統計の罠

statistics 統計

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「統計」「データ」「不正」「トリック」「罠」「インチキ」

マイアミは高齢者の死亡率が高い! 

たとえばこんな統計データがあるとします。

すると、メディアやマスコミはすぐにこのように取り上げます。

「マイアミは年寄りにとって住みにくい環境です」

真実は? 

いいえ。
マイアミは温暖な気候で住みやすく、引退したお年寄りが移住してくるので、

「そもそも高齢者が多いのです」

人口に対する高齢者の数が多いので、人口に対する死者数が多いのは当たり前です。

正確な統計を取るなら、「60代の人口に対する60代の死者数」というデータを取らなければなりません。

こんな感じで「統計の罠」の例を挙げてみましょう。

このページに挙げる内容や、数字はあくまで例として書いています。
じっさいのデータや数字ではありません。
気になる方は、じっさいの統計を調べてみてください=^^=

よくあるデータ~元データの偏り

交通事故の9割は運転をはじめてから30分以内に起きている。

これは数字はともかく、よく見かける統計データです。

そしてこう決めつけます。

「運転開始直後は運転に慣れてないので事故を起こしやすい」

そうでしょうか? 

真実は? 

そもそも2時間とか、3時間以上続けて運転する人の数が少ない。

通勤や、買い物では、30分から1時間が大多数でしょう。
また、通勤時間帯は他の時間に比べて交通量が多く、多くの人が急いでいるため事故を起こしやすいでしょう。
朝であれば、起きたばかりで目が覚めていないということもあるでしょう。

それに比べて高速道路で帰省するなどは年に2回くらい。
それでも2時間くらい走ったら多くの人は休憩します。

2時間も3時間も休まず、まして5時間、10時間とか連続して運転する人の数はものすごく少ないです。

正しい統計の取りかたは? 

まず、運転時間が30分以内、30分から1時間、1時間から1時間半というように時間帯を区切って人数を調べましょう。
その上で30分以内に事故を起こした人は、30分以内の運転者の数のうち、どれくらいいたか? を算出しなければいけません。

2時間以上、続けて運転する人の数がそもそも少ないことがわかるはずです。

〇〇県は高齢者の交通事故が多い! 

〇〇県のお年寄りは運転が乱暴なのでしょうか? 
それとも運転が下手なのでしょうか? 

そんなイメージを持ってしまいますね。

〇〇県は人口に対する高齢者の割合が高いんです(^^)

「60代の人口に対する、60代の運転者の事故数」で出さなければ意味のないデータです。

交通事故や病気の死亡者に関するインチキデータはとても多いです。

〇〇県は交通事故が少ない

→〇〇県は人も車も少ないんです(^^)

交通事故による年間の死者数が1万人から5千人に減りました! 

交通マナーが良くなって、交通事故が減ったのでしょうか? 

いいえ。
事故件数そのものは変わってません。

エアバッグの普及によって同じような事故を起こしても死ななくなったのも事実です。

でも、もう一つ見逃せないのが、「医療の進歩」です。

同じようなケガでも死ななくなった。

しかし、ここにも「トリック」があります。

24時間以内に亡くなった人だけを数えている! 

そして、現在、「脳死」をもって「死亡」と判定するようになりました。
最近よく耳にする「心肺停止状態」。
それって「死亡」じゃないの? 

ほとんどが「死亡」です。
ただ、医師でないと「死亡」の判定ができないのでこんな言葉が流布するようになりました。

24時間、人工心肺装置などで「脳波」が出てれば「生きてる」ことになります。
24時間すぎて亡くなった人は、「交通事故死者」にふくまれません! 

延命の技術は進歩したけど、最終的に24時間すぎて亡くなった人はもちろん、半年、1年後に後遺症で亡くなった人も「交通事故死者」にはふくまれません。

どんな病気やケガでも最終的には心臓が止まって死ぬんだけど、そうすると死因は「心不全 (心疾患) 」とされてしまうことも多いです。
なので現在は、心不全が死因の2位になってます。

さっちゃん
う~ん。なんか悪意を感じるわ!

〇〇の7割はA型かO型! 

