ新しいじゃないですか。
今ではまるで大昔からある伝統芸能かのように思われているけど、ほんとは大衆芸能です。
岩倉具視は1994年まで発行されていた500円札の人です。
知らねえだろうなあ。
しまう
ぽっと出の能とは訳がちがい、「しまう」は大昔から日本にあるやまとことばです。
能から出てきた言葉なんてありえないでしょ。
しまう
常用漢字表の音訓にはありませんが「終う / 了う」と書くように「しまう」は
「終わりにする」「やめる」という意味。
それから「片付ける」という意味でも使うようになりました。
舞う
これには文字どおり舞うから「慌ただしく動き回る」という意味もありますが、やはり「終える」と結びつけるのは無理があります。
ちなみに (うわっ!かつての某半国営放送のまちかど情報室のちなみ姉さんみたいだ)
舞うは滑らかに緩やかにくるくる回るイメージで、
踊るは飛び跳ねるイメージです。
しかし合わせて舞踊と言います😄
どっちでもいいんじゃね。
当て字
要するに当て字です。
もともと「しまう」というやまとことばがあった。
古語辞典で「仕舞ふ / 仕舞ひ」を見ると、浄瑠璃、狂言、浮世草子などいずれも室町よりあと、江戸時代にかけての例文しか出てきません。
古事記や万葉集の例文が出てきません。
例文がないから絶対つかっていなかったという証明にはならないけど、そもそも「舞う」は「踊る」という意味で「終わる」という意味はありません。
仕舞 (しまい) が「しまう」の連用形というより、能などで「仕舞」という漢字をつかうようになって「しまう」と混同してこの漢字を「終える」の意味の「しまう」につかいはじめたというのが正しい解釈でしょう。
だれかが夜露死苦と書いたらみんながおもしろがってつかいはじめて、いつの間にか夜露死苦が市民権を得てしまったようなもんです。
知らんけど。
ちなみに「仕舞ふ」は「しもー」と発音します。
現代でも西日本では「〇〇してしもーた」「やってもーた」などと言いますね。
これは方言なのではなく由緒正しい古語の活用と発音です。
おはよー、ありがとーもみんなこの仲間です。
仕
この漢字はよくつかわれますがほとんどが当て字で本来の「仕える (つかえる) 」の意味でつかっている言葉のほうがすくないです。
本来の「仕える」
奉仕。給仕。
「する」の連用形「し」の当て字
仕事。すること。
仕手。する人。
仕方。する方法。やりかた。→仕方がない。
仕様。する方法。やりかた。→仕様がない。だってしょうがないじゃないか😄
意味がふくらんで、機械の構造や内容についてもつかうようになりました。
なんで当て字を使うのか?
だって
し事。し手。し方。し様じゃカッコ悪いじゃないか😄
それにひらがなと漢字だとこれは1つの塊として見えずに分離してしまうからです。
また大昔に遡れば、中国から漢字なる文字がはいってきて、当然ながらはじめはひらがな・カタカナはなかったので万葉仮名のようにすべて漢字で書いていたという経緯があります。
かつて名誉毀損の毀が常用漢字に入れられてなくて
名誉き損と書かれたことがありますが、四字熟語じゃなくてひらがなの「き」で前後の漢字が分離してしまうでしょう。
毀は書けなくても読めますよね。
この不名誉なレッテルを貼られて名誉毀損で訴えた「毀」さんが常用漢字の権利を手にしたのは2010年のことです😄
なんでカタカナを使うのか?
これは分離と逆に癒着・融合してしまうからです。
たとえばこんな文章があったらどうですか?
これからしてがまいます?
ひらがなはひらがな同士全部くっついてしまいます。
これからシテが舞います。
のように書くとシテだけが1つの独立した単語として分離するのです。
もちろん漢字で仕手と書いてもいいです。
舞の文字も読む前に形で「踊る」イメージが浮かびます。
これが漢字のすごいところです。
漢字とカタカナとひらがなの使い分け ~ 漢字かなまじり文
「しまう」と「かたづける」のちがい
しまう
終わりにする。
大事なものをていねいに保管する。
かたづける
邪魔なものをどける😄
親が子どもに言います。
「おもちゃをかたづけなさい!」
この場合はゴミ箱に捨ててもいいのです😄
でも、親はけっしてそんなことはしないでくださいね。
親にとっては邪魔でしかないゴミでも子どもには宝物でとても大切なものです。
ほんとに無慈悲で愚かな親が多いです。
子どもが高校生ぐらいになって、暴れたり、あなたに暴力をふるったとしたらそれはあなたのせいですよ。
子どもは力が弱いからとなめないほうがいいです。
それはかならず自分に返ってきます。
なんでこんな子になったのかしら?
いや、あなたがそうしたんでしょ。
あなたが腕力があるものが偉い、正義だ、と子どもに教育したのですからね。
ちなみに大事は客観的で、大切は主観的で物や人に対する慈しみが込められています。
だから世の親はこう言ってください。
「おもちゃをしまいなさい!」
ゴミ箱じゃなくて、おもちゃ箱やタンスにね。
もしあなたが子どもと子どもの宝物を踏み躙れば、将来あなたは子どもに踏み躙られ捨てられます。
当然の結末。
必然。
不思議でもなんでもない。
因果応報とか作用反作用の法則とかいくらでも言葉はありますわな。
しまる
「しまう」は「終わりにする」という意味から「やめる」という意味になりました。
そこで商売をやめるという意味で「店をしまう」と言います。
連用形で「店じまい」もつかいます。
近年では「墓じまい」なんてえ言葉もありますがお寒うございますな。
まあ、墓は死者のためのものではなく遺族のためのものです。
おじさんは墓は要りません。
鳥葬とか散骨とかでいいんだけど、今の日本では基本的に認められてないでしょう。
ここからはおじさんのかってな想像です。
商売をやめることを「店をしめる」とも言います。
「しまう」と「しまる / しめる」は語源はおなじなのではないかと。
知らんけど。
「開く (あく) 」「開ける (あける) 」「開く (ひらく) 」のちがい ~ やまとことば


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