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「軽トラ」「ミラー」「欠陥」
軽トラのミラー ~ すぐ壊れる

おじさんは軽トラを持っていませんが、会社や人の軽トラは多かれ少なかれミラーの付け根がこのように割れています。
ぶつけて割れたなら相当な衝撃なので、ミラーのガラスのほうが割れそうです。
設計 (構造) がおかしい
プラスチック!?
人の関節のように丸い玉に筒を被せたようになっています。
それがプラスチックとプラスチックです。
バイクのミラーも角度を調整できるようにおなじような構造になっていますが、もっとしっかり作られています。
バイクのミラーでこのように壊れているものを見たことがありません。
壊れるとしたら転倒してミラーを地面に叩きつけたときくらい。
いやオフロードバイクに乗ってるとしょっちゅう倒してミラーが曲がるけど、まず割れたり折れたりしません。
傷はつくけど元にもどります。
可動範囲がとても狭くて調整範囲もおかしい
サイドミラーは後ろを見るためのものなのでとうぜん乗った人は角度を調整します。
手動です。
横に回す分には問題ないけど、上下方向 (前後の傾き) がほとんど動きません。
動かせません。
このとき多くの人がムリヤリ上に向けたり、あるいは下に向けたりして割ってしまうんじゃないでしょうか?
もちろんその1回でここまで割れるわけではありません。
ヒビがはいるくらいでしょう。
バイクのミラーはもっと自由に動かせてしかも固定できます。
軽トラのミラーは走ってると風や振動でミラーの向きが変わってしまいます。
普通車ならどこかにぶつけないかぎりミラーの付け根が割れることなんかありません。
コスト削減?
世の中なんでもコスト削減といえばまわりは「ははあ!」といってひれ伏す風潮にありますが、あくまで機能や強度を満たした上での話です。
もっとしっかりしたものは作れるはずですが、こんなオモチャみたいなミラーが大昔からまかり通っていて今も当然のごとくつかわれていることが信じられません。
プラスチックは紫外線に弱いです。
衝撃を与えなくても経年劣化でひび割れてきます。
でも車は外で太陽や風雨にさらされるものです。
プラスチックにも種類がいろいろあります。
これもバイクを引き合いに出せば、バイクのプラスチック部品は何十年つかっていてもこのように割れたりしません。
ヒビは進行する
これは物理的に避けられないことで、ひとたびヒビがはいるとそれは留まるところを知らずどんどん進んでいきます。
応力が集中するからですね。

これはバイクのリアフェンダーですが40年くらい前のものなので致し方ありません。
ヒビを放っておくと振動でどんどん裂けていきます。
軽トラは悪路でつかうことが多く、サスも良くないのでなおさら振動が大きいです。
中には狭い藪の中でミラーをぶつける人もいるかもしれません。
軽トラをつかう環境を考えるべし
軽トラで舗装された高速道路をまっすぐ走るだけということはありません。
ふつうの車より振動や衝撃にさらされることを考えて材料を選び、構造を考えて設計して製作するべきです。
軽といっても、いちおうトラックですよ。
ミラーの構造や強度をすこし上げたからといって何万円も値段が上がるはずがありません。
あおりのゴムが剥がれる


これも小学生の夏休みの工作レベルです。
接着剤でつけてるだけ。
年とともにかならず剥がれます。
当て板をして、ボルトで止めるなどの細工をすべきです。
設計者は軽トラに乗ったことがない?
ほかにもおかしなところがたくさんあります。
座席のレバーに長靴が引っかかる

そもそも長靴をはいていなくても座席のへりよりレバーが飛び出していることが信じられません。
危ないではないですか。
シートの下や横に配置して必要なときだけ手が触れるようにすべきです。
なんでこんなに飛び出しているんでしょう?
極端な話、これで車検が通るんでしょうか?
これもふつうの乗用車ならありえません。
高さと出っ張りのせいで長靴をはいていると降りるときに「かならず」引っかかります。
クラッチ操作でも引っかかります。
長靴をはいて運転したらいけないとかいう問題ではありません。
出っ張っていることが問題です。
燃料給油口のオープナーの場所がめちゃくちゃわかりにくい!

これは見えるように写真を撮ったから見えているので、座っているとマークはシートの下で見えません。
前から覗きこむと側面しか見えないので上を向いていてシートの下に隠れているマークは見えません。
車から降りて運転席のまわりをなめるように見回しても見当たりません。
けっきょくマニュアルを引っ張り出して探すのに10分くらいかかりました
マークはレバーそのものか、そのすぐ横につけるべきです。
死角が大きい

とくに気になるのが右後方の死角です。
発進するときに右後方を確認するのはとうぜんですがなぜか見にくいんです。
というか、まったく見えません。
なぜかと思ったらこの部分がとても幅を取っているんです。
これも強度の問題ではなくて設計の問題です。
窓を開けて顔を外に出さないと後方確認ができません。
運転席の強度を保つためならこの縦鋼は運転席の外 (荷台部分) に出せばいい。
それによって多少、荷物の積み下ろしに邪魔になったとしても運転の邪魔になるよりはいいです。


ついに脱落!2022年3月13日

いちおう金属の芯棒があります。

でも相手がプラスチックじゃプラスチックが割れますよね。

最終的には路面の振動で脱落しました。