これもよく見ますね。
意図的に使ってる場合もあります。

血液型が均等に1/4ならここに明確なちがいが出るわけですが、
そもそも日本人の血液型の7割がAとOです(^^)
AB型は1割ですからね。
もともと少ないんです! 

日本人はこれでも割と分散している方です。

アメリカン・インディアンの8割はO型です! 

そこで「〇〇を使うのは8割の人がO型でした! 」って、当たり前でしょ(^^)

死因の1位はガン! 

これをもって単純に「ガンが増えた」とメディアやマスコミはいいます。

そうでしょうか? 

真実は? 

他の病気で死ななくなっただけです。

以前トップだった脳出血が減ったのでしょうか? 
それもあるかもしれません。
医療が発達したので、以前は脳出血=死亡だったのが、助かる人が増えたのも事実です。

他の病気やケガでも人を生かせるようになってきました。

いまだに特効薬や効果的な治療が得られず残ったのが「ガン」です。

むかしは「ガン」になる前に、いろんな病気や事故やケガで人は亡くなりました。
大事故や大ケガでなくてもちょっとした引っかき傷でもそこから菌が入って死ぬことも珍しくありませんでした。

おじさんの「潰瘍性大腸炎」にしても今は薬で症状を抑えて致命的な病気ではなくなったけど、薬がなければ原因不明の大腸の炎症と出血で、栄養が取れなくなりとっくに死んでいたでしょう。

皮肉なことに、薬で大腸炎を抑えていても5年以内に「大腸ガン」を発症する確率はけっこう高いそうです。
結果的に、大腸炎ではなく、ガンで死ぬことになるんです=^^=

病気は増えたのか? 

何かにつけ現代は食品添加物、社会生活のストレスなどを原因として病気が増えたと騒ぎます。
たしかにじっさいに増えた病気もあるかもしれません。

しかし、ここにも落とし穴があります。

病気と認知されるまではカウントされない! 

具体例をいくつか挙げましょう。

アレルギー

アレルギーが増えたといいます。

じっさいに増えたかもしれません。
でも、アレルギーという概念や、それが認知されるまでは「他の病気」あるいは「原因不明の病気」として処理されていたのです。
アレルギーが広く認知され、知られるまでは、そばやピーナッツで死んだ人がいても「なんだかわからないけど急に具合が悪くなって死んだ」としか思われなかったのです。

アレルギーというものがあるのだと認知されてはじめて、「この人はアレルギーがある」とか「アレルギーで死んだ」という数に数えられるのです。

認知されて広がるのに時間がかかる

そして、それはある日を境に一気に数えられるのではなく、世間に情報が伝わるのには時間がかかります。

だから、患者数の統計を取るとかならず「少しずつ増えていく」のですが、当たり前です。
それは病気が増えたというより、「病気と認知される」「患者として認定される」数が少しずつ増えていくと考えたほうがよさそうです。

ひげおじさん
わしゃ「運動誘発アナフィラキシー」というのがあるんじゃが、子どものときは「虫に刺されたんだろう」としかいわれなかった。アレルギー科を掲げるお医者さんでも知らなかったからね(^^)

運動誘発アナフィラキシーはこちら

潰瘍性大腸炎なども

年々、増えているといわれるけど、患者が増えているのではなく、それまではただの疲れだとか、他の腸炎として扱われていた人が潰瘍性大腸炎として認定されるようになったと考えたほうがいいです。

潰瘍性大腸炎はこちら

意図的に罠をしかけるパターン

企業が商品を売るためによく使います。
CMでとても多く見かけますね。

「〇〇を使う人は8割以上! 」とか、
「××のうち90%の人が、当社の〇〇を使ってます」とか。

また、政府が自分の政策のため、都合のいいように国民を操るためにも使います。
現在、賃金のインチキ統計が問題になってますね。 (2019年2月現在) 

東京都民の利用者が9割を超えます! 

これだけ見ると「東京都民のほとんどの人がこの会社を利用している? 」と思いがちです。

真実は? 

