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「大腸カメラ」「内視鏡」「潰瘍性大腸炎」「下剤」
大腸カメラ
おじさんは潰瘍性大腸炎なので、1年に1回くらいやったほうがいいと医者に勧められます。
潰瘍性大腸炎は大腸ガンに移行する確率が高いということで。
肛門から内視鏡を入れて小腸の手前まで見ます。
今まで、3~4回やってきました。
だいたいの流れ
- 前日は消化のいい食事をする。絶食はしなくてもいいです。
- 晩に下剤を飲む。
- 当日。朝から昼にかけて何回にも分けて下剤を飲む。
- 昼過ぎ。大腸カメラを入れる。15~20分
- カメラでリアルタイムで中を見るとともに、検体を取る。
前日
低残渣食 (食べ物のカスが残りにくい。消化の良いもの) を食べます。
食パンとか、うどんとか、割とふつうに食べられます。
夜9時に、下剤を飲みます。
当日
朝からニフレックという下剤を1.5リットル飲みます。
成分は、塩化カリウム・塩化ナトリウム・炭酸水素ナトリウム・無水硫酸ナトリウムと、わりとふつうのものが入ってますね。
エチレングリコールとか入ってるのかと思った(^^)
一度に飲めないので、15分おきに200ccずつ飲みます。
特に苦味や味はないけど、飲みこもうとすると食道や胃が本能的に抵抗します。
ただの水や、ビールとはちがいますね(^^)
人やその時の体調によっても変わるけど、1時間くらいするとトイレに行きたくなります。
その間も飲みつづけます。
昼前になって、便がほとんど黄色っぽい液体だけになればOKです。
浣腸
下剤を飲みきっても、固形物が残っていると、浣腸されます。
こっちはグリセリンがはいってます。
痛くないの?
想像してたより痛くないけど、痛いところは痛いです。
麻酔はしない
麻酔はしないではっきり目を開けた状態で行います。
だから、モニターに映し出される自分の腸内をリアルタイムで見ることもできます。
大腸は神経がないなどと言われることがあるけどウソです。
たしかに大腸の表皮は神経がないでしょう。
これは胃や小腸も同じことです。
もし、神経があれば物を食べるとまず胃が痛いでしょう。
pH1~1.5という強酸です。
だから魚の骨なんか飲みこんでもちゃんと消化してくれるんですね。
もし、そのまま魚の骨が消化されずに腸に流れていったら、腸に突き刺さります。
運良く、出口まで行っても肛門に突き刺さるとか考えられないですね(^_^;)
胃は自分の胃壁も溶かします。
粘液で保護するといっても、いくらかは消化されます。
胃を出たらすぐ十二指腸で、胆汁、膵液などという消化液が出てきて、食べたものはもちろん、自分の腸も溶かします。
膵液は強アルカリで膵臓で活性化すると自分の膵臓も消化してします!
そして、小腸、大腸と流れていき、最後は肛門から出ます。
神経があったら痛くてかなわないですね。
ふだん、健康な状態なら食べても、消化液が出ても、内容物が腸の中を移動していっても、痛みもないし移動していることもわからないですね。
だから、腸の空洞を便と同じように通っていくならほとんど痛みはないか、エイリアンのようなものが自分のお腹の中で蠢いているように感じるくらいです。
しかし
表皮の下や腹膜などには神経があります。
なので壁を押されると痛いです。
そして、本来、口から肛門への一方通行なのに、それを逆走します。
座薬を入れたことのある人ならわかるけど、排便するのは簡単なのに、外から異物を入れようとすると肛門が拒否します。
当たり前です。
そんなに簡単に肛門から物がはいっては困るからです。
それではスタート!
肛門、直腸
第一関門の肛門を通過。
直腸は真っ直ぐなので問題ない。
S状結腸
すぐ立ちはだかる最大の難関は、スタート直後まさかのヘアピンカーブ「S状結腸」です。
曲がりくねっているので壁をグイグイ押します。
痛いです。
これがないと便を溜めることができずに垂れ流しになってしまうんですね。
健康なときならさほどでもないけど、炎症を起こしたり、傷ついていればなおさら痛いです。
神経、大アリです。
下行結腸
第1コーナー、S状結腸を抜けるとしばらくは楽になります。
エイリアンが動いているのを感じるくらいです。
脾彎曲部
下行結腸を上昇 (逆走) して、脾彎曲部。
脾臓の下にあるのでこう呼ばれます。
横行結腸に曲がる直角コーナー。
痛いです(^_^;)
横行結腸
横行結腸を横断して、おなかの右端へ。
肝彎曲部
肝臓の下にあるのでこう呼ばれます。
この直角コーナーも痛いです。
ここをクリアすればあとは楽です。
あっ、炎症がなければね。
上行結腸
ここから上行結腸を下ります。
盲腸
そして、ようやく小腸とのつなぎ目、盲腸までたどり着きます。
盲腸の先にぶら下がってるが虫垂です。
虫垂は英語で「appendix (アペンディクス) 」といいます。
この言葉、本来の意味は「付録」です(^^)
「pend」は「ぶら下がる」という意味を持っています。
例:)
pendant ペンダント
suspend ぶら下がる
カメラを抜いていくときはほとんど痛みはありません。
モニターを見ながらカメラが後退して出口に向かっていくのを他人事のように見ることができます。
検体 (サンプル) を取る
健康な腸はピンク色で血管も見えるんだけど、炎症を起こしているところは白くグチャグチャになっていて血管が見えません。
内視鏡には投げ縄みたいな針金もついていて、その組織を一部を針金でくくって「むしりとる」のですが、痛みはありません。
この組織が「ガン化」していないか調べます。
内視鏡検査じたいは15~20分くらいで終わります。
下剤と浣腸で気分が悪くなる
何回かやってきたんだけどあるとき、いくら下剤を飲んでも便がきれいにならず (腸に内容物が残っている) 、はじめて浣腸をすることになりました。
しかし、これも1回できれいにならず、2回するもダメで、3回めをするというころには具合が悪くなってきました。
もともと大腸炎で炎症を起こし傷ついてるところへ、下剤による強制的な排便。
そして、2回の浣腸で、肛門や直腸がかなり傷んでいるのが自分でもわかります。
おまけに今回は下剤を飲んでいるうちに、吐き気や腹痛、それに頭痛までしてきました。
そして、熱も出て、37.5℃くらいに上がりました。
家に帰っても治らず、1週間くらい微熱がつづき、下痢もつづきました。
いったい何のための検査なのか?
あくまでガンの有無を調べるため
おなかの調子は自分がいちばんよく知っています。
大腸カメラで見るまでもなく、具合が悪ければお腹から肛門まで痛い。
何度もトイレに行く。
行っても便はほとんど出ず、少量の血と粘液が出る。
カメラで見て
「炎症起こしてますね」とか
「出血してますね」とか
言われるまでもなく自分でわかっています。
この検査の目的は、検体を取ってガンが発生していないか調べるものです。
2022-04-29
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