梵字あれこれ~種字。真言。観音。菩薩

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「梵字」「種字」「真言」

ひげおじさん
わしは梵字を芸術作品として捉えている。気になったものから順に書いていくよ=^^=

このページは宗教的な意味や主張、関係など一切ありません。
あくまで「芸術」として捉えています。

そもそも梵字って何?

仏教とともにインドからサンスクリット語の音を表すのに伝わったブラーフミー系の文字です。

意味はない!?

アルファベットや平仮名、カタカナと一緒で「表音文字」つまり単に「あ、い、う、え、お」のように「音」を表しているだけの文字です。
「表意文字」というのは漢字のように、たとえば「目」「耳」「走」のように文字そのものに意味があるものです。

化石化

日本に伝わり、日本で独自に進化したもので、おそらく他の国では見ないでしょう。
もし見るとすれば日本から逆輸入の形で伝わったものでしょう。

ガラケーの語源となった「ガラパゴス化」といってもいいですね (^^)

種字 (しゅじ)

特定の梵字で、特定の観音さまや菩薩、如来を表します。

上に書いたように本来、文字に意味はないんだけど、見たことのない文字に何か意味を感じてしまったんでしょう。
真言の中に使われている1文字のこともあれば、全然関係ない文字のこともあります。
アルファベットのABCなども知らなければ、漢字の「目」「耳」のように文字に何か意味があると思うでしょう。

だからこれも日本特有のもので、中国やインドで梵字を書いても僧侶でもただの模様にしか見えないと思います。

真言 (しんごん)

それぞれの観音さまや菩薩、如来に決まり文句の言葉があります。
これも意味がわからないので「呪文」めいているけど、ちゃんと意味があります。

まったくわからない外国語の歌は「呪文」のように聞こえますよね。
それと一緒です。

例えばこんな具合。

「ピエンソケウンスウェーニョパレシードノボルベラマス」

魔法のランプから妖精が出てきそうでしょ(^^)
でもこれはスペイン語で、麒麟淡麗のCMに使われている「ボラーレ」という曲の出だしです。
「見た夢はもう戻らないと思う」というような意味です。

知らないということはこういうことです。

興味のない人も聞いたことがあると思う「オンアビラウンケンソワカ」
これもちゃんと意味があります。

参考図書

「梵字必携」児玉義隆 (こだまぎりゅう) 著。第一印刷出版株式会社

「梵字手帖」徳山暉純 著。木耳社

大日如来 (だいにちにょらい) Vairocana

胎蔵界と金剛界があります。

胎蔵界 (たいぞうかい)

種字 「a (ア) 」

āṃḥ (アーンク)

真言

Namaḥ samanta-buddhānāṃ a vi ra hūṃ khaṃ.

ナウマク サマンダ ボダナン ア ビ ラ ウン ケン

あまねき諸仏に帰命したてまつる。ア・ヴィ・ラ・フーン・カハン。

超マニアック梵字講座

āṃḥ (アーンク)
大日如来 (胎蔵界。五点具足阿字。荘厳体)

もともとの “a”「阿字 (あじ) 」の異体字に「長阿点 (修行点) 」をつけて「ā (アー) 」
上に●や◆ (空点、菩提点) をつけて「āṃ (アーン) 」
右に2つの縦並びの点 (涅槃点) をつけて「āṃḥ (アーンク) 」

上の●の下の弓は「仰月点 (ぎょうがってん) 」といい、ただの飾りです。
合わせて「荘厳点」といいます。

「装飾点」といってもいいでしょう。

金剛界 (こんごうかい)

種字「vaṃ (バン) 」

真言

Oṃ vajra-dhātu vaṃ.

オン バザラ ダト バン。

オン。金剛界 (の主尊) よ。ヴァン。

不動明王 (ふどうみょうおう) Acala, Acala-nātha

種字 「hāṃ (カン、カーン)」

hāṃ+māṃ 流れカンマン

真言

Namaḥ samanta-vajrāṇāṃ hāṃ.

ナウマク サマンダ バザラダン カン

あまねき金剛尊に帰命したてまつる。ハーン。

地蔵菩薩  (お地蔵さん) Kṣiti-garbha

hahaha カカカ

種字「ha (カ) 」

さっちゃん
なんか歩き出しそう。ティラノサウルスっぽい感じもするわ=^^=

真言

Oṃ ha ha ha vismaye svāhā.

おん かかか びさんまえい そわか

「おん」は「帰依します (すべてをあなたに委ねます) 」
「かかか」はなんと「笑い声」です(^^)
「びさんまえい」は「稀有なるもの」
「そわか」は「成就」。「叶えたまえ」といったところでしょうか。

さらに超超マニアック日本語講座

むかしの日本には「h (ハ行) 」の音がありませんでした。
なんと「p (パ行) 」だったのです!
そこで中国から漢字とともにはいってきた「h音」は発音できないので「k音 (カ行) 」に置き換えられました。

やまとことば~ハ行転呼音。パピプペポだった!?

