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「フランス旅行」「バス」「タダ乗り」「エッフェル塔」
エッフェル塔
フランスといえばこれですね。
期待していったんだけど正直、ちょっと期待はずれ。
あまりきれいではありませんでした。
灰色に塗られていてチョー地味でした。
赤白の東京タワーのほうがきれいです。
高さは324mなので東京タワーとほぼおなじですが。
公園
海外に行くとどこでもそうですが、曜日とか、シーズンとか関係なくいつでも人であふれています。
日本では、土日祭日、盆正月にGW以外だと人がいません。
平日に観光地に行くとガランとしてて、なんか自分が怠け者のように見えてしまいます。
平日の公園にいるのは、母親と子どもだけ。
男が1人でいると変に思われます。
ていうか自分以外いないし。
いれば「プータロー」と思われるでしょう。
いや、ママたちの目が「変質者」と言ってるのではないかとさえ感じられ、居たたまれなくなりその場を離れます💦
最近でこそ、サービス業や夜勤も増えて、平日の昼間でも男の人を見かけるようになりましたが。
その点、ヨーロッパは平日の昼間の公園でも人が大勢いて気楽です。
老若男女、肌の色を問わず、様々な人がいます。
自分がそこにいることにまったく抵抗を感じません。
ジョギングする人、なんか柔道着のようなものを着て武道の練習をしている人、楽器の練習をしている人、ただベンチに座ってる人、芝生に寝っ転がって日光浴してる人など、ありとあらゆる人がいるので、おじさんなんかチョー地味なほうで景色に埋没してしまいます。
自分を意識しなくていいです。
行列
エッフェル塔の前には行列ができていました。
たぶんエッフェル塔に登るための行列なんだけど案内板が出てるわけではないし、エッフェル塔からかなり離れているので、確認しようと並んでいる人に尋ねると、日本人特有といわれている「鼻の前で手を振る」仕草をします。
日本人だけじゃないんですよ。
かれらも言葉がわかりません。
そして、だいたい観光地にいて並んでいる人や、カフェにいる人は、ほぼ100%「外国人」です。
外国人というのは現地人ではないという意味です。
かりにおじさんが流暢なフランス語をしゃべれたとしても、観光客にはまったく通じません。
リュックを背負って、テンガロンハットをかぶってる乞食はいないでしょう。
こういうときは1人に聞いてめげてはいけません。
この人がダメならすぐつぎの人に聞く。
どうやらエッフェル塔への行列のようです。
1時間くらい並びました。
中にはいると東京タワーとおなじようにエレベータで上がれます。
上からの景色は記憶にないので、大した景色ではなかったのでしょう。
パリの駅に行く
つぎはアルルに行くことにしていたのでパリ駅にバスで行くことにしました。
ちかくにバス停があったんだけどパリ駅には行きません。
路線図を見ていると、パリ行きはべつのところにあるようです。
すると、バスがやってきました。
これは聞くしかない。
こういうときは「聞く」のではなく「言う」んです。
「パリ駅に行きますか?」などと聞いてはいけません。
もしそのように質問すれば相手は「行かないよ」といって話は終わります。
正解は
「パリ駅に行きたい!」といいます。
そうすれば、そのバスはパリ駅に行かなくても、
「それなら、この先の〇〇番のバス停で待ってればいいよ」と教えてくれるでしょう。
ただで乗せてくれたバスの運転手さん
しかし、想像の斜め上を行く返答が!
「乗りなさい」
「えっ?でも、このバスはパリ駅に行かないでしょ?」
「いいから乗りなさい」
おじさんは誘拐されるのでしょうか?
狐につままれたような気分で運転席のすぐ後ろに座りました。
相変わらず路線図を見たり、外を見たりしながら、
「はたしてパリ駅に行けるのか?」
と疑問に思いながら。
まあ、バスだから人気のないところに連れてかれて、あんなことこんなことされたりしないよなとくだらないことを妄想しつつ。
しばらくして、あるバス停に着くと運転手がいいました。
「あそこに32番のバス停が見えるだろ。あれに乗ればパリ駅に行くよ」
ああ、ここで乗り換えれば行けるのか!
なるほど!
そして、お金を払おうとするとさらに驚くべき言葉が!
「いらないよ」
「えっ…」
「お金は要らないよ」
「でも…」
「いいから、いいから」
ほかの乗客もいるのであまりそこで話してるとかえって迷惑になってしまいます。
なんだかわからないけどお礼を言って降りました。
バスが動き出すと、運転席から顔を出してまた「32番だぞ!」と指差しながら走り去っていきました。
日本ではぜったいありえへん!
じっさいそんな経験ないし。
美談か始末書か
たぶんおじさんが「こんな親切な運転手さんがいました」とネットに上げたら、美談ではなく、勝手な行動、会社の利益を損害する行為として罰せられるでしょう。
ああ、つまらない日本。
犬を助けた自衛隊員が叩かれたこともあるしね。
それが海外の話だと美談として語られる。
目を覚ませ!
日本人よ!
シルバーシート
そうそう。おじさんが驚いたことがあります。
なんとバスにはシルバーシートがあったんです!
そもそも年寄りや弱者を守る文化があるならこんなもの存在しません。
ないから強制的につくるんです。
じっさい、ヨーロッパに行って驚いたのはヨーロッパ人の
「自分さえよければいい」
「やったもん勝ち」
という文化です。
おじさんには現地人なのか観光客なのか区別できないけど、少なくとも白人です。
バス停では一応並んでるんだけど、バスが来ると、順番なんか関係なく我先に乗りこみます。
当然、年寄りや子どもは押しやられます。
年寄りが立っていてもだれも譲りません。
これってアジア人の専売特許じゃなかったっけ?
いや、それは勝手な思いこみ。
というかメディアに騙されてたんだね。
でも、日本とちがうのは「自分の判断で行動する」ことができるということです。
ただで乗せてくれた運転手さんのように。