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やってみよう!
用意するもの
-
紙と鉛筆だけ! (書けるものならなんでもOK! 学校の黒板でもいいよ! )
- 紙に自分のたんじょうびを書いてね。 (例:19851024)
- その数字をバラバラにして、じゅんばんをいれかえて数字をつくって。「1」が2コあったら2コつかうように。 (例:51149208)
- 大きいほうから小さいほうを引いて。 (例:51149208-19851024=31298184)
- ひき算した答えから「0」以外の数字をひとつ数字をえらんで○をつけてね。 (例:2)
- えらんだ数字をぬかして、のこりの数字をひとつずつゆっくり読んで。 (例:3、1、9、8、1、8、4)
- あなたがえらんだ数字は「2」ですね!
② 数字はたんじょうびでなくてもいいよ。家族やともだちだと、たんじょうびを知ってるから、てきとうな数をつくってもらったほうがいいかも。あまり大きな数字だと計算をまちがえてもいけないので5~10けたくらいにしておこう!
③ ひき算をまちがえたらこの手品はおわりなので、電卓をつかってもらってもいいよ!
④ あいては5.の、のこりの数字を読むときいがいは、いっさい数字をいわないよ!
あなたがやること
- あいてが読み上げる数字を、たし算します。 (例:3+1+9+8+1+8+4=34)
- この数字 (ここでは34) よりちょっとだけ大きい、九九の9のだんの数字 (9×4=36) からこの数字 (34) をひき算します。
- 36-34=2。2があいてがえらんだ数字です。
ちょっとわかりにくいですね。じつは、とっておきの方法があるんです。
- 「9」はたし算しなくていいんです。「9」=「0」と思いましょう。
- 前からじゅんにたし算していって、2けたになったら、その数字をまた分解して、たし算してしまいます。
- あいてが「3、1」といったら、あたまの中で「3+1=4」とたし算します。
- つぎに「9」といったら、「0」と同じなのでたし算しないでほっときます。
- つぎに「8」といったら、さっきの「4」に、この「8」をたします。「4+8=12」
- ここですかさず「12」を「1」と「2」に分けて、「1+2=3」とたし算してしまいます。
- 同じように、「3+1=4」
- 「4+8=12」ここでも、「12」を「1」と「2」に分けて、「1+2=3」とします。
- さいごに「3+4=7」になりました。
- たし算した数字を「9」から引くとあいてがえらんだ数字になります。
- ここでは「9-7=2」ですね!
だから、数字はひとつずつゆっくり読んでもらわないとダメなんだ。
あいてが「3」といったら、自分も「3ね」とかいいながら時間をかせぐといいよ!
解説「九去法」
適当な数字をいれかえて数字をつくって、引き算すると
かならず「9の倍数」になります!
たとえば「825」という数字を考えてみましょう。
「825」をいれかえて、「258」という数字をつくったとします。
825-258=567ですね。
上でやったように、たし算していくと、
5+6=11→1+1=2
2+7=9で、「9」になりました。
どんな数字でやってもかならず「9」になります。
なんで?
825というのは、8×100+2×10+5 です。
258は、2×100+5×10+8 です。
つまり、825-258=(8×100+2×10+5)-(2×100+5×10+8) です。
これを「2」「5」「8」でまとめると、
8(100-1)-2(100-10)-5(10-1)
=8×99-2×90-5×9
=9(8×11-2×10-5)
( )の中がなんでも「9」の倍数になりますね。
これは数学的な証明ではありません(^_^;)
ただ、桁が増えていっても、
1000-1=999
10000-1=9999
……
1000-10=990
1000-100=900
……
となるので「9」の倍数になることは間違いなさそうです。
ところで「九去法」って何?
上でやったように、数字を一桁ずつバラバラにして足していったものを「数字根」といいます。
そして、この「数字根」が「9」になると、その数字は「9」の倍数で、「9」で割りきれるのです。
足し算するときに、「9」は「0」と同じと考えて、「ほっとく」「無視する」「足さない」ということで
「九去法」といいます。
上の手品で「0」以外の数字を選んでもらうのは、「9」と「0」の区別ができないからです。
「数字根」は「9」で割ったときの「余り」を表しています。
たとえば「258」の「数字根」 (2+5+8=15→1+5=6) は「6」です。
258÷9=28あまり「6」になりますね。計算してみてください。
なぜ「数字根」が「9」 (=「0」) だと「9」で割り切れるの?
たとえば「738」という数字を考えてみましょう。
7+3+8=18→1+8=9 ですね。
738=7×100+3×10+8 です。
7×100+3×10+8
=7(99+1)+3(9+1)+8
=7×99+7+3×9+3+8
=(7×99+3×9)+(7+3+8)
=9(7×11+3)+(7+3+8)
前の方の「9」がついてる数字は「9」で割り切れるので、問題はうしろの「一桁の数字の和」 (ここでは、7+3+8) です。
これが、「9」で割ったときの、「余り」で、これが「9」の倍数なら「9」で割りきれるわけですね。
ちなみに数学的な証明ではありません(^_^;)
「数字根」「何で割りきれるか」いろいろ
ほかにも何の倍数か (何で割りきれるか) わかるものがあります。
数字根が「3」の倍数なら「3」で割りきれる。
たとえば「258」なら 2+5+8=15→1+5=6 なので「3」で割りきれます。
「259」なら、2+5+9=16→1+6=7 なので「3」で割ると、「1」余ります。
数字根が「3」の倍数で、「偶数」なら「6」で割りきれる。
2×3=6 なのでこうなりますね。
下3桁が「4」で割りきれれば、その数字は「4」で割りきれる。
「100」は「4」で割りきれるので。
下4桁が「8」で割りきれれば、その数字は「8」で割りきれる。
「1000」は「8」で割りきれるので。
1の位が、「0」か「5」なら「5」で割りきれる。
九九の「5」の段、いってみましょう。
九九の「9」の段。一の位と、十の位を足すと「9」になる。
9、18、27…72、81。
3桁の同じ数のくりかえしは「7」で割りきれる。
「358358」のような数字。
358358=358×1001
1001=7×11×13
つまり、「11」「13」でも割りきれます。
あまり使うことないと思うけど(^^)
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