ここの利用者の9割が東京都民というだけです(^^)

考えてみてください。

たとえばカフェが東京都内にあれば、そこに来るお客さんのほとんどは東京都民、もしくは近郊に住んでいて会社勤めなどで東京に来ている人でしょう。

メディア、マスコミ

街頭インタビューで何人に聞いたのかもわからないが、メディア、マスコミの制作者にとって「都合のいい返事」「テレビ的におもしろい反応」をした人だけを取り上げて放送したり、紙面やネットに載せる。

インタビュー受けている人が「さくら」「やらせ」である可能性もあり、ほとんど信用するに値しません。
さっきOL役でインタビュー受けてた人が、別の局で就活中の女子大生役で出てるなんてこともあります(^^)

賛成意見と反対意見を同数流すのはまだ信頼性がありますが、偏った一方的な意見だけを流すものは信用しないほうがいいでしょう。

今の若いもんは! 番組を作る

若い女性に料理をさせてスタジオで「笑いものにする」という番組です。

ちゃんとできた人は放送しません(^^)
制作者の思惑どおり、好むとおりに変な料理を作った人だけ放送します。
テレビを見る人は、「最近の若い女性はみんな料理ができない」と思わされます(^^)
そもそもスタジオで笑ってる芸能人たち。
あなたは料理ができるのですか? 

インチキ実験

これもテレビでよくやりますね。

たった2人の被験者にちがう環境を与えて、「AさんはBさんより体重が減りました! 」とかいうやつ(^^)
最低でも1000人くらいのデータは取りましょうよ。

データ量が少なすぎ! 

テレビ番組を見てるとしょっちゅう出てきますね。

〇〇を知っている人の割合80%! 

何人に聞いたの? 

えっ? 10人? 

10人くらいのデータで割合を出すなんてナンセンスです。

むかしトリビアという番組でよくやってましたね。
最低でも2000人のデータを集めないと正確な割合は出ないと。
この2000人という数字もほんとかどうかわからないけど、10人じゃあまりにも偏りが大きすぎますね。

わかりやすいのが次の例

サイコロの目が出る確率は1/6

目が彫られてるから重さのバランスが違うとかいう議論はここではしません。

みなさんは経験がありますよね。

6回振って1~6がぜんぶ1回ずつ出たことがありますか? 
ないですよね。
もし、あったらそれこそ奇跡です。

1が続けて3回出て、2は1回も出ないなんてのが普通です。

10万回くらい振れば、ほぼ1/6の確率でそれぞれの目が出るそうです。
暇な人はやってみてください。
100回くらいならできるかな(^^)

円周率 π も

3.14159265358979323846264338327950…

のように小数点以下31桁まで0が出てきません。
32桁目ではじめて0が現れます。

これをもって円周率の「0」が出る確率は0%などというのはナンセンスです。

円周率は乱数と言われ、10万桁くらいまで見ると、0~9までが1/10ずつ、つまりほぼ1万ずつ現れるそうです。

こっちも見てね! 円周率は3?

個人でも思い込み。決めつけ。偏見

あなたが初めての海外旅行でアメリカに行きました。
1週間くらいの滞在であなたは強盗に遭ってしまいます。

たった1度のことなのに、あなたは「アメリカは危ない国だ! 」と思ってしまいます。

あなたがたまたまアメリカ人に親切にされたら、あなたはきっと「アメリカ人はみんな親切」と思ってしまうでしょう。

日本でも、強盗や殺人事件はあるし、通り魔やテロもあります。

何十年生きて来て、たった1人の悪人に会っただけで「〇〇県の人は悪い」なんて吹聴する人もじっさいにいます。

これはサイコロを1回振っただけで、「このサイコロは1しか出ない」というようなものです。

そもそもデータがあるのか? 

先日、テレビでこんなことをやってました。

「世界の積雪量の多い順。10位までの中に日本が7ヵ所! 」

スタジオの芸能人は制作者の思惑どおり「おおーっ! 」とどよめいてました。

おじさんが思うに、「人が住んでいて計測できた場所の中では」という枕詞が隠れていると思いました。

人が住んでいない、住めない場所ではもっと積雪量が多いところがあるでしょう。

「一晩の積雪量」というデータも出てきたけど、それこそ人が住んでいる場所でなければ取れないデータですね(^^)

データそのものの信憑性? 

データそのものが信頼できるものなのか? 

データを自分 (企業や政府) の都合のいいように「料理」して出すのもあくどいけど、そもそも「データの捏造」「でっち上げ」もあります。

さっちゃん
メディアやマスコミのデータに踊らされないようにしようね✌

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