溺れる! 助けて! はウソ! ~ 泳げない人は水面に顔を出すこともできない!

「溺れる」「助けて」「ウソ」

溺れる! 助けて! はウソ!

よくドラマで

「溺れる!助けて!」とバチャバチャしてる人を見ます。

ウソです。

おじさんはほんとに溺れました!一瞬で死にます!

ほんとに泳げない人は水面に顔を出すこともできない!

小学校3年のときはまだ泳げませんでした。

でも、水遊びは好きでした。
足がつくところで、浮き輪をつかって。

プールの深さ

近くにKO大学があって夏休みのあいだは一般開放します。
1時間で300円くらいだったかな。

たまたまおじさんのおじさんが遊びに来てて、妹といっしょにプールに連れて行ってくれることになりました。
KOプールに行くのははじめてです。

3つ上の姉曰く、

「立ったら鼻が出るくらいだよ」

それなら安心!

足がつくと思って飛びこんだ!

小3のおじさんは水の怖さを知らなかったのでいきなり飛びこみました。

「足がつく」

ところが足はつきませんでした!

立った状態で足はプールの底につかないし、顔は水面に出ない!

一瞬にして心が凍りつきました!

「立ったら鼻が出るくらいだよ」は姉の身長での話だったんですね。

びっくりして息をぜんぶ吐いてしまう!

「泳げない」
「息ができない」

ということがどういうことか実感はなかったけど、水の中で息はできないことは知識としてはわかっていました。

びっくりして息をぜんぶ吐いてしまいました!

2回深呼吸でThe End!

水の中で息はできないことはわかっていたけど、息を吐いてしまったので「自然に息を吸います」

とうぜん肺に100%の水がはいってきます。

これまたとうぜん、空気以外のものが気管にはいってくれば人は「むせます」
異物を外に出そうと肺の中の空気をつかってそれを排出します。

残りすくない肺の中の空気も吐いてしまいました。

でも、苦しいから息を吸います。

水がはいってきます。

むせます。

でも、もう出る空気もありません。

耐えがたい無力感と孤独

手は水面に出ていて、水面はキラキラ輝いています。

苦しいのに自分のまわりには水しかありません。

吸っても肺には水しかはいってこない。

意識を失いかけた瞬間

だれかが手を引っぱって水面に引き上げてくれました。

おじさんです。

いえ、ひげおじさんでなく、おじさんのおじさんね。

さっちゃん
まぎらわしい!

さいわい人工呼吸のお世話になる前で、意識もあり、引き上げられたプールサイドで「ゲホゲホ」やるだけですみました。

死ぬまで30秒かからない

意図的に陸上で深呼吸してから息を止めればふつうの人でも1分くらいは止められます。
いや、ふつうの人は1分持たず30秒くらいでギブアップするかもしれません。
それくらい人間にとって酸素は重要なんです。

これは充分に酸素を補充して、座った状態でエネルギーを使わないで、いつでも息ができる落ち着いた状態でも30秒から1分が限度です。

完璧に泳げるようになって水に対する恐怖心がなくなった人でも、水にはいると水圧がかかるし、体にまったく力を入れないことはむずかしいです。
筋肉に力を入れてエネルギーを消費すればとうぜん酸素も消費します。

まして水の中で無我夢中で手足をバタバタさせればあっという間に酸素はなくなります。

さらに息を吐いてしまえば、そして水を吸ってしまえば、1秒で酸素をすべて失います。
よく「水を飲む」という表現がありますが、水を飲むのではなく「水を吸う」のです。
食道を通って胃にはいるのではなく、気管を通って肺にはいります。
もちろんすぐ咳き込んで吐き出します。
でも、苦しければまた吸い込みます。
そしてまた水がはいってくる。

一瞬です。

出るのは手首まで。10秒で動かなくなる

顔を出して「助けて!」はぜったいありません。
出るのはせいぜい手首まで。
ブアっと息を吐いて、100%の水を吸って、また吐いて、また100%の水を吸う。
せいぜい2回。
人は酸素がないと生きられないんです。

人が浮くのは肺に空気があるから

息をぜんぶ吐かなくても半分くらい吐いたら沈みます。
溺死体が浮かぶのは死んで腐敗が進んでガスが発生するから。

監視員はそのことがわかってませんね。
ライフセーバーは溺れる経験をしたほうがいいです。

水を吸ってみろ

水の中で息を止めるんじゃないですよ。
水中で思いっきり深呼吸してください。

もちろん水しかはいってきません。
むせます。
咳き込みます。
ていうか、そんな生易しいものではなく、肺の中の空気をぜんぶ吐き出してしまいます。
そして吸ってもはいっくるのは水だけ。

それがどれだけ苦しく、恐ろしく、無力で、一瞬で動けなくなるか経験してください。
あっ、1人ではやらないように😄
確実に死にます。

親は同行しろ!

おじさんの親はアウトドアにおじさんを連れて行くことは一度もありませんでした。

キャンプ、スキー、カヌー、山登り。
こういったことはおじさんが1人ではじめたことです。
いちども親と行ったことがありません。

おじさんを連れてったおじさんは、おじさんがいきなり飛びこんだのでてっきり「泳げるものだ」と思ったそうです。
そりゃそうですよね。

でも、手だけが出てバチャバチャやっててすぐ動かなくなったので「おかしい」と思って引き上げてくれたんです。
もし、見てなかったら死んでたかも。
いや死んでいたでしょう。

親は同行して子どもから目を離すな。

監視員はまったく見ていないし微動だにせず

プールの監視員はいたけどまったくのでくのぼう。
引き上げられたあとも何のアクションもありませんでした。
「大丈夫ですか?」もありませんでした。
高台に座ったまま降りてきませんでした。

プールに飛び込んだガキが悪いんだ、とでも思っているんでしょうか?
あなたは何のためにそこに座っているんですか?
お金をもらうため?
それだけ?

酸素のないガスを2回深呼吸すると死ぬ!

脳は体の中でもっとも酸素を必要とする臓器です。

人が死ぬのは意外とカンタンで、まったく酸素がふくまれないガスを2回深呼吸するだけで死にます。

べつに毒ガスでなくてもいいんです。

塩酸や硫酸などの液体から出るガスは刺激があるのですぐわかるし、人は自然に「むせて」それを吐き出そうとします。

怖いのは刺激がなくて酸素がふくまれないガス。

たとえば純度100%のヘリウムガスなどは刺激もないので吸ってもむせません。
苦しくありません。
そして、2回の呼吸で酸欠で死にます。

市場に出回ってる「声が変わる」ヘリウムガスは100%でないので安心してください。

苦しいのはCO2 (炭酸ガス。二酸化炭素) のせい!

温暖化の原因と悪者扱いされてるCO2です。

人が「苦しい」「息を吸いたい!」と思わせるのはCO2のせいです。

じつは人はO2 (酸素) がなくなっても苦しいと思わないんです。

だから、刺激がないヘリウムガスなどを吸っても苦しくないので気がつかないうちに酸欠で死にます。

生まれた直後の赤ちゃんも体内にCO2がたまってはじめて「苦しい」と感じて呼吸をはじめるのですね。

殺処分

悲しいことに犬の殺処分に二酸化炭素がつかわれることが多いです。
毒ガスじゃないから苦しくない?
とんでもない。
メチャクチャ苦しいです。
しかも即死ではなく、だんだん酸欠になっていくから死ぬまで時間がかかる。
その間、苦しみつづけます。
そして、自分が死ぬということも理解できるので、恐怖という苦痛も+αされます。

苦しくないというなら自分で二酸化炭素の部屋にはいってみてください。

COは苦しくない?

CO (一酸化炭素) 中毒はCO2がたまらないので苦しくありません。
気がついたときは意識はあっても体が動かなくなるそうです。

高い山

富士山に登ったときのことを思い出します。

空気が薄いのだけど「息苦しさ」は感じません。
酸素は不足しているけど、二酸化炭素も増えないからです。

でも、筋肉が動かなくなるのです。

一酸化炭素中毒はきっとあんな感じなんでしょう。

「助けて!」といえる人は泳げる人

犬かきでも何でも顔が水面に出て「溺れる!」「助けて!」といえる人は泳げる人です。

泳げるけど力尽きたとか、こむら返りをしたという状況でしょうね。

ほんとに泳げない人は一瞬で死にます。

気をつけましょう!

深みにはまって

ニュースでよく聞きます。

そんなことって?と思うかもしれないけど、足が届くから大丈夫だと思っていたらとつぜん足が届かないところに行って、溺れ死ぬんです。

泳げない人はたかが10cmでも顔が出なければ死にます。

1回沈んで、ピョンピョンはねてとか、泳げない人はできませんから。

馬鹿な映画

インスタグラムに (これも勝手に投稿) アメリカ映画のワンシーンがありました。
子どもが川で溺れているのか、放り込んだのかわからないけど、バチャバチャやっています。
母親らしき人が飛んでくるんだけど、止めます。
ほっとけば自分で泳げるという場面です。

馬鹿です。

ほんとに泳げない人は死物狂いになれば泳げるのではなく、水を吸ってすぐ動けなくなり沈みます。

小噺 ~ 水練指南

むかし水泳のプロフェッショナルがいました。

泳げない人がやってきました。

「溺れない方法を教えてください」

指南はその人の膝下に墨で線を引きました。

「これより深いところにはいらなければ大丈夫!」

笑い話だけどじっさいそうですね。

さっちゃん
おじさん、けっこう危ない橋を渡ってきたのね!
ひげおじさん
そうじゃ!けっきょく運のいい人しか生き残らん、ということじゃ!

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