ペットボトルでかんたんに「じょうろ」をつくろう!

「じょうろ」「ペットボトル」

用意するもの

  • ペットボトル。2リットルくらいの。できればフタが大きいほうがたくさん水が出るよ!
  • 電動ドリル。なければキリや、ドライバーセットにはいってる千枚どおしのようなものでもいいよ。
  • キリ。太さ3~4ミリ。

⏰ 目安時間。3分!

さっちゃん
穴あけは、おとなの人にやってもらってね!

つくってみよう!

ペットボトルに「フタをしたまま」ドリルで穴をあけます。
穴の数や大きさは適当です!
水を出してみて、水が細いなとおもったら、もうすこし太いキリで空けなおしましょう。

フタに穴あけ

フタをはずして、ちょくせつ手で持つとあぶないからね!
本体は足ではさみましょう。
手で持ってると滑ったときに手を突き刺してしまうおそれがあります!
もちろん足だからいいということもありません。

じゅうぶん気をつけてやってくださいね!

本体の首筋あたりに「空気穴 (くうきあな) 」をあけます。
これがないと水が出にくいです。

空気穴。横に

本体はフタよりかたいし、丸くなってるので滑りやすいです。
よりいっそう、気をつけてくださいね!

水を入れてフタをするだけ! (13秒)

ひげおじさん
穴の大きさや、数をかえてみてね! これも実験じゃ!
さっちゃん
「空気穴」がないとなぜ水が出ないのか、おとなの人といっしょに考えてみてね。
クマ
ほかにも「空気穴」が空いている身のまわりのものをさがしてみてね!

プラスチックは紫外線 (太陽の光) に弱い!

プラスチック製のじょうろは、外に置いとくと1年くらいでボロボロになります。
プラスチックは紫外線 (しがいせん) で分解されていくんですね。

とくに、ポリプロピレンのほうが、ポリエチレンよりもろくて、バラバラになってしまいます。

だからほんとは日の当たらないところにしまっといたほうがいいんだけど、外で使うものだから一々しまうの、めんどうですよね。
できれば、ちょっと日かげに置いとくとか、上に日除けをかけてあげたほうが長持ちします。

プラスチックの種類

最近はリサイクルのために材質が書いてあります。

PE (ポリエチレン)

いわゆるビニール袋 (ほんとはビニールじゃないのにこう呼ばれます。おじさんの住む地域ではナイロン袋と呼ばれています(^_^;)) や、弁当箱のフタなんか使われる「やわらかい」プラスチックです。
手でフニャフニャと曲がります。
熱に弱いので100℃の熱湯をかけると変形してしまいます。
耐熱温度が70℃くらいなので食洗機に入れても変形するおそれがあります。

poly- (ポリ) とは、「たくさん」という意味です。
ethylene (エチレン) がたくさんつながってできているので、「ポリ・エチレン」と呼ばれます。
エチレンはC (炭素) が2コくっついてできています。

フニャフニャだけど長持ちしなます。

PP (ポリプロピレン)

弁当箱の本体のほうに使われる「かたい」プラスチックです。
耐熱温度は140℃くらいあるので熱湯を入れたり、かけたりしても大丈夫です。

「かたい」んだけど「もろい」です。
ベランダなどに置いとくと、1年くらいで「卵のカラ」のようにパリパリっと割れてしまいます。

外に置くなら、PPより、PEほうが長持ちします。

PPはpropylene (プロピレン) がたくさんくっついているので、「ポリ・プロピレン」と呼ばれます。
プロピレンはC (炭素) が3コくっついてできています。

なぜ耐熱温度が低いのに弁当箱のフタにはPEを使うのか?
同じPPにすればいいのに。と思うかもしれないけど、
両方ともPPだと、かたくてフタが閉められません。
もし、はまったらこんどは外せません(^^)

じっさいに建て付けの悪いタッパーがあった

PEは熱に弱いのでフタは外してレンジに入れるように書いてあります。
でも、フタもPPでできていてそのままレンジに入れられる優れものがありました!
ところが、おなじ製品なのに新しいのを買ってくるとフタが微妙に合わないんです。
ロット (金型) によって微妙に寸法が変わっているようです。
PPはPEのように柔軟性がないので、わずかでも寸法がちがうときっちり嵌まりません。

PET (ポリエチレンテレフタレート)

ペットボトルの「ペット」はPETからきています。
日本ではアルファベットの略語をなんでもつなげて読んでしまいますが、英語ではそのまま読むのがふつうです。
PETなら「ピー・イー・ティー」
UFOなら「ユー・エフ・オー」と。

PETはエチレングリコールとテレフタル酸をくっつけたものが、さらに「たくさん」つながっています。
英語ではpolyethylene terephthalateと書きます。
覚えなくていいです。
おじさんも覚えてません(^^)

耐熱温度はPEより低いです。
耐熱処理したものでも80℃くらいだそうです。

おじさんは実験で、これを知らずにペットボトルにドライヤーの温風 (熱風? ) を当てて変形させてしまったことがあります(^_^;)
動画はこちら↓

シャンプーが水っぽくなるのはなぜ? (実験編。あたためるとシャンプーが外にもれる)

「じょうろ」は何語?

漢字では、「如雨露」などと書きますが当て字です(^^)
それにしてもうまい字を当てたものです。

もとはポルトガル語の”jorro” (噴出という意味) から来てるようです。

ちなみにポルトガル語の発音は「じょー」です。
ポルトガル語では、”r” は「は行」になります。
ごくわずかだけど「ら行」になることもあります。
何ごとにもかならず「例外」があります。

rádio ジオ=英 radio レイディオウ
real アウ=英 real リアル
romântico マンチコ=英 romantic ロマンティック
restaurante スタウンチ。最初の “r” は「へ」、つぎの “r” は「ら」になってますね。=英 restaurant レストラン
Rio de Janeiro オジジャネイ。日本ではリオデジャネイロといいますが(^_^;) 最後の “r” は「ろ」と発音します。

それにしても、単語だけ見れば英語とそっくりでしょ。
もちろん意味もおなじです。
それから英語はけっして「世界標準」ではありません。
むしろかなり「特殊な」言語です。
わたしたちは外国語というと英語しか習わないので、知らないあいだに英語が「標準」と考えがちですが、ほかの言葉も知ると英語がかなり「変わった」言葉だということがわかります。
何より発音が特殊です。
だから、ネイティブでも英語の発音やアクセントは一人ずつちがいます。
辞書の発音記号やアクセントとちがうよ~。AさんとBさんで言いかたがちがうよ~。ということが英語ではよくあります。
だから、われわれ日本人も発音やアクセントはあまり気にしなくていいです。
伝わればいいんです。
おなじ “a” を「エイ」と読んだり、「ア」と読んだりするのは英語くらいのもんでしょう。
ほかの国の言葉は読みかたが決まっているので英語ほどのちがいは現れません。

ヨーロッパの言葉は共通の「印欧祖語」から派生して、さらに陸続きなので時代を経ても、単語が行ったり来たりして「同化」していきます。
おじさんは歴史が大の苦手だけど、「インド=ヨーロッパ語族」という言葉だけは覚えています。
ヨーロッパ人が3カ国語しゃべっても全然えらくないんですよ~(^^)

この辺の話に興味があるかたはこちらをご覧ください↓

ロマンス語 (英語とラテン語の関係)その1~ノルマン・コンクエスト

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