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「田園型事故」「コリジョンコース」「見てないだけ!」「見ようよ!」
田園型事故?
「十勝型事故」ともいわれるそうです。
十勝は北海道の真ん中へんです。
札幌を道央と呼ぶので、旭川や帯広など地理的には、ほぼ北海道の真ん中にあるのに道東と呼ばれます。
おじさんは道東の帯広のすぐ近くの豊頃というところに住んでいたことがあります。
見通しのいい田んぼや畑だけの交差点で起こるのでこの名前がつきました。
でも1度も危ないと思ったことがありません。
直前まで気づかなかったこともありません。
見えます。
見えてるのに気づかない?
交差点のまわりに家や壁などがあって見えないところで衝突する「出合い頭」の事故はわかります。
でも、さえぎるものが何もなく見えるのに衝突まで気づかないで衝突するといいます。
錯覚
人 (動物も) は動いているものには反応するけど、止まっているものは気づきにくいという傾向があります。
弱肉強食
食うか食われるかの世界で自分の餌となるもの、または自分を餌とするものは「動物」で、その名のとおり「動くもの」です。
植物やただの石ころは自分を襲ったりしませんからね。
だから「動くもの」に対してとても敏感にできています。
獲物を狙う肉食動物もできるだけ体を地面に伏せて動かずにそっと近づいていきますね。
擬死 (死んだふり)
草に止まってる虫に触ろうとするとポロッと落ちてしばらく動かないというシステムがあります。
じっさいには「死んだふり」ではなく、「動かなければ見つからないから」という理由です。
一所懸命考えてそうしたわけでなく、たまたまそういう習性があるものが生き残っただけのことです。
死んだものでも食べるものは食べます。
わたしたち人間はむしろ「死んだもの」しか食べませんよね。
歩いて逃げれば動いているのですぐ見つかってしまいます。
それに歩くのは遅いので動きをずっと追跡され、つかまってしまいます。
体を硬直させて地球の引力にまかせて落ちるのがいちばん早く逃げられる方法です。
そして、草むらに落ちて動かなければまず見つかりません。
動きがないから気づかない?
田園型事故は、見えてるのに背景と車の動きがないので気づかないといいます。
すこし前は、止まって見えるなんていう屁理屈を唱える専門家といわれる人もいました。
かりに車がほんとに止まっていても、車は見えますよ。
見てないだけ!
じっさいには見てないだけです。
それだけのことです。
テレビで再現シーンをやっていましたが、お粗末なものでした。
カメラは最初から衝突するまでずっとフロントガラスを映しているだけ。
まったく横を見てないじゃないですか!?
そうですよね。
だって横を映したら接近する車が見えてしまうから😄
けっきょく、最初から最後まで一度も横を見ないからぶつかるんですね。
裏を返すとこれだけ「前しか見てない」、いやもしかすると「前も見ないでスマホいじってる」、ましてや「横や後ろなど見たこともない」人がおおぜい車を走らせているのかと思うととても怖いです😨
そんな、まわりを見ない人たちは車を運転するべきではありません。
見ようよ!
見ましょう!
交差点にはいるまで1回でも、そしてはいる直前でも、ちらっと横を見ればかならず車や自転車や人が見えます。
動いているか、止まっているかは関係ありません。
見えます!
おじさんは止まれの標識があろうとなかろうと、たとえ信号があって青でも交差点を通過するときは横を見ます。
交差点だけじゃありません。
店があって駐車場の出入口だとか、建物の前とか、とにかく障害物があってその陰から車でも、自転車でも、人でも出てくる可能性があるところは見ます。
見えなければ減速します。
場合によっては止まります。
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