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「身長」「背の順」
おじさんの願いごとはいつも「背が高くなりますように」だった(^^)
おじさんは小、中、高校と、「前ならえ」は「腰に手を当てる」かかりでした(^^)
要するに「先頭」ということです。
つまり、クラスで「いちばん小さい」ということです。
なぜ高校までかというと、大学では「背の順」に並ぶことがなかったからです。
よくて前から3番め。
それもちゃんと身長を測るわけではなく、見た目で「おまえのほうが大きいよ」「おまえのほうが小さいよ」と誰が1番でも変わりはないというレベル。
今でも「背の順」に並ばせるのでしょうか?
たしかに大勢、人が集まるときは、背の低い人が前の方がいいです。
イベントや、映画館など、前に背の高い人がいるとぜんぜん見えないですからね。
コンプレックスになる。
でも、「能力」ではなく、たんに「身長」で「並べる」ということで、いつも劣等感を感じていました。
大きいことはいいことだ?
そんなCMのキャッチコピーもありましたね。
走ればいつもビリっかす!
身長だけでは決まらないけど、やはり体が小さければ走るのも遅いし、力もないし、体育はいくら頑張っても下の方でした。
小さくて軽いとそれだけで不利
適材適所といいますか、背の高い人、体の大きい人と、球技とか、相撲、柔道のような体重勝負の競技で戦っても勝ち目はありません。
相撲もしかり。
たまに小さい力士が活躍すると、おじさんとしてはとてもうれしいけど、やはり横綱にはなれません。
「小さい割には」という枕詞がつきます。
柔道や空手、ボクシングなんか「体重別」になってる時点で、「体重」が勝負の大半を決めると言っているようなもんです。
じっさいそうなので。
「柔よく剛を制す」なんていうけど、それなら体重別にする必要はありませんものね。
たまに小さい選手がバスケットボールで活躍することもあるけど、ごくたまにです。
圧倒的にバスケットボールの選手は背が高い。
これは「必須条件」といってもいいでしょう。
バレーボールをやると背が伸びる?
こんな都市伝説にだまされて、中学のときにバレーボール部に入りました。
結果は?
もちろん伸びませんでした!
当たり前(^^)
バレーボールをやると背が伸びるのではなく、背の高い人が活躍するんです(^^)
牛乳を飲むと背が伸びる?
伸びません!
50年以上牛乳を飲み続けてきたおじさんが断言します。
もし伸びても、牛乳のせいではなく、あなたの遺伝子のせいです。
あなたは牛乳を飲まなくても伸びる運命だったのです。
飲むのは悪いことではないけど、伸びる目的ならやめましょう(^^)
それから牛乳が体にいいというのもあまり当てにはなりません。
日本人はもちろん昔 (といってもそんな昔でもない昔) 、牛乳を飲む習慣はありませんでした。
そもそも牛肉もめったに食べることはなかったでしょう。
農耕用の牛で、死んだときに食べたかもしれないけど。
牛乳はたしかに栄養はあるかもしれないけど、そもそも人間のものではないし、固形物が食べられない赤ちゃんのためのものです。
色んなものが食べられる大人には、飲んでもいいけど、別に飲まなくてもいいもの。
小さくて軽いといいこともある!
良い例が、「競馬の騎手」ですね。
これはできるだけ馬が走るのを邪魔しないほうがいいからです。
だったら人が乗らないで馬だけ走らせれば? という気もしますが(^^)
おじさんは相撲をとっても持ち上げられたらおしまいだし、体当りすれば自分のほうが跳ね返されるということはよくわかっていました。
高校のときに体育で柔道があったけど相撲の延長でやはり技以前に相手に揺さぶられたり、持ち上げられたら敵いませんでした。
小さい人が大きい人を投げられるのは、超一流の小さい人が、素人の大きい人を投げるときだけです。
そんなおじさんに転機が訪れました。
高校の体育で「器械体操」の授業があり、その一つに「吊り輪」がありました。
もちろんおじさんも生まれて初めての体験でした。
みんなぶら下がるばかりで誰も吊り輪の上に上がることができません。
ところがおじさんだけできてしまったんです。
体育の授業で生まれて初めての「優越感」!
そして生まれて初めて、体育の成績で10点満点で10点をもらった!
体が小さくて軽いと有利なものに、「鉄棒」もありますね。
逆上がりとか、前回り、後ろ回りとかは得意でした。
個人競技ならけっこういける!
サッカーのように大勢でボールを取り合うような競技は小さい人は不利です。
走る速さも大きく影響します。
ヘディング勝負ではジャンプ力もさることながら、圧倒的に背の高い人が有利。
バレーボールのようにいかに高いネットの上に出られるかで差が出る競技も不利です。
テニスではけっこう活躍できました。
これも走る速さは必要ですが、どちらかというと瞬発力です。
体重が大きい人ほど急には動きにくいんです。
球が打ち返される前に戻ってくるコースを予想する能力も必要になります。
戻ってくるのを見てから走ったら間に合わないからです。
上手い人なら自分がいないところに打つだろうとか、相手の姿勢とか、相手の目線とか、ラケットの面とか。
もちろん「裏をかく」ということもあるけど。
あと、モータースポーツですね。
車とかバイクとか、車やバイクが力を持っているので、あとはコントロールする人間の「腕」次第です。
バイクは腕力も必要だけど、コントロールする能力が大きく影響します。
飛行機のアクロバットもそうですね。
アクロバットでは大きなG (重力加速度) がかかるので、背が低いほうが有利なんです。
宙返りや、急旋回をしたときに、背が低い人のほうが心臓から脳までの距離が短く、足や他の体の部分に血が行かなくてすむので、「ブラックアウト」しにくいです。
「大男。総身に知恵が回りかね」という諺があります。
「知恵」ではなく、「血」が回りにくいんです。
アクロバットの訓練で、インストラクターのほうが「失神」してたことがあります(^^)
怖いですね(^_^;)
でも、ブラックアウトしてもGがなくなれば、ふつうはすぐもとに戻るので問題ありません。
そのまま帰ってこないと問題ですが…
でもやっぱり「背の順」に並ばせるのはやめましょう!
先生はそのつもりはないかもしれないけど、「身長」という自分ではどうにもならないもので「順位」をつけられるのは、子供心に傷つきます。
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