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「I’m」「I am」「わたしは」
I’m nine dollars.~ わたしは9ドルよ
4人で食事をしました。
食事が終わって会計のときに「割り勘にしよう」ということになりました。
女の子が「I’m nine dollars.」というと、店員は女の子を連れていきました


日本語と英語教育の害
英語
日本人なら日本語は文法を知らなくても話せるので国語の授業ではほとんどやりません。
はっきりいって「文法」は学者のお遊びの部分も大いにあるので。
でも、外国語を習うときは必要です。
聞いておぼえられるのは赤ん坊のうちだけです。
外国語。聞いて覚えられるのは、赤ん坊のうちだけ! (舌の位置)
そこで出てくるのが、
S + V + O + C
主語+動詞+目的語+補語
という構文です。
これはあくまで英語を学ぶためのものなのですが、学生は当然のごとくそれを日本語にも当てはめてしまいます。
日本語
日本語の文法を教えるとき、「は、が」は「主語」と教えるでしょう。
これがとんでもない「まちがい」です。
「は、が」は「主語」ではありません!
諸悪の根源はここにあります。
そして英語教育でbe動詞は、
日本語の「~は~です」と教えます。
これがまちがいです!
わたしは ≠ I am…
これにより、日本人はすべての文章を「I am (I’m) 」ではじめてしまうのです。
お腹が空いたとき
I am want to eat…
学校に行くとき
I am go to…
「は」を主語として訳してしまうパターン
東京は晴れてます。
Tokyo is fine.
(正しくは、It’s fine at Tokyo.)
Tokyo is fine. だと、
東京は素晴らしいところだ。
という意味になりますね。
大阪は3時です。
Osaka is 3 o’clock.
(正しくは、It’s 3 o’clock at Osaka.)
笑い話
そして、極めつけが
I’m nine dollars.
(わたしは9ドルよ)
ここは
I owe とか、
I must pay ですね。
でも、とりあえず「I am (I’m) 」といってしまうのです。
日本語の「は」は「主題」
たとえば上に書いた
「東京は晴れてます」の「は」は、
「東京についていえば」
「東京の天気は」
という意味です。
すぐあとに「晴れてます」といっているので、
「天気は」といわなくても、「天気」のことを話しているとわかります。
どうしても主語を特定したいならこの場合は「天気」ですね。
ただ、「東京は晴れてます」に主語 (天気) は現れません。
ウナギ文
日本語では超有名な「ウナギ文」というものがあります。
「ぼくはウナギ」というやつです。
「わたしは9ドルよ」とおなじ部類にはいります。
もちろん「ぼくはウナギではないし」
「わたしの値段も9ドルではありません」
「ぼくはウナギ」には
「ぼくについていえば…」
「ぼくが食べたいものは…」
「ぼくが注文するのは…」
ということばが隠れていますが、わかりきってることはいちいち言いません。
けっして
「隠してたんだけど、じつはぼくは人間じゃなくてウナギだったんだ!」
という告白ではありません=^^=
くわしくはこちらを見てください↓
象は鼻が長い。水が飲みたい。君が好きだ! ぼくはウナギ? ~「は」「が」は主語ではない!
日本語の「が」は「強調」
たとえば
「水が飲みたい」といいます。
「水」はけっして主語ではありません。
水を飲むのは「わたし」で、「水」は目的語です。
これは正しい日本語です。
ここは「甘いジュース」でもなく、「ビール」でもなく、「他でもない」水という意味がこめられています。
ところが英語教育の弊害で、「水」は目的語だから「を」にしなきゃいけないと思って、
「水を飲みたい」
という人がいますが、変です。
まちがいとはいいきれないけど、ネイティブが話す日本語ではなく、日本語を習いはじめたばかりの外国人がいうことです。
同様に
「君が好きだ」
というところを日本人なのに
「君を好きだ」
というような人も現れてきて気持ち悪いです。
言われたほうもきっと気持ち悪いので気をつけましょう。
嫌われますよ
外国人なら「あら、日本語まだよくわかってないのね」とやさしい目で見てくれるかもしれないけど、
日本人なら「この人、何人?どこの生まれ?変!」と思われてしまいます。
「君の膵臓をたべたい」という小説・映画があったけど気持ち悪いです。
作者の特別な意図があってわざとしたならともかく、無意識にそう書いたなら日本人としてちょっとおかしいです。
「何がいい?」
「コーヒーが飲みたい」
「カレーが食べたい」
「が」をつかってくださいね!
「が」は強調だけではないので詳しくはこちらをご覧ください↓ (2022-01-04)
英語のIt
英語で、主語は「Tokyo」ではなく、「It」になっていますね。
これは「天気」のことを表しています。
英語では、「天気」や「時刻」などを「It」で表します。
もちろん
The weather is…とか
The weather at Tokyo is…とか
いってもいいんだけどめんどくさいので「It」といいます。
英語は日本語とちがい「主語」と「動詞」は必須なので、日本語みたいに完全に「天気」ということばを省略してしまうわけにはいかないのです。
そこで仕方なくといおうか、形式上といおうか、最低でも「It」をつかわざるをえないのです。
文脈から、「天気」のことか「時刻」のことかわかります。
go Dutch
「割り勘」という成句があるけど、イギリス人がオランダ人をバカにしてつくった言葉なのでつかわないように。
「split the bill」といいましょう。


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