薬師如来  (やくしにょらい) Bhaiṣajya-guru

種字「bhai (バイ) 」

中天音がバイ。
南天音がベイ (ベー) 。

vai (多聞天、毘沙門天) もバイ、ベイなので区別するためにbhaiのほうは「バイ」、vaiのほうは「ベイ」と言い慣わしているようです。

さっちゃん
なんか生きものみたい(^^)

真言

Oṃ huru huru caṇḍāli mātaṅgi svāhā.

※ mātaṅgiのaとgの間には「n」の上に「.」がついた文字がはいります。環境によっては表示されないかもしれません(^_^;)

オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ

オン。取り去りたまえ。取り去りたまえ。チャンダーリーよ。マータンギーよ。スヴァーハー。

チャンダーリー、マータンギーはインドの階級制度の最下層。
シュードラ (隷民) よりさらに下。
「その人たちの願いも叶えてください」という意味です。

十一面観音 (じゅういちめんかんのん) Ekādaśa-mukha

種字「ka (キャ。カ) 」

中天音が「キャ」
南天音が「カ」

真言

① Oṃ lokeśvara (rāja) hrīḥ.

オン ロケイジンバラ キリク  (ソワカ) 

オン。世自在 (王) 尊よ。フリーヒ。

② Oṃ mahākāruṇika svāhā

オン マカ キャロニキャ ソワカ

オン。大悲を持てるものよ。スヴァーハー。

「オン」は「あなたに帰依します (すべてを委ねます) 」
「マハ」は摩訶不思議とか、マハラジャ (大王) というように、「大きい」という意味です。
「ソワカ」は「成就」「叶えたまえ」という結びの決まり文句です。

釈迦如来 (しゃかにょらい) Śākya-muni, Śākya-buddha

漢字で書くと、「釈迦牟尼 (しゃかむに) 」「釈迦仏陀 (しゃかぶっだ) 」
ゴータマ・シッダッタ。
お釈迦さま、ブッダのことです。

ちなみにお釈迦さま、ブッダはシャカ国の王子さまで、れっきとした人間です!

ブッダについてはこちら。王子から聖人に (ブッダの生涯)~ブッダのつぶやき

こちらは梵字の「bhaḥ (バク) 」

種字「bhaḥ (バク) 」

真言

Namaḥ samanta-buddhānāṃ bhaḥ.

ナウマク サマンダ ボダナン バク

あまねき 諸仏に帰命したてまつる。バハ。

聖観世音菩薩 (しょうかんぜおんぼさつ) Ārya-Avalokiteśvara

「正」観音 (しょうかんのん) とも書きます。

聖観音が基本形で、33の姿に变化します。

観音 (かんのん) は観世音 (かんぜおん) の省略形です。
菩薩 (ぼさつ) も菩提薩埵 (ぼだいさった) の省略です✌
観音菩薩 (かんのんぼさつ) なんて超省略もいいところですね(^^)

パーソナルコンピュータをパソコンというようなのは、大昔からの日本のお家芸なんですね=^^=

超マニアック・コラム

「観自在」と「観世音」があるのはなぜ?

avalokiteśvaraとavalokitasvara

玄奘 (げんじょう) はavalokita (観察された) +īśvara (自在者) の合成語として「観自在」を当てました。

しかし古いサンスクリットの経典にはavalokitasvaraとなっており鳩摩羅什 (くまらじゅう) はavalokita (観察された) +svara (音・声) の合成語と捉え「観世音」と訳しました。

玄奘は今までの漢訳はまちがっているとして「旧訳 (くやく) 」と呼び、自分が訳したものが正しいとして「新訳」と呼びました。

ちなみに西遊記に出てくる「三蔵法師」とは経蔵・律蔵・論蔵の三蔵に精通した僧侶のことですが、玄奘の代名詞のようになっています。

 (ウィキペディアより抜粋、加筆)

さっちゃん
観音さまでいいわ(^^)

種字「sa (サ) 」

sa サ 聖観音 (正観音)

真言

Oṃ ārolik svāhā.

オン アロリキャ ソワカ

「オン」あなたに帰依します。
「アロリキャ」蓮華部尊すなわち観音。
「ソワカ」成就。叶えたまえ。

線香台

船の舵輪?

法輪 (ダルマ・チャクラ)

さっちゃん
ダルマちゃん!?
ひげおじさん
ダルマさんは達磨大師 (だるまだいし) から来てるんじゃな(^^)

サンスクリット語で、dharma-cakra (ダルマ・チャクラ)
ダルマは「法」とか「教え」
チャクラは「輪」、または「円形の武器」
合わせて「法輪」と訳されます。

とくにブッダの説いた「四諦八正道」をさします。
それで「車輪」に8本の「輻 (や。自転車のスポークみたいなもの) 」がついてるんですね。

人に教えを説くことを「転法輪 (てんぽうりん) 」といい、はじめてブッダが行った説法を「初転法輪 (しょてんぽうりん) 」といいます。

dharmaはパーリ語ではdhamma (ダンマ) になり、ダンマ・パダ (真理の言葉) では「言葉」と訳されています。

 (ウィキペディアより抜粋、加筆)

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