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「グラウンドホッグデー」「冬が長い」「節分」「占い」
Groundhog Day グラウンドホッグデー
毎年、2月2日に行われる行事です。
アイキャッチは voa learning English の記事から (AP通信)
groundhog (グラウンドホッグ)
別名 woodchuck (ウッドチャック)
ネズミ目リス科マーモット属
直訳すると「地豚🐷」
でも豚とは似ても似つかないかわいらしい動物です。
prairie dog (プレーリードッグ)
おじさんは外見からしてプレーリードッグかと思ったんですが、これもリス科で北アメリカに住むので区別がむずかしいです。
区別がつかないのはおじさんだけじゃないようで、この2種の画像を検索すると両者がゴチャゴチャになって出てきます。
こちらはその名もプレーリードッグ属。
プレーリーはアメリカの中部に広がるだだっ広い草原のことです。
guinea pig (モルモット)
ちなみにモルモットはオランダ人が日本に持ちこんだときにオランダ語でキャビアというのをまちがえてマーモット (marmot) →モルモットと訳して、その名前になってしまいました。
まちがえてというよりそのオランダ商人もこの動物がどこの某か知らなかったから知ったかぶりしてテキトーに言っただけかもしれません。
よくあることです😄
英語の marmot は上に書いたようにグラウンドホッグなどのマーモット属のことです。
しかし英語名はギニア・ピッグ (ギニアの豚🐷) です。
学名は Cavia porcellus (キャビア・ポルケルス)
オランダ語では cavia (キャビア)
チョウザメの卵の caviar (キャビア) とはまたちがいます。
ラテン語 porcus (ポルクス) は🐷。
紅の豚がイタリア語で Porco Rosso (そのまま赤い豚) という意味。
英語でも pork は豚肉です。
なぜ動物と肉の名前がちがうのかはこちら↓
ロマンス語 (英語とラテン語の関係)その1~ノルマン・コンクエスト
テンジクネズミ
日本名は天竺鼠。
天竺 (インド) の🐭です。
そもそも南アメリカ原産で天竺 (インド) もおかしいです😅
ギニアもおかしいですね。
とりあえずエキゾチックな国の名前を付けとけって感じです。
外国から見たこともない動物がはいってきたとき今みたいにネットはないからテキトーな外国の名前をつけてしまうんですね。
まあ日本人は白人を見るとみんなアメリカ人で英語を話すと思っているのもおなじようなことかな😂
フランス人もドイツ人もいるんだけど。
おっとまた前置きが長くなってしまった。
春の訪れを占う
グラウンドホッグデーの目的は春の訪れを占うことです。
グラウンドホッグは冬眠するのですが2月2日に叩き起こされます😅
影を見ると冬が長くなる🥶
心地よく寝ていたグラウンドホッグが人間どもに叩き起こされ、自分の (グラウンドホッグの) 影を見ると冬はこの先6週間続くことになります。
1カ月半です。
つまり、3月の中頃まで寒いということです。
もし影を見なければ春はすぐやってくるんです。
あっ、占いですから😄
影を見る=晴れ☀
影を見るということはつまりその日天気が良かったということです。
太陽が出ていたということです。
太陽の光を浴びたということです。
単なる占いとはいえないのは、日本でもふつうの冬なら西高東低で西風が強く、日本海側はいつもどんより曇っていて雪が降る。
いっぽう太平洋側は天気はよくてメチャクチャ乾燥するというパターンがあります。
おじさんは関東に住んでいたときはいつも唇が切れていましたが、岡山 (ただし日本海側に近い県北) に来てから切れなくなりました。
湿度がぜんぜんちがいます。
その代わり、冬場はどんよりと曇った日が多くあまり太陽を見ることがないので気持ちも暗くなります😥
気圧配置が変わると南海上を低気圧が東進して太平洋側でも雪が降ることがあります。
だから、この「影を見る」ということはまったく天気と無関係とは言えません。
当たる確率
ポンクサトーニーの祭りの結果はじっさいの春の訪れ / 冬の延長を40%の確率で当てているそうです。
う~ん。
外れのほうが高いな😅
反対だと思えば60%当たることになる。
Punxsutawney Phil ポンクサトーニー・フィル
この暗号のような Punxsutawney という綴りは Pennsylvania (ペンシルベニア) の小さな町の名前でインディアンの言葉で「ブヨ🦟」「毒の蔓 (つる) 」などよくない意味の言葉からつくられたようです。
パンクサトーニーというカタカナ表記もありますが、おじさんが直接聞いた音はポンクサトーニーに近いです。
しゃべる人と聞く人で個人差があります😄
fruit punch をフルーツ・ポンチというでしょ。
Phil は名前です。
ポンクサトーニーのフィルは春を告げる / 冬が延びることを告げるグラウンドホッグの名前です。
アメリカ全土で行われていますが、とくにこのポンクサトーニーの祭りが有名です。
恋はデジャ・ブ
この町の祭りが有名になったのは1993年、ビル・マーレイ主演の「恋はデジャ・ブ」という映画で紹介されたからです。
原題はそのまま Groundhog Day。
デジャブは既視感とも言われます。
最近アニメやドラマでうんざりするほど見せられているいわゆる時間「巻き戻し」のパターンですが、やはり映画やドラマの面白さは題材よりそれをいかに料理するかで、とても面白い娯楽作品に仕上がっています。
この映画からアメリカでは同じことが何度も繰り返されることを「まるでグラウンドホッグデーみたいだ」というようになったそうです。
フィルくん
グラウンドホッグの寿命は長くても10年ですが、ポンクサトーニーのフィルは100年でも生きつづけ、ずっとおなじ人?がやっていることになっています😄
いろんな動物
アメリカでも地域によりいろんな動物に変わっています。
やはり地元にいない動物じゃできないですからね。
日本でパンダ🐼やトラ🐯をつかおうとしてもムリなこと。
コネチカット州ではプレーリードッグ。
オハイオ州では魚🐟が小魚を食べるかどうか。地味だなあ~😅
ワシントン州では2匹のカエル🐸など。
由来
もとはヨーロッパの風習でとくにドイツ起源と言われています。
ドイツでは Dachs (ダクス。穴熊 アナグマ) でした。
あっ、ダックスフントのダックスは duck (アヒル) ではなくドイツ語のアナグマです。
Hund は犬🐶
英語では hound (ハウンド゜)
アナグマを狩るための🐶です。
だから胴長短足なんです。
アメリカにもアナグマ属はいるけど中部アメリカではグラウンドホッグが身近だったようで代用されました。
Candlemas 聖燭祭 (せいしょくさい)
candle (蠟燭) 🕯+mas
mas は Christmas の mas とおなじで、
「ミサ」ラテン語 missa、英語 mass で、キリストに関わる祭儀です。
節分。立春
2023年現在、節分は2月3日。
立春は2月4日です。
これは冬至と春分の日のちょうど真ん中です。
黄経315度。
春分点 (0度) から45度手前に地球があります。
聖燭祭がなぜ2月2日になったのかはわからないけど、グラウンドホッグデーもこの日にしたのは冬から春に変わる季節の変わり目だからではないでしょうか。
朔旦立春 (さくたんりっしゅん) ~ 立春=新月は19年周期
2023年の結果
結果は「冬があと6週間つづく」でした。
ニュースのリンクはすぐなくなると思うので
「groundhog day result」で検索してみてください。
地球寒冷化
ことしはアメリカでも寒波で大勢人が死んでいます。
おじさんの住む岡山県北部も寒さがつづいて1月の灯油代は12000円!
電気代は15000円😮
ほんとに地球温暖化が進んでいるんですか?
今年だけの話ではなく、ここ3年くらいとくに寒くてここで生まれ育った人でさえ「今までこんなこと1度もなかった」というくらい、低温と大雪に見舞われています。
おじさんは1年中外で草刈りをしているので部屋の中で仕事している気象予報士なんかよりはるかに気温に敏感です。
10年くらい前はこのあたりでも夏は37℃くらいに上がることがあって熱中症で死ぬかと思った、というよりそんなときは外で仕事できなかったんだけど、最近はそんな殺人的な暑さはなくなりました。
voa learnig English の記事はこちら↓
Groundhog Day (voa learning English)
わたしは日本語教師をしています
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