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「金毘羅院」「こんぴら」
真言宗 金毘羅尊流 総本山 金毘羅院 宗務本庁
所在地
岡山県新見市大佐田治部 (おおさたじべ) 1598
入口
鐘撞堂
本堂
扁額を見ると「法花山」とあります。
お不動さん
金毘羅大権現は不動明王を本地仏にしたので、お不動さんが石段の下にも立っています。
「こんぴらさん」についてはあとで述べます。
四国霊場八十八カ所巡り
釈迦如来 1番
寝釈迦 (ねじゃか) 9番
といっても昼寝してるわけではありません。
遊行の末、80歳で食あたりでお亡くなりになってしまいます。
頭北面西右脇臥 (ずほくめんさいうきょうが) といって、
このとき頭を北に向けていたので「北枕」は縁起が悪いといわれますが、日射しの強いインドのこと、太陽を避けるとこの向きで横になるのがむしろ自然なのではないでしょうか?
アジアでは珍しくない姿勢ですが、日本ではあまり見かけません。
昼寝してると思う人が多いからですかね=^^=
今まで見た寝釈迦でいちばん大きかったのが群馬県の袈裟丸山で見たものです。
お釈迦さま (ブッダ) の超かいつまんだ話はこちら↓
大通智勝佛 (だいつうちしょうぶつ) 55番
大通智勝如来とも。
はじめて見ました。
お釈迦さまに「法華経」を教えた如来とのことです。
真言宗ですが、かなりいろいろと入り混じっています。
蓮の上に丸いものが。
これもはじめて見ました。
聖観世音菩薩 (しょうかんぜおんぼさつ) 87番
「正観音」とも書きます。
ここまで来て88番が見つからなかったので。
薬師如来 88番
この方だけ、入口に近いほうにいらっしゃいました=^^=
ぽっくりさん
こんぴら
とても複雑難解なので、くわしいことは各自お調べください🙇
以下、ウィキペディアから引用、加筆したものです。
金刀比羅宮 (ことひらぐう)
香川県仲多度郡琴平町にある「神社」
なので「宮」と呼ばれています。
「金刀比羅」と「琴平」は文字がちがうけど、もとはおなじ「ことひら」だと思われます。
漢字はあとからはいってきたものなので、表記がたくさんあります。
地名と神社、寺の表記がちがうことは珍しくありません。
というより、そのほうが多いかも。
金毘羅大権現
「こんぴら」の語源は宮比羅 (くびら) または、劫賓那(こうひんな、カッピナ) 。
宮比羅と十二神将
宮比羅は薬師如来を守る十二神将の筆頭です。
十二神将についてはのちほど。
宮比羅の本地仏は弥勒菩薩。
権現
「権」仮の、「現」姿。
仏教を日本に導入するにあたって、日本人がいきなり異国の神さまを受け入れるのは心理的に抵抗があるので、日本の神さまは「仏さま」の「仮の姿」なんだよということにしました。
いわゆる「本地垂迹説」です。
歴史で習ったけど、当時おじさんは歴史が大嫌いだったし、まったく意味がわかりませんでした💦
「宮」から「院 (寺) 」に
神仏習合で、「金刀比羅宮」から「真言宗の象頭山松尾寺金光院」に変わりました。
祀られているのは、上記の金毘羅大権現です。
神仏習合
神仏習合の結果として、神宮寺、別当寺など神社と寺が同居するものがあります。
ふたたび神社に
明治の神仏分離で、ふたたび別表神社になります。
祭神
古くは大物主神 (おおものぬしのかみ)
大物主神は大国主神の和魂 (にきたま、にきみたま)
和魂は神さまの1つの側面を表します。
いまは金刀比羅大神
そして、厳魂彦命
しかし、神社庁と揉める
別表神社は神社本庁が包括している神社ですが、令和元年の天皇即位に際して何やら揉めて2020年、神社庁と縁を切ったようです。
現在は、宗教法人 金刀比羅本教
護法善神 (ごほうぜんじん)
仏法、仏教徒を守る天部の神様。
ゴーサマ
岡山県の両山寺では「ゴーサマ」といって、「護法善神」が「護法実 (ごほうざね) 」に乗り移って境内を駆け回ります。
つかまると死ぬという噂がありますが、おそらく神儀を邪魔しないようにそのような話を流布しているのではないかと思います。
一度だけ行ったことがありますが、予想していたようなオドロオドロしいものではありませんでした。
ゴーサマにちょっかいを出したりしなければ大丈夫です。
ゴーサマ ~ 二上山蓮華院両山寺 (岡山県美咲町)
十二神将
十二神将も護法善神にふくまれます。
木山寺の御本尊は牛頭天王→薬師如来なので十二神将がついているんですね。
八大龍王
法華宗では八大龍王など。
岡山県南部では日蓮宗が多いので、神社でも「南無妙法蓮華経」が見られます。
八大龍王が祀られているところ